blog 2014
2014/12/29
24日から26日は大阪大谷大学にて社会科教育法の集中講義を担当致しました。本講義は、大きく3つのことを行いました。第1は社会科教育論(目標、内容、方法)の理解、第2は、社会科授業の分析(社会科授業における諸類型の構造と特徴)、第3は授業デザインです。
授業デザインは、グループで指導案を作成・プレゼンしてもらい、全体で批判検討します。批判は、主に授業の類型に基づいてその論理とネタ(教材)の関係を議論します。100名を超える人数での全体ディスカッション。学生同士の批判は珍しかった様で、最初は大変慎重かつ、手探りなコメントでしたが、徐々にヒートアップ。「本授業は教養主義では無いと思います。なぜならMQ(Main Question)とSQ(Sub Question)の関係から見ると・・・。」など、原理的かつ積極的な応酬が繰り広げられておりました。世間はクリスマスで盛り上がっておりましたが、講義も熱気溢れる盛り上がりで、大変面白い時間を過ごすことが出来ました。
学生が作成した指導案は、冊子にして講義で配布します。教育用の資料ですが、少しだけ残部がありますので興味のある方はご連絡下さい。
2014/12/23
ゼミ生が岐阜市内の小学校で社会科授業の実践を行いました。卒業論文で検討している、シティズンシップ授業の実践です。
授業の目的は主に2点でした。第1は、ルールの作られ方、作り方、修正の仕方を理解、分析、批判することです。第2は、子ども達自身が他者との間でルールの調整を試みることです。理想の民主主義社会を理解することを目的とはせず、社会(政治)の実態とその機能を了解することを目指した授業でした。
授業はフルーツバスケット(ゲーム)の実践から始まり、そこからルールの意味と機能を分析してゆく流れでした。
2月5日の卒業論文発表会にて、実践者から授業内容及び実践結果の報告があります。興味のある方は、ぜひお越しください。
2014/12/21
先週末は、大谷現役ゼミ生の卒論合宿、及び集中講義(社会科学概論)がありました。
我がゼミは規定字数の3倍が基準です。それぞれ提出へ向け頑張っておりました。
集中講義では、行為功利主義と規則功利主義の対立を用いた社会事象の分析を行いました。2002年W杯におけるブブゼラ論争(伝統文化重視かルールに基づく競技重視か)や少年法厳罰化等の社会問題、AKB48総選挙、草食男子/女子等の社会現象や言説、学校における頭髪、服装、携帯電話の持ち込み可否等の校則を用いて、2つの観点の理解、分析方法の獲得、その応用を目指す講義を行いました。
その後は、ゼミ卒業生(2期生)と飲み会。
民間企業へ就職した人も多いので、様々な話を聞くことが出来ました。
また集まりましょう!
2014/12/17
岐阜は今年3度目の雪です。
学生の皆さんも早々に帰宅された様で、今夜の大学はひっそりと静まり返っておりました。
2014/12/16
岐阜市内の中学校で開催された研究授業(地理)に参加させて頂きました。
単元は「世界の諸地域(オセアニア州)」、オーストラリアを対象にした授業でした。
特定の人物(企業)を事例に地域の構造へ迫る学習。「なぜ、その人物(企業)は、オーストラリアへ進出したのか?」という課題を解き明かす授業でした。
企業の経営戦略を、地域の自然条件や文化意識(多文化主義)から読み解く学習。
地理と公民がリンクした授業でした。
従来多く見られる共感型人物学習に埋没せず、授業の目的はあくまでも地域の複合的理解。
人物を手段とした、オーストラリアの文化的特色を理解する学習でした。
相対主義をベースとする多文化社会、多文化主義は、古い考え方です。
「多」や「他」という考え方は、一定のラベリングの意識が働いています。
理想的な多文化社会を社会科で教えることには疑問がありますが、実践としては大変勉強になるものでした。
本授業、研究大会へ向けたプレ実践であるため詳細は避けますが、大変興味深い実践でした。
また、研究大会の情報が分かり次第、お知らせしたいと思います。
2014/12/14
先日、審査委員長をつとめる「こんな自転車欲しかってん」コンテスト(自転車を通して社会問題を考える取り組み)の表彰式が行われました。
入選者は以下のHPに掲載されております。
http://www.bikemuse.jp/event/child/planning/
本コンテストのポイントは以下3点です。
①自分で社会問題を発見する
②それを、論理的に説明する
(なぜ問題か、誰にとっての問題か、どのような解決策が考えられるか、それによって誰に利益があるか、どのような結果が期待されるか 等)
③上記2点を、自転車を絡めて説明する
本年度のテーマは「環境」。対象は小学4年生から中学3年生。
全国から1711通の応募がありました。
大変難しい課題でしたが、応募作品は全て大変興味深い作品で、審査委員を悩ませるものでした。
来年度も実施致します。本ウェブサイトでも告知致しますので、ぜひご応募下さい。
2014/12/10
先日、大谷のゼミ卒業生(3期生)と忘年会を行いました。みなさん、忙しい日々を送りながら、頑張っていました。
卒業後も定期的に会えるのは嬉しいことです。
また、次回の会を期待しています!
2014/12/08
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よろしくお願いいたします。
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