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2024/4/24

 

本日は、博士課程のゼミ。本年度から、新D1として、新立慶さんが加わりました。

 

新立さんは、名古屋大学修士課程終了後、現在は大阪府内で高校の教員をされています。研究テーマは、「社会科教師固有の専門性の形成に関する研究-社会的文脈・学校文化の側面から-」。

 

修士までの専門は社会学。博士では、そのバックグラウンドを活かし、調査をベースに研究を進めていく予定です。

 

本年度、社会科教育系としては、8月の鳴門社会科教育学会、2月の社会系教科教育学会で発表予定。学会等をはじめ、多方面からご指導を頂けましたら幸いです。よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/4/21

 

迫り来る原稿の締め切り。。。

本日は、Jack JohnsonのTo The Seaをお供に。

 

調べると、リリースされたのは2010年。しかし、色褪せない音色が心地よく、やはり心を海へ運んでくれます。

 

なんとなく、筆が進んだ気が。引き続き、努めたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/4/19

 

以下が刊行されました。

 

日本社会科教育学会編『社会科教育事典ー第3版ー』ぎょうせい、2024

 

第2版が刊行されたのが2012年。項目だけでなく、内容も大きくアップデートされております。私は、「哲学・倫理学と社会科」という項目を執筆させて頂きました。テーマが大きく、苦慮した原稿です。

 

項目ごとに参考文献も掲載されております。社会科教育関係者をはじめ、ご関心のある方は是非手に取って頂けましたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/4/17

 

先日は、助成を頂いている民間企業との会議。昨年度の報告、及び本年度進めて行く研究の流れや到達点等の議論を行いました。

 

本件は、教育学、教育哲学、政治学、教科教育学等、さまざまな研究領域を跨いだチームで進めているプロジェクトです。多領域が絡むことだけでも面白いのですが、民間からの指摘も面白い。当方が全く想定していない視点からのアイデアもあり、刺激的な会議でした。

 

結果、本年度も出張が増えることになりそうですが、モチベーションが上がるものばかり。引き続き、色々と学びながら進めたいと思います。

 

とりあえずは、締め切り迫った(過ぎた?)本プロジェクトの報告書作り・・・・。努めたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/4/15

 

本年度、Discuss Our Societyを実施致します!

 

DOSは、政治家と全国の中学生が議論・論争を行う場。朝から夕方まで1日かけて、社会の課題を見つけ、分析し、議論・対話の中でそれに向き合うためのアイデアを検討します。2016年からスタートしたプロジェクトです。

https://www.nobolta.com/discuss-our-society/

 

コロナ禍を含めた様々な事情を鑑み、数年間、大学での実施を控えておりました(高校への出前は行いました)。ただ、新たな研究費の採択もあり、久しぶりに実施することとなりました。前回までは、地域振興計画の策定、学校統廃合の再検討、公共施設のあり方の検討、公共政策としてのサードプレイス作り、などをテーマとしました。今年も新しいアイデアを考えてまいります。

 

時期は11月を予定。場所は岐阜大学です。現在、関係者と共にプロジェクトの詳細を議論しております。久々の実施ですので、仲間と共に刺激的な場を創りたいと思います。募集が始まりましたら、改めてアナウンスをさせて頂きます。関係の方々、引き続き、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/4/14

 

過日は、ゼミ生(現、愛知県私立高校の教員)とツーリング。早朝に集合し、岐阜県揖斐郡にある霞間ヶ渓へ。

 

山桜が綺麗に咲いておりましたが、地面を覆い尽くした芝桜が美しい。初めて伺いましたが、とても綺麗な場所でございました。

 

花見の後は、近隣のカフェでモーニング。コーヒーを飲みながら、仕事の話に始まり、彼が現在取り組んでいる研究、趣味の話など、四方山話を。卒業してから10年が経ちますが、関係が続いていることがとても嬉しい。朝の短い時間ではありましたが、幸せを感じることが出来た時間でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/4/11

 

以下をご恵送頂きました。

 

ベス・C・ルービン著、池野範男、川口広美、福井駿完訳『メイキング・シティズン』明石書店

 

本書は、Beth C. Rubin"Making CItizens: Transforming civic learning for diverse social studies classroom, Routledge, 2012の訳書。構成は以下となっています。第1章「イントロダクションー有意義な市民的学習を通して社会科教育を変革するー」、第2章「本質的に違うことー市民的学習における本質的な問いとテーマの扱い方ー」、第3章「話し合う市民たちー社会科授業における開かれた議論ー」、第4章「市民に求められるコミュニケーションとはー市民的学習のために書くことと表現することー」、第5章「『週末の時事問題』を超えてーカリキュラム全体で過去と現在を結びつけるー」、第6章「何が問題なのかー社会科教室における市民的アクション・リサーチー」。

 

本書は、完訳者あとがきで論じられている通り「参画をし、批判的で(critical)、熟達した(skilled)市民を『作る(make)』」ことを目的として執筆されています。氏が用いるDesign Based Researchが示す介入研究のあり方は、授業や学校のあり方を検討する上で大変重要。講義でも活用させて頂きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/4/10

 

以下をご恵送頂きました。

 

斉藤眞宏・大坂遊・渡邉巧・草原和博編『セルフスタディを実践する』学文社

 

全体の構成は以下。第1部「教師教育者の専門性開発としてのセルフスタディ」、第2部「大学における教師教育者のセルフスタディー大学で教師を育てるー」、第3部「学校・教員養成機関における教師教育者のセルフスタディー専門講座で教師教育者を育てるー」、第4部「教師教育者の実践事例1ー学校内部で同僚教員を育てるー」、第5部「教師教育者の実践事例2ー専門機関で教師集団を育てるー」、第6部「日本における教師教育とセルフスタディ」。

 

総勢41名が名を連ね、セルフスタディを議論した書籍。序章では「省察力の高い子どもを育てたいのであれば、教師自身が自らの実践を省察する姿勢を示すことが必要であり、その姿勢の意義・価値を共有するには、教師教育者自身が自らの実践を省察しようとする研究姿勢を開示することが欠かせない」と述べられています。教員養成は様々なフェーズで行われておりますが、関係者の必読文献であると感じました。しっかりと学ばせて頂きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/4/8

 

大学の新年度は各種ガイダンスからスタート。その中で、Novolt(岐阜県若者の選挙意識を高める会)のアナウンスも行います。

 

本年度は、前代表の井戸さん、ほぼ全ての活動に参加をしてくれている大月さんが担当してくれました。

 

Novoltの活動方針は「"選挙へ行こう"ではなく、"政治を考えよう"」。岐阜県の行政とコラボしながら、小学校・中学校の政治学習の教材作成、出前授業等を実施。また、選挙の際はマニフェストの分析をはじめとした学生主体の様々な自主企画を行っています。

 

関係の方々、いつもご支援を賜りありがとうございます。本年度も新たな取り組みが進む様です。引き続き変わらぬご指導、ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/4/7

 

先日は桜の撮影へ。

 

久しぶりに防湿庫からカメラを取り出し、出かけました。レンズはSumilluxの35ミリ。場所は岐阜県山形市にあるソメイヨシノの桜並木。

 

色々と挑戦をしましたが、3キロに渡る桜並木を写真におさめるのは至難の業。そこで、前方にピンを設定し、奥行きと柔らかさが表現できる様に努めました。ISO64、F値は4.0、1/1000でトライしました。

 

それにしても、桜の撮影は難しい。しかし、暫し撮影に集中することで、リフレッシュ出来る時間となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/4/5

 

本日は附属学校で打ち合わせ。本年度、STEAM教育のプロジェクトを立ち上げます。社会科メンバー(高木先生、岩田先生、松尾先生、岸先生、大坪先生)と共に、その打ち合わせを行いました。

 

今回の対象は前期課程(小学校)。社会科を軸にしながら、他教科との連携も見越しつつ如何なるカリキュラムが創造出来るのか。具体的な授業のアイデアをもとに、議論を行いました。それにしても、社会科メンバーのアイデアと頭の柔らかさは秀逸。フェイクニュース、メディア、絵本、ChatGPT、鑑賞教育、実験・実証、"衝撃映像”の読み解き、等、たくさんの面白いアイデアが出て参りました。

 

附属社会科の前・後期課程一貫カリキュラムはシティズンシップの育成を中核に置いています。他教科を巻き込みながら、子どもはもちろん、教員も楽しむことが出来る“エージェント”なプロジェクトにして参りたいと思います。附属社会科の先生方、刺激的なプロジェクトに致しましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/4/4

 

先日は、3年間の海外駐在を終えて帰国した前田先生(元カラチ日本人学校)、本年度から海外へ駐在する矢島先生(クアラルンプール日本人学校)と共に、食事。

 

まずはラーメンを食べながら、2日後に迫った、しかし切迫している矢島先生の出国準備の状況を拝聴。VISAの取得を含め、海外移住の大変さを伺いました。

 

その後は、近くの喫茶店へ場所を変え、前田先生の3年間の経験を拝聴。日本の教育・社会の特徴や課題と共に多くの“駐在あるある”が。海外で暮らす大変さと面白さを納得しながら伺いました。

 

お二人とも、10年来、共に多くの実践・研究を進めてきた仲間でございます。短い時間ではありましたが、エネルギーを頂くことの出来た、幸せな時間でした。前田先生、矢島先生、引き続き繋がって参りましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/4/2

 

以下の書籍をご恵送賜りました。

 

加藤寿朗、梅津正美、前田健一、新見直子著『子どもの社会的思考力・判断力の発達と授業開発ー歴史的分野を中心としてー』風間書房

 

社会科教育学と発達心理学の研究者らがコラボした書籍。章構成は、第1部「子どもの社会的思考力・判断力を捉える視点ー社会認識と社会科ー」、第2部「子供の社会的思考力・判断力の発達ー横断的・縦断的な調査を通してー」、第3部「子どもの社会的思考力・判断力の発達と授業ー社会科授業実践を通してー」。

 

歴史的分野において、子どもの社会的思考力や判断力をどのように考えることができるのか。また、その発達や促進、成長を如何に捉えるのか。それらを実際の授業結果をもとにデータで論証しております。例えば、帰納的推論、演繹的推論、価値判断や意思決定を子どもは如何に行い、それが学年とともに成長するのか(しないのか)。大変興味深い内容でございます。大学の講義でも活用させて頂きたく存じます。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/4/1

 

新年度。少しずつ桜も咲きはじめました。

 

当方の趣味の一つは写真。ただ、最近はカメラを持ち出すことが少なくなり、携帯で写真を撮ることが多くなってまいりました。桜を撮ることは難しい。以前はこの季節、桜だけで数百枚の写真を撮っていました。

 

ツーリングついでに、桜の写真を。と、研究室のパソコンに向かいながら計画を。叶うかどうかはさておき、それを考える時間が楽しいのかもしれません。

 

何にしても、4月初旬が纏う空気感は特別。関係の方々とともに、本年度も色々と取り組みたいと思います。引き続き、ご指導よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/3/29

 

愛知県知立東高等学校の増井先生が来学。増井先生とは、「総合的な探究の時間」のカリキュラム作りをはじめ、それと社会系教科の接続のあり方を考えるなど、いろいろとコラボをさせて頂きました。その期間、6年間。共に学校現場に根差した実践や教育のあり方を考えさせて頂き、多くのことを学ばせて頂きました。

 

今回はその思い出を語りながら、新しい可能性を模索する打ち合わせを行いました。

 

打ち合わせの途中では、探究の成果の話も。生徒が作成したパワポを拝見させて頂き、その問題設定(生徒が立てた問い)の面白さと、それに伴う探究過程の精度の高さを学ばせて頂きました。“増井マジック”が如何に生徒の自律的な学びを誘うのか。引き続き学ばせて頂きたいと思います。増井先生、今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/3/27

 

先日は卒業式。我がゼミからも4名が無事卒業いたしました。

 

岐阜大学10年目のゼミ(1年間英国駐在がありましたので、ゼミとしては1期分抜けています)。学生の議論を核にしつつ、各自の研究を進めてゆくスタイルは当初より変わっておりません。ゼミの場では、互いに建設的なコメントをする。もしくは、一緒に悩み、考える。この繰り返しの中で、卒論を進めてゆきます。

 

つまり、我がゼミは、常にゼミ生に支えられながらの運営。それは卒論だけでなく、研究室で行う諸活動も同様です。私一人では不十分なことも多く、本年度も四人には本当に多くのことを助けてもらいました。

 

いつも卒業の時は一抹の寂しさを覚えます。ただ、我がゼミは卒業後もつながって参ります。全く遠慮をすることなく、いつでも大学へ戻ってきてほしいと思います。卒業、おめでとう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/3/25

 

以下の論文が刊行されました。

 

「社会的レリバンスを構築する社会科公民の授業開発ー子どもの未来イメージに着目してー」岐阜大学研究紀要、第72巻2号、pp.21-30

 

未来社会を構想する視点として、「可能性の提示(シュッツ)」に着目し、レリバンスの構築を検討したものになります。細田守監督の映画「竜とそばかすの姫」を題材とした授業を実践し、教師の考えたレリバンス(主題的レリバンス)と授業後に子どもが捉えたレリバンス(解釈的レリバンス)の関係を示しながら、未来イメージに着目した社会科授業の可能性を検討しました。

 

岩橋先生(兵庫県青雲高校)、行寿先生(福井県美浜中学校)、中山先生(愛知県春日井高校)、福田先生(兵庫教育大学)、吉水先生(兵庫教育大学)との共同研究でございます。ご関心がございましたら、サラッとご一読頂けましたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/3/22

 

以下の書籍をご恵送賜りました。

 

社会科の理念と授業を考える会編『子どもの心理と教育内容の論理を結びつけた社会科授業』風間書房、2024

 

木村博一先生(広島大学)の退官記念とし、ゼミ生らが集い、執筆、刊行された書籍になります。

 

全体の構成は以下となっています。第1章「子どもの論理と教育内容の論理を結びつけた(全章ここまで同じ文言ですので、以下では…で示します)授業論の歴史的発展」、第2章「…授業方略」、第3章「…地域学習」、第4章「…地理・産業学習」、第5章「…歴史・公民学習」。"子どもの心理と教育内容"という視点から、全29節構成。多くの実践が掲載されております。

 

木村先生は、私の博士論文の副査でもありました。そのため、当該の視点をベースに、多くのご指導を頂いた「思い出(・・・と申しますか、厳しく辛い、しかし暖かい記憶?)」もございます。しっかりと拝読、勉強をさせて頂きたく存じます。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/3/20

 

本日は、青山学院大学で開催されている日本地理学会へ。志村先生(上越教育大学)、伊藤先生(鳴門教育大学)らが進めているGeoCapabilitiesのシンポへ参加を致しました。

 

テーマは、「国際地理教育界におけるカリキュラムとペタゴジーをめぐる研究の展望」。ユトレヒト大学のBeneker氏のキーノートからスタートしました。

 

興味深かったのは、"Connecting 'Knowledge in Geography Education: Reflections from a GeoCapabilities perspective”と題して発表された氏の知識論、社会論、また彼女が語る、所謂"discipliine"に対する考え方が、ほぼシティズンシップと同様であったこと。特に、経験的思考と認識論的思考の往還を、移民やRefugeeなどを通して考える授業(を通して示された教育や学び、知識の考え方)は、それと大きくリンクするものでした。

 

所謂capability approachでは、旧来のdisciplineの領域や境界を組み直す可能性があります。Powerful Knowledgeのパワフルの定義、知識の定義も組み替えられてゆく。井田先生(筑波大学)がコメントされた「進化するジオ・ケイパビリティーズ」という視点に合点し、当方としてはこの「進化」に共感する一方で、一部で権力闘争が再び起こるだろうなあ、とも感じました。とても学びの多いシンポでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/3/16

 

カイルア地区にある高校を訪問。数年来、共に仕事を進めている友人と会い、打ち合わせ。有意義な会議でございました。

 

もちろん、打ち合わせがメインです。・・・が、少しの合間(もちろん、隙間時間でございます)で学校から車で10分のLanikai Beachへ。一度訪れてみたかった場所です。

 

初めての訪問でしたが、驚くほどに透明度が高く、美しいビーチ。暫し波を見ながらコーヒーを。リラックスが出来た時間でございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/3/15

 

先日は、宮城教育大学上廣倫理教育アカデミーの運営委員会。出張中につき、オンラインで参加をさせて頂きました。

 

メインは本年度の事業報告のリフレクションや次年度の事業計画等についての議論。宮教は行政と連携をしながら、全教や大学講義、教員研修、学生の自主サークルなどでP4Cを扱っています。その機能的な枠組みを学ばせて頂きました。

 

また、12月に仙台三越代表取締役社長も迎えて行われた「“探究の対話”研究会」は、180名を超える参加があったとのこと。教育関係者以外への広がりを含め、地域に根差した大きな広がりを感じました。

 

研究はもちろんですが、それを下支えする組織マネジメントのありかた等、多くのことを学ばせて頂けた会議でございました。関係の方々、ありがとうございました。(オンラインで参加をいたしましたので、写真は宿泊をしているハワイ大学構内の様子です)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/3/14

 

先日は、ワイキキにある小学校へ。2024年度から当該小学校との新しい共同研究プロジェクトがスタートします。その打ち合わせを行いました。

 

現地、朝6時45分集合。時差ぼけにはちょうど良い時間ですが、ハワイの朝は早い。頂いた"スパムにぎり"を食べながら、有意義なミーティングでした。

 

終了後は、社会科の授業を見学(というか、参加)。その後、子どもたちと共にfileld tripへ。皆でHula Showを見学しました。

 

このショーはハワイの伝統を長年紡ぎ、継承する一つのムーブメント。所得格差が広がるハワイにおいて、約80年間無料で提供してきたことにもその意義があります。ただ、資金面の調整が出来ず、閉鎖とのこと。伝統文化を紡ぐ(理論ではなく実態的な)難しさと、それに対する市民の関わり方(支援、無関心を含めて)、教育が持つ可能性を社会科教員と議論をしながら、ショーを拝見しました(この社会科教員は、当日ローカルニュースの取材を受け、自身の思いを語っておられました。それも彼女の「社会的責任」かなあ、と感じました)。

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/3/12

 

科研でハワイに来ております。初日は、空港から直接、調査先の学校へ。

 

色々なタスクがありますが、メインはホノルルにある学校へ何度も通い、色々と調査をさせて頂きます。滞在期間は1週間弱。授業の見学やインタビューなど、初日は細かなスケジュールを調整しました。

 

いつも心がけていることの一つは、“現地に入り込ませて頂くこと”。ハワイには10年以上関わらせて頂いていますが、"データをもらう”だけでは分からないことが多い。様々な雑談の中で垣間見られる学校、教員の苦労や辛さ、また嬉しい瞬間。それらを共有出来ることが共同研究の醍醐味です。文化人類学者のギアツ的"厚い記述”となる様、今回も先方との関係を大事に、色々と学びたいと思います。

 

それにしても、初日は眠い。。。年齢を重ねてきたためか、最近、機内ではほとんど眠れず。。。友人のハワイ大学の教員からも、「ノボル、大丈夫か?何言ってるか、わからないよ」とも言われてしまいました。ハワイの温かく、緩やかな空気を吸い、体を適応させたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/3/10

 

先日は、附属学校との打ち合わせ。後期課程担当の岸先生、大坪先生が来学してくれました。

 

現在、附属(特に社会科)は、シティズンシップを中核に据えたカリキュラムをデザインし、進めています。本年度の結果や現状の課題などを共有しながら、次年度の戦略を立てました。

 

次年度は、シティズンシップの評価がターゲット。オーセンティック・アセスメントを社会科の中で如何に"現実的(実態的)に"ドライブさせるのか。理論を含めて検討をいたしました。

 

それにしても、驚いたのは、岸先生、大坪先生の機動力。先日附属へこの話をしたところ、自身らで評価フレームの原案を作成し、サンプルで調査・分析も行い、結果と共に示してくれました。このスピード感は本当に素晴らしい!その結果を見ても、面白い展開になりそうです。岸先生、大坪先生、引き続き、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/3/9

 

先日は、岐阜大学グローカル推進機構にて動画の撮影でした。

 

過日、以下が公開されました。

https://www.gu-glocal.com/distribution/view/195/

今回は、シリーズもののご依頼を頂き、シティズンシップ教育についてお話をさせて頂くこととなりました。

 

今回は、その第1回目の撮影。シティズンシップ教育の理論編とし、市民や社会の考え方、それらと教育の関係などを整理。論点の当て方(絞り方)が難しく少し難儀しましたが、なんとか終了。色々と考えた結果、シリーズのテーマは、「私たちは如何に社会と向き合うことが出来るのか?」といたしました。公開されましたら、本ブログでもご紹介をさせて頂きます。暫しお待ちくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/3/6

 

日曜日は、朝の礼拝へ。地域の文化や息吹を直に感じることができるため、海外出張中は、よくその土地の教会へ行きます。

 

教会の雰囲気は地域で異なりますので、その空気感を味合うことが目的の一つ。加えて、神父(牧師)の話も楽しみの一つです。今回は英国郵便局で起きた冤罪事件や、ガザ、ロシアの話など。論点は、平和や正義を如何に考えたら良いのか、私たちには何ができるのか、等でした。

 

Radwimps的に言えば「愛にできることはまだあるかい」という話かもしれません。熱を込めて語る姿からは、私自身も色々と感じ、考えることができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/3/1

 

英国(イングランド)には教科としてシティズンシップ(公民的な内容を扱う領域)があります。ただ、様々な制約や条件(教員養成との絡みを含めて)が重なり、学校内での地位は高くないことが多くあります。

 

ただ、こちらの研究者と話しをしていると、その状況が「悪くはない」という意見も。"民主主義の危機”に直面している現在、シティズンシップ教育は非常に重要。しかし、その責任を一教科が担うと、本来は学校全体を通して行うはずの民主主義教育が衰退してしまう(他教科が民主主義教育から距離を置いてしまう)場合もあると。ただ、シティズンシップの様な教科が公的に設置されている制度設計には意味がある。同時に、特定の領域が常に社会・市民を扱い続けることにも大きな意義があります。教科(というか、教育)の社会的責任については、自身も長く考え続けているテーマでもあり、色々と議論を交わしました。

 

なかなか難しい問いですが、各々が背負う思想や価値観は複雑で、制度(やその設計思想)を批判するロジックも多様です。あまりにも大きな問いで、互いに考え込みながらの対話でした(もちろん、その対話自体が楽しいものでもありました)。

 

頭が悶々としている中、市場で使えなくなってしまった旧紙幣を新紙幣へ交換するため、Bank of England(写真)へ。簡単に交換できるとのweb情報でしたが、「どこで手に入れたお札か」「職業は何だ(どのように稼いだお金か)」「新紙幣へ交換した後の使い道は」など、意図が不明な質問攻めに。。。結果、紙幣の交換は出来ましたが、渡英後初の快晴とは裏腹に、さらに悶々と致しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/2/29

 

英国出張。色々な予定がありますが、本日はInstitute of Education, University college of Londonへ。

 

2018-2019年の駐在中より図書館を使えるように申請を継続しております。ここは教育系専門の図書館で、日本では手に入らない様々な文献資料をオンラインで読むことが出来ます。もちろん、日本からも請求をすれば読むことが出来ますが、手続きが煩雑。効率的に資料を収集することが可能ですので、時間があれば図書館へ篭り、集中的に資料を集めます。

 

司書の方と雑談(というか、資料収集をより効率的に進めるための交渉)をしている中で、久しぶりの感覚が。こちらでは(部屋の電球を変えてもらうことだけでも)日常的に交渉が求められますが、そのベースがコミュニケーション。相手が言語化しない主張の裏側を探り、そこへの対応を明示的に含めた会話が必要です。それが面倒ではありますが、反面、コミュニケーションの面白さでもあります。結果、両者の落とし所がみつかり、交渉は無事成立。ヴィトゲンシュタイン的な大家は出しませんが、この感覚が面白い。異なる言語が纏う、しかし共通の前提を共有・確認しながら言葉を紡ぎ、重ねてゆく、ワクワクした感覚を思い出しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/2/28

 

科研(不合意:dissensuss:と折り合いをつける過程を活用した授業開発研究方法論)の仕事で英国出張。久しぶりに自身の研究要務です。

 

日本から英国へは、従来11時間程度のフライトでした。ただ、近年は諸般の事情で北回り。途中での給油はありませんが、所謂「アンカレッジ経由」です。

 

今回の飛行時間は、(予定よりも少し早まって)14時間超え。おかげで、なかなか普段手をつけることを避けていた事務処理的なペーパーワークが捗りました。・・・が、それにしても長いフライト。せっかく渡英して参りましたので、しっかりと自身の仕事を進めたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/2/25

 

牡蠣が美味しい季節。今年もたくさんの牡蠣を頂きました。(Nさん、ありがとうございます!)

 

殻剥きの腕前は上達しましたが、未だ身を綺麗な状態ですくうことが出来ないことも多々。"個体差を如何に見極めるか(外観から内部の構造をいかに予想し、ナイフを入れるか)”という点には奥深さを感じます(感じるだけで、上手くはいきませんが)。

 

感謝を胸に、美味しく頂きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/2/23

 

先日は、赤泊小学校(新潟県佐渡島)と白川郷学園(岐阜県)を繋いだ授業。2月16日の" 延長戦”として行いました。

 

テーマは、前回を引き継ぎ、"世界遺産をどう考えるか”。p4cの対話は、「誰が、なぜ我慢をするのか」という問いから始まり、「我慢とは」「我慢は不幸なのか」「(世界遺産登録に伴うメリットの有無が導出する)不平等はどのように解消出来るのか」「(メリット・デメリットの)公平な分配は可能か」「公平・平等・公正とは」・・・など、多様な視点で対話が展開しました。

赤泊小学校の校長先生のコメントが以下に掲載されていますhttp://akadomari-es.sado.ed.jp/activ.html

 

授業後に行った研究会では、川上先生(赤泊)から子どもが話していた「難しかった!」「色々な意見を聞けて楽しかった」というコメントが。澤之向先生(白川郷)からは、子どもの振り返りで「難しいことが楽しかった」というコメントも。

 

現実社会は難しい。それを無理やり単純化して理解することは暴力性を伴います。今回の対話は、社会のリアルに真正面から向き合い、そこから目をそらさずに考えました。その結果、社会の複雑さを体感。しかし、そこへ向き合い、考えることの楽しさも実感してくれた様子。私自身も、難しさを楽しむことが出来ました。

 

今回もとても良いチームで展開出来たことに感謝致しております。関係の先生方、またやりましょう!ご関心のある方はご一報くださいませ。ぜひ繋がってまいりましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/2/21

 

少し時間が経ってしまいましたが、、、過日は卒業論文発表会。我がゼミは4名が登壇いたしました。タイトルは以下。

 

・シビックプライドの醸成を基盤とした主権者教育の研究

・新科目「公共」における社会科教育研究―ユルゲン・ハーバーマスの公共圏の在り方を援用して―

・努力を基準としたライバルの有効性―教育における格差に着目して―

・ローカリティを失ったユース・カルチャー:Z世代とY2Kファッションリバイバル

 

各論文の概要は以下に掲載しております。

https://www.nobolta.com/education/(「2023年度ゼミ」のページ)

 

各自、しっかりと自身の問題意識を捉え、1年間対峙してくれました。発表では、オーディエンスに伝わる様、前を向いて発表・説明。立派にこなしてくれました。皆さん、ご苦労様でした。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

2024/2/19

 

すでに帰国をしておりますが、折角なのでシンガポール調査について。

 

目的の一つは、National University of Singaporeでの調査。色々な用事がありましたが、STEAMについても段々とわかって参りました。過日調査を行った香港とは異なり、STEMが中心であることや、国内での認知度があまり高くないこと。及び、カリキュラムや授業デザインにおいては、教科(教師)の裁量が大きいこと等、興味深い点が多数ありました。

 

最も興味を惹かれたのは、学内にwild monkeyが出没する(!)という話。写真はシンガポール大学のキャンパス内ですが、ジャングル的な場所も多々あります(しかし、面白いことにwifiはしっかりキャッチ出来る)。残念ながら自身は遭遇出来ませんでしたので、次回を期待したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/2/18

 

先日は、佐渡の赤泊小学校(川上先生)と岐阜の白川郷学園(澤之向先生)を繋いだ授業。テーマは世界遺産。高木先生(土岐津中学校)、岸先生・大坪先生・岩田先生(岐阜大附属)が参加。私はシンガポールから繋ぎました。

 

まずは赤泊の子どもが立てた問い「観光客はどんな気持ちをもって世界遺産の観光に来ているのか?」からスタート。観光地が観光地たる所以(その"場所”はどのように観光地を演じているのか、また、それは誰が、誰のために)を如何に考えれば良いのか、考えてゆきました。

 

そこから自然な流れで白川郷の子どもが立てた問い「世界遺産って誰のためになるの?誰にとっての幸せのためなの?」へと推移。様々な視点が出され、対話が展開。最後は"だれかのために「我慢」をすることの意味”を対話しました。詳細は以下(2月16日の記事)に記載されていますので、是非!赤泊小学校の校長先生がライブ中継のように記しております。授業の展開がよくわかります。

http://akadomari-es.sado.ed.jp/activ.html

 

予定の1時間を超えてしまいましたが、時間が全く足らない。子ども達からのリクエストで延長戦が決まりました。とても刺激的な時間。授業後に研究会を行いましたが、先生方も前のめりで参画。私自身も学びの多い時間でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/2/16

 

博士課程の仕事でシンガポールへ来ております。今回のタスクは、STEAM教育の調査。本日はNational Institute of Educationにて、複数の教員へ聞き取り調査を行いました。

 

もちろん、その仕事も致しました。

 

・・・が、盛り上がったのは、授業におけるdialogicalな学びのあり方の議論。私の英語論文も読んでくださっており、P4Cが如何に教科のロジックと絡み、子どもが授業で見せる"学ぶフリ(演技)”を解体できるのか、についてランチの時間を含めて長時間の議論(ただ、当方はメキシカンのラップ料理を注文。これがちょっと失敗・・・。さまざまな具材をセルフで巻きながら、しかも議論は哲学的。ちょっと大変でした・・・)。しかも、1人はカルチュラル・スタディーズにも関心があるとのこと。シンガポールの教科学習の状況と合わせて、議論をすることができました。

 

アジアを繋げて共同研究を行うアイデアも出てまいりました。米国系の社会正義的なアプローチではなく、異なる方法で進めてゆきます。大変有益で、ワクワクする議論。個人的にこちらの気候が好きでもありますので、しばらくシンガポールへ通いたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/2/15

 

先日は、岐阜県選挙管理委員会との会議。Novolt(民主主義の階段を登る会。旧称:岐阜県若者の選挙意識を高める会)が、県選管と共同で主権者教育の教材(岐阜県下の全中学生へ配布)を作成しています。

https://www.pref.gifu.lg.jp/uploaded/attachment/348346.pdf

 

毎年改訂を重ねておりますが、本年度は指導案も作成。より学校現場へリーチ出来る様、作戦会議を行いました。

 

Novoltの頭脳が集まり、何度も指導案を検討。主に選挙前用と選挙後用の2パターンを作成しています。完成後は公開を予定しておりますので、また本ブログでご報告申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/2/14

 

以下にコメントが掲載されました。

 

「自民党の裏金問題 政治監視、問われる覚悟」

2月11日岐阜新聞 東京版(全国版)

 

様々な議論がなされておりますが、多くは制度や政治家の規範、法整備が論点となっています。少し視点を変えて、市民(我々)に着目し、コメントをさせて頂きました。

 

ポイントは、"市民(我々)の覚悟" です。ご関心があれば、ご一読くださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/2/13

 

先日は、2名の博士課程の最終審査会へ参加。1名は副指導教官、もう1名は審査委員として関わらせて頂いております。両者ともに家庭科を軸に、金融や経済教育について研究を進めておられます。

 

両者ともに大変興味深く、多くのことを学ばせて頂きました。一方は、家庭科と公共の融合。単なる教科領域や範域のクロスではなく、人間発達の視点から多層的にコンピテンシーを設定し、その育成を捉える研究でした。

 

もう一方は、小学校を対象とした金融経済教育。1年間をかけて実践・データ収集をした研究。子どもの変化をその理由と共に中長期的に追いかけ、子どもの実態(特に金融系の認識、資質能力)からカリキュラムを考えるものでした。両者ともに画面越しに発表者の緊張が伝わってきましたが、質疑応答を含めて良い研究発表。自身も多くの気付きを頂くことが出来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/2/12

 

「三連休ってなんやねん!」と思っておられる方。大丈夫、私も同感です。共に頑張って参りましょう。

 

せめてもの抗いとして、3日共に大型バイクで(遠回りをしながら)出勤。ツーリングの隙間に仕事、というマインドです。

 

ただ、あまりにも久しぶりに乗ったからか、排気系から異音が。どうやらインテークマニーホールドからオイルが漏れている様子。。。吸排気を中心に燃調しているのでそれが原因か、シールの破損か、エンジン自体か。最近は125ccばかり乗っていたので、拗ねてしまったのでしょう。基本的には自身で整備をしますので、どこかでゆっくり向き合ってあげたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/2/9

 

先日は共同研究の打ち合わせ。豊田先生(新潟大学)、西山先生(開智国際大学)と共に、現在進めているプロジェクトである、国際共同研究についての会議でした。

 

如何にして我々のプロジェクトを国際的な文脈にのせ、対話を生み出すか。色々と戦略を検討致しました。

 

向かうベクトルの設定の仕方で、会議は大きく変わってきます。“共通の敵”を生み出すことに意味はありません。共に歩むコミュニティーを如何に創るか。建設的な会議となり、今後の展開が楽しみとなりました。豊田さん、西山さん、感謝!引き続き、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/2/7

 

本日は、明るい選挙推進岐阜県中央研修会。私は推進協議会委員として参加をさせて頂きました。

 

講演者は吉村先生(宮崎大学)。テーマは「より良い出前授業の実施」。投票率の実情、若者意識とその背景、近年の学校・教育の現状と動向、各種行政が学校と関わる考え方等、多くのことを学ばせて頂きました。

 

 

もちろん会も有益でしたが、その前にコソッと吉村先生と合流し、飛騨牛をつまみに色々とお話が出来たことが楽しい時間でした(当方からお誘いをしておきながら、吉村先輩にご馳走になってしまいました!)。教育・研究を含め、昔の思い出話や趣味の話など、色々と刺激を頂くことが出来ました。吉村先生、楽しい時間をありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/2/6

 

今週は卒業論文最終試験(研究発表会)があります。本日は、その対策。各自が卒論の概要を示したレジュメ、及び発表スライドを作成し、議論しました。

 

発表は伝え方が重要です。自身が「言いたいこと」を一方向的に伝えるのではなく、オーディエンスがどのように自身の論を捉え、理解してくれるのかが大事になります。そのための振る舞いを含めて、考えました。

 

発表を楽しみにしたいと思います。みなさん、頑張ってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/2/4

 

以下で、イベントを開催いたします。

 

2024年2月24日(土)12:30-14:00

@広島大学 マーメイドカフェ

 

9月に東京大学出版会から『対話的教育論の探究ー子どもの哲学が描く民主的な社会ー』を刊行いたしました。その出版記念イベントになります。

 

本書の情報は以下にございます。試し読みも可能です。

https://www.utp.or.jp/book/b10033303.html

 

登壇者は、川口先生(広島大学)、豊田先生(新潟大学)、土屋先生(開智国際大学)。本書を如何に読むことが出来るのか、対話をしたいと思います。(私は参加が叶いません。。。)

 

ポスターに加え、詳細は以下にもございます。ご関心のあるかたは、ぜひ!

https://sites.google.com/view/p4c-syuppan-event/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0?authuser=0

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/1/31

 

卒論提出日。我がゼミ4名、無事提出が完了しました。よかった!

 

論文概要は後ほどアップいたしますが、全員、ギリギリまで粘り、内容の検討を続けてくれました。暫し、ゆっくりと休んでほしいと思います。ご苦労様でした。また、支えてくださったゼミの先輩方、ご指導ありがとうございました。

 

あとは、最終試験。引き続き、頑張って参りましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/1/29

 

先日の大学講義(学生が授業をデザインし、実践するもの)。高3倫理をターゲットにした模擬授業でした。テーマは、「社会正義について哲学しよう」です。

 

全体を通して、アファーマティブ・アクションをめぐる社会的論争について考えるもの。まずは、サッカーワールドカップにおける女性審判登用という事例の検討からスタート。リベラリズムにみられる放任派と平等派の論点整理を踏まえ、ロールズの正義論を用いて、“多様性の論理”を解体してゆきます。

 

授業は時間の関係上ここでストップでしたが、本来はその後にコミュニタリアンの議論をネタに、“補償の論理”を議論する授業でした。

 

人々の行動(特に正義感)の背後にある思想や理念を暴き、それを議論する授業。世間ではさまざまな「正義」が溢れ、社会を、そして我々を締め付けています。それらを分析するきっかけになるという意味においても、とても面白いものでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/1/26

 

ゼミ卒業生の小栗さん(現、京都教育大学講師)が来学してくれました。

 

学生の相談に乗って頂きたく、連絡。忙しい中、仕事の合間に立ち寄ってくれました。学生からの相談へは、的確かつ、適切に回答。数年前、この部屋でゼミ生と共に議論していたことを懐かしく思い出しつつ、その姿につい見惚れるほどでした。

 

小栗さん、ありがとうございました。またいつでも遊びに来てください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/1/24

 

本日岐阜は大雪。大学も白銀の世界となりました。

 

教育学部棟の近くに変わったものが。近づいてみると、社会科講座の(卒論提出を間近に控えた!)4年生が熱心に製作中。

 

「通常、雪だるまは2段。だから私たちは3段でつくりました」とのこと。社会科らしいマインドが存分に発揮された、素晴らしいsnowmanが出来上がっていました。

 

しばし近くでその光景を眺めた後、学生と共に写真撮影。良い時間でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/1/21

 

この週末は、大学院の博士課程候補認定試験。副査として関わらせて頂いている学生分として、参加をさせて頂きました。

 

テーマは、地理教育。Powerful Knowledge、Geocapabilityなどの研究成果を踏まえた初等地理教育に関する改革論研究。如何に、日本の地理教育(中でも地誌領域)を考え、授業において子どもの自律的な探究を促すか、議論が行われました。特に、地誌、かつ初等で行うという点に魅力がございます。

 

すでに一部公刊されている業績もございますが、とても刺激的かつ可能性を感じる研究で、今後の展開が楽しみになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/1/19

 

本日は、開智日本橋学園にて、P4Cカリキュラム研究会を開催。土屋先生(開智国際大学)にコーディネートを頂き、西山先生(同大学)、渡邉先生(立教大学)、川口先生(広島大学)、田中先生(広大大学院)、阿部先生(新潟大学)、都内の高校教員らが参加の下、実施致しました。

 

道徳の授業を3つ参観(我々も対話に参加)。生徒が立てた、“友達のライン(境界)”、“恋人の作り方”、“自分磨きとは”、という問いをそれぞれ対話しました。

 

当学園には、哲学対話の専門スタッフがおります。さすがのファシリテートで、前者2つは主に人との関係性のあり方、後者は、自身に軸を置いた他者の位置付け(を、生徒が板書をしながらファリシしてゆく!)、などの対話が展開されました。教師の立ち振る舞い、対話における教科担任と学級担任の関係、学校における対話のカリマネ等、多くのことを勉強させて頂きました。

 

授業研究会の後は、プロジェクト会議。次年度は新潟と鹿児島での開催が決定しました。ご関心のある方へはお声がけをさせて頂きたいと思います。関係の方々、引き続きよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/1/16

 

先日は、岐阜大学グローカル推進機構のYさんと打ち合わせ。昨年夏に研究紹介(GU Research)として、1本動画が公開されました。その続編の相談でした。

 

前回は、「社会科教育学とは?-教育は『洗脳』の道具か?-」とし、自身の研究(テーマは社会科としておりますが、教育学研究の特質に近いかもしれません)について話しをさせて頂きました。本ブログでは紹介出来ておりませんでしたが、以下から視聴可能です(無料の登録が必要でございます)。

 https://www.gu-glocal.com/distribution/view/195/

 

 

次回は、シティズンシップ教育について。連載動画になりますので、ちゃんと考えないといけません(もちろん、いつもちゃんと考えております)。2月から撮影スタートですので、出来るだけ面白くなるよう、構成を検討したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/1/11

 

大学講義。授業実践論という講義では、学生がサブカルなどを使いながら授業をデザインし、実践します。本日の講義では、高1公共、表現の自由を考える授業でした。

 

授業は、Legalize Itのラップからスタート。その後、"表現の不自由展”、サンリオキャラクター、有害図書、過度に性的なキャラクターを使用した広告、SNSでの誹謗中傷、映画の上映禁止などを事例に、「実際に認められている・認められていない」軸と、「自分は認められない・認められる」軸からなる象限に分類。その判断基準を議論する授業でした。

 

授業後のディスカッションでは、色々な課題も上がってまいりました。しかし、大変興味深い内容で、私自身、学生のアイデアを借りて(パクって?)、どこかで実践してみたいと思う授業でした。実践した皆さん、ご苦労様でした!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/1/9

 

本日は、豊田先生(新潟大学)、西山先生(開智国際大学)との会議。現在進めている新プロジェクトについての打ち合わせでした。

 

昨年10月頃から進めている国際研究のプロジェクトが一旦難しい状況となり、立て直すためのミーティング。建設的な会議となり、改めて仲間に支えられていることを実感致しました。

 

会議中、豊田研究室では地震が。メインはプロジェクトの会議ですが、今回の被災を如何に考え、我々には何が出来るのか。そのようなことも考えながら会議は進みました。

 

お二人とも、めちゃくちゃ忙しい日常にも関わらず、気軽に連絡をとりながら、議論を進めることが出来ます。そのような仲間と共に研究・仕事を進めることが出来ていることに感謝しております。プロジェクトメンバーの方々。軌道修正が出来ましたので、近日中にご連絡をさせて頂きます。引き続き、楽しく進めてまりましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/1/6

 

鈴木先生(明治大学)より、以下をご恵送賜りました。

 

John Storey著、鈴木健、越智博美訳『ポップ・カルチャー批評の理論ー現代思想とカルチュラル・スタディーズ』小鳥遊書房、2023

 

19言語に翻訳されてきた、英国カルスタの名著。待望の日本語訳です。ベースは思想史ですが、文化主義、マルクス主義、精神分析、ポストモダニズム等の批評方法論を丁寧に論じつつ、それらの視点でジェンダー、人種、階級、差別、偏見など可視化されにくい領域を如何に捉えることが出来るのか。実践的に考えてゆきます。

 

日本のカルスタを批判的に捉える文脈でも重要な文献。BLM、#MeTooなどを含めた様々な社会現象を読み解く、一つの指針となる本です。鈴木先生、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/1/5

 

本日は、横浜在住のゼミ卒業生、名畑夫妻が大学へ来てくれました。近況報告と合わせて、横浜の学校事情や教員事情等、色々とお話しを伺うことが出来ました。

 

こちらからの依頼事項もありましたが、ご快諾。共に関わって頂けることに感謝致しております。

 

ゼミ生が大学へ戻ってきてくれることは、とても嬉しいことです。当時の記憶(一生懸命ヴィゴツキーと向き合っていたなあ、等)を思い出し、懐かしくなりました。また、いつでも戻ってきてほしいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/1/1

 

新年、明けましておめでとうございます。

 

本ブログも11年目。日々、多くの方々に支えて頂き、様々な活動を継続的に進めることが出来ておりますことに感謝申し上げます。

 

本年もタイパに抗いつつ、自身がやるべきことに向き合ってまいりたいと思います。ポイントは、“動機の共有”。志を共有する仲間と共に色々な挑戦を進めてまいります。

 

本年も、何卒ご指導・ご鞭撻、そしてご支援の程、よろしくお願い申し上げます。共に、楽しい一年にしてまいりましょう!

 

 

(過去blogは以下からアクセス可能です)