blog 2013-2

2023/12/27

 

過日は、附属で社会科の研究会。東長良中学校の先生2名と共に、探究カリキュラムのあり方について、議論をいたしました。

 

東長良は林先生、後藤先生。附属は岸先生、岩田先生、高木先生が参加。議論の内容はもちろんですが、嬉しいことは東長良と附属がコラボしたこと。岐阜県の社会科は色々な考え方がありますが、この2つの学校がつながったことは大きな意味がございます。

 

今後、カリキュラムの検討を通して探究・対話・学びについて議論を続けてゆくこととなりました。とても嬉しく思っています。引き続き、色々な方々が繋がってゆくことが出来ればと思います。学校(派閥?)を超えてコラボをしてまいりましょう(ご関心があれば、いつでもご連絡ください)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/12/26

 

西山先生(開智国際大学)より、以下の書籍をご恵送いただきました。

 

ピーター・ウオーリー著、永井玲衣・西山渓ら訳『もし友達がロボットだったら?ー哲学する教室のつくりかたー』晶文社、2023

 

英国で行われている哲学対話に関する書籍の翻訳書です。第1部の理論編(子どもと哲学するために)では、子どもが問うことの意味や、教室における哲学探究の考え方が。第2部の実践編(実際にやってみよう)では、さまざまなテーマを設定した上で、哲学的に問うことの具体的な授業や、その展開の考え方等が示されています。

 

研究者はもちろんですが、学校で実践する際の具体的な考え方が明確に示されておりますので、現役の先生も大変参考になる文献です。P4Cはさまざまな国で展開されています。個人的には英国で色々と学びましたので、理解できる点が数多くございました。引き続き、学ばせて頂きたいと思います。西山さん、ありがとう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/12/23

 

岐阜の朝はマイナス2度。昨晩の雪を受け、自宅周りも若干の雪が積もり、遠くに見える山も雪化粧。いよいよ、バイクに乗ることができない時期の到来でございます。

 

本日は目の前に積もっているペーパーワークを。岐阜市の雪は一定の時間がくると自然に溶けて無くなります。雪同様、事務仕事も時間と共に自然に無くなるのを待つことが出来ればよいのですが。。。

 

もちろん、時間と共に積もる(増える)ばかりでございます。年内に一定程度までは処理出来るよう、努めたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/12/21

 

本日は、佐渡の赤泊小学校の授業へ参加させて頂きました。授業者は川上先生。本日の問い(子どもが立てたもの)は、「戦争をやって誰が得をするのか」。子どもがファシリを行う授業でした。

 

既習事項である日清・日露戦争、各種大戦を用いて考える所からスタート。その後、「勝つ」という意味を検討。国益に対する犠牲をどのように考えるか、戦いは止められるのか、身近にみられる分断の論理は?など、対話は展開しました。

 

とても難しいテーマに対峙し、子どもたちは時々無言。しかし、表情を歪ませつつ、熱心に考えている様子が画面からも伝わってまいりました。私自身も答えはわからない。しかし、互いの意見に耳を傾けつつ、皆で本テーマに向き合うことが出来た時間でした。

 

それにしても、川上先生の授業は秀逸。授業の展開、キーとなる場所での“ツッコミ”、子どもに真正面から向き合い、彼らの本音を湧き出させる手法(教室内で教師・生徒の権力構造を融解させる実態的なあり方)等、多くのことを勉強させて頂きました。

 

当日の展開は、校長先生が以下へ掲載されております。とても有意義な時間でした。

http://akadomari-es.sado.ed.jp/activ.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/12/20

 

以下をご恵送賜りました。

 

社会科の評価について考える会編『社会系教科の評価をめぐる理論と実践』風間書房、2023

 

あとがきに以下の記載がございます。「本書は、令和4年度に広島大学を退職された棚橋健治氏の研究を基盤とし、社会科教育学についての研究・実践に取り組んでいる一同で協力し、未だに社会科の『ブラックボックス』とされることの多い評価研究の新たな道筋を見出そう、各執筆者が思いを込めて書いたものである」

 

日本の指導要領における評価(論)の考え方の変遷、具体的な授業を事例とした評価の考え方、諸外国に見られる評価論など、多方面から論じられております。“棚橋ゼミ”の叡智が結集した成果でございます。しっかりと学ばせて頂きたく存じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/12/18

 

香港調査。Hong Kong Metropolitan UniversityとThe Educational University of Hong Kongの研究者へインタビューをさせて頂きました。

 

またどこかで報告をさせて頂きますが、Steam教育を核とした教科の連結、創造的思考や批判的思考のターゲット、芸術系領域と数理領域を融合する考え方など、多くのことを学ばせて頂きました。

 

空いた時間には、街を散策。現地の研究者から「ここは危険だよ」と教えて頂いた場所も。ただ、カルスタを第二メジャーとする身としては行ってみたい。実際に行ってみると、“危険”という言葉が内在する多様な背景も目の当たりにすることが出来ました。

 

ミーティングでは学校現場の状況も伺うことができました。大変興味深いことが多く、次回は学校へも行ってみたい。今回は飲茶を食べる機会がありませんでしたので、機会を見つけ、再び伺いたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/12/15

 

連合大学院の共同研究で香港に来ております。今回のタスクは、Steam教育に関する聞き取りです。

 

2つの大学へお伺いする予定。事前に先方から頂いた情報だと、2015年、16年頃からSteamに乗り出し、教科間を繋ぐ論理として大きく導入されている様です。また、行政資料をみても、学校側にもかなりポジティブに受け入れられているとのこと。

 

既存のカリキュラムとの関係や、学校との調整や関係、大学の教員養成との関わりなど事前に質問を送付。色々と伺ってみたいと思います。

 

香港への訪問は初めて。天気も良く、到着時の気温(29度)も快適。行き交う人や街に元気があります。しっかりと学びたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/12/13

 

本学の卒論提出期限は1月末。私のゼミの場合、12月25日頃、一旦提出を求めています。今年のテーマは、”教科公共の改革”、”ライバルの教育効果”、”主権者教育とシビックプライド”、”ファッションから見る若者文化”です。

 

各々、進捗状況に違いはございますが、いよいよ佳境に入ってまいりました。写真の笑顔は、「佳境具合」を物語っていると感じています。

 

睡眠時間をしっかりと確保しつつ、自身と向き合って欲しいと思っています。引き続き、頑張ってまいりましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/12/11

 

日曜日の午前中は、横浜在住のゼミ卒業生、名畑夫妻とZoom。近況報告を伺いながら、個人的な相談を。検討していた案件へご参画を頂けるとのこと。嬉しい対話の時間でした。

 

午後は、久しぶりにソロツーリング。最近はあまりバイクに乗ることが出来ておらず鬱憤が(過日、数ヶ月ぶりにエンジンをかけると、バッテリーがダメになってしまい交換となってしまいました)。。。

 

岐阜の気温は20度。新しいバッテリーの調子も好調。岐阜県本巣市の奥にある一級河川、根尾川周辺を走り、リフレッシュすることが出来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/12/10

 

先日は、大阪堺にあるシマノ自転車博物館へ。本年度の「自転車欲しかってん!コンテスト(社会問題の解決を自転車の視点から目指す)」の表彰式でした。

 

テーマは「明るい未来をつくる自転車」。「明るさ」と「未来」を小中学生自身が解釈し、現在の社会問題と重ねて考えます。しかも、それを論理的に構想する。とても難しいコンテストです。

 

本年度は、全国から1682通の応募。どれも魅力的で考えさせられるものでした。中でも、堺市教育長賞に選ばれた「みんなの悩みによりそう自転車」は興味深い。メンタルヘルスの側面から、現在の世相を捉え、その解決を目指すものです。小中学生が見つめる「社会」の側面を学ばせて頂きました。

 

受賞作品は以下に掲載されております。ご関心があれば、ぜひご覧頂けましたら幸いです。

https://www.bikemuse.jp/event/planning/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/12/8

 

我がゼミは様々な卒論がございます。本年度進めている卒論の一つで、以下の研究がございます。

 

テーマ:

ローカリティを失ったユースカルチャー: Z世代とY2Kファッションリバイバルの本質

 

 

本卒論に関わり、以下のアンケート調査を実施しています。

 

「若者のファッションに関する意識調査」

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfv0xAz9gORzBMsFlOCFiVUgHWG0RqauuoxSAoTw42TT_AMAw/viewform?vc=0&c=0&w=1&flr=0

 

数分で完了いたします。30代未満の方、ぜひご参加を頂けましたら幸いです(拡散も歓迎でございます!)。よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/12/6

 

本日は、日本中小企業経営審議会からのインタビュー。審議会が行った「教育に関するアンケート」の結果を受け、その分析についての取材でした。

 

審議会は、7月から8月にかけて、アンケートを実施。合計1123社(!)から回答がありました、売り上げ規模、従業員数も多様で、業種もサービス業、小売、IT・メディア、宿泊・飲食、製造業、建設業など様々。企業が考える社会に必要な資質・能力を問うものでした。

 

まだ公表前ですので内容は伏せますが、とても面白く、刺激的な内容。企業側が初等・中等教育へ求めている内容がよくわかりました。本日のインタビューにおいても、横浜や広島の経営者の方から、自社が取り組んでいる”教育”についての経験や考え方、悩みなども拝聴することができました。

 

今後、大きなムーブメントとなる可能性がございます。とても刺激的な時間でございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/12/2

 

本日は、カルチュラル・スタディーズの研究会@東京。テーマは「『リトル・マーメイド』をカルチュラル・スタディーズの視点で考える」。

 

本件は、私の講義でも少し取り上げ、議論をしました。同様に、夏頃に米国で論争になっていた「学校でLGBTQに関わる映画(ディズニー映画)を扱うこと」についても、少しですが講義の中で考えました。講義での扱い方は、表象のポリティクスを、教育の文脈でいかに考えるか、です。

 

もちろん参加予定でございました。。が・・・・、急に避けられない仕事が入ってしまい、急遽断念。。。カルスタ関係の方々にはご迷惑をおかけしてしまいました(関係の先生方、すみません・・・)。

 

また、何方かへ本日の議論を直接お伺いさせて頂ければと思います。お声がけをさせていただいた際は、嫌がらずに、怒らずに、端的にサクッと論点をご教示頂けましたら幸いでございます。よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/12/1

 

東京からの来客。お迎えのために岐阜駅へ。

 

 

車・バイクでの移動が多いため、駅を使うことは多くありません。久しぶりに朝の駅へ行くと、新たな発見が。

 

意外にカフェが多いこと、駅に私の好きなパン屋のパンが置いてあること、岐阜大学行きのバス停がかなり混んでいること、など。

 

我がゼミは9時開始が多いですが、学生は大変かもしれません。時間差で始める(もっと早く開始する?)など、学生へ伺ってみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/11/29

 

本日は、遠隔授業の打ち合わせ。川上先生(佐渡市立赤泊小学校)、澤之向先生(白川郷学園)、高木先生(土岐市立濃南小学校)、山本先生(飛騨市立神岡小学校)、高木先生・大坪先生・岩田先生(附属)との会議でした。

 

内容は、2月に遠隔で行うP4Cの授業について(メイン会場は、佐渡と白川郷)。今回は小5・6を対象とし、"観光"をテーマに行うことになりました。世界遺産登録、オーバーツーリズム、生活と観光の関係、伝統文化の保存・継承など、論点は様々。また、それらも視点の置き方(立場)により、解釈や評価は様々です。

 

打ち合わせ時点で、予定時間を大きく延長。各先生方から様々なアイデアが出てくる、建設的な会議。当日の授業が楽しみになりました。関係の方々、楽しいプロジェクトにいたしましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/11/27

 

散歩中の出来事。

我が家の犬が公園にある滑り台に関心を示す。一人で滑らせることは色々と問題があると判断し、私が抱きながら滑ることに。

 

結果、滑り台の途中で、犬を抱いたまま転倒。

 

自身の体幹を過信しておりました。おじさん@滑り台は、気をつけなければなりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/11/24

 

昨日は、議員の方と食事。コロナ禍で暫くお会い出来なかったため、近況報告を兼ねて数年ぶりに再開。地域課題について議論をし、色々な視点でお話しを伺うことが出来、刺激的な時間でした。

 

食事中、偶然(?)、岐阜県内の2つの市の首長と遭遇。その場でご紹介を賜り、名刺交換。仕組まれた必然(?)かもしれませんが、有り難く、良い機会を頂くことが出来ました。

 

食事の場所は、薮田にある"ふれあい会館”。最後に行ったのは、2018年にパスポートを更新した際(だと思います。たぶん・・・?)。その時は要件を済ましてすぐに退散してしまいましたが、14階からみた岐阜市の眺めは素晴らしい。また伺いたいと思う場所でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/11/23

 

過日は、全国社会科教育学会全国研究大会@岡山大学へ参加。大会のテーマは、「社会科教育研究は、教師の成長にいかに寄与し得るか」でした。シンポジウムの資料は以下に掲載されております(11月23日現在)。

 

https://www.jerass72okayama.jp/symposium.html

 

分科会の座長をしながら、色々と勉強もさせて頂きました。全社学は久しぶりの対面開催。久しぶりにお会いできた方もおり、有意義な時間でございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/11/18

 

以下の論文が刊行されました。

 

行寿浩司・中山智貴・田中伸・吉水裕也「レリバンスの構造転換に着目した社会科地理授業(2)ー生徒の切実性と結びつけた地理的な見方・考え方の授業実践ー」『教育学部研究紀要(人文科学)』岐阜大学教育学部,72巻第1

 

レリバンスを、「強いられたもの」と「呼び起こされたもの」という視点から整理し、授業の実践結果と共に論じました。

ご関心がございましたら、ご一読を頂けましたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/11/15

 

本日は、附属で会議。現在進めている共同研究に関して、打ち合わせを行いました。

 

色々と込み入った案件もあり、元附属の矢島先生(現、岐南町立北小学校所属)にもZoomでご参加を頂きました。数年に渡る案件ですので、慎重に。かつ、メリットの最大化をはかることが出来る様、デザインを考えます。

 

遅い時間ではありましたが、岸先生、岩田先生、高木先生から多くのご意見を頂き、建設的な議論となりました。関係の方々のご協力、ご尽力に感謝申し上げます。引き続き、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/11/14

 

先日の佐渡出張。色々なイベントがございましたが、佐渡市立赤泊小学校での授業はいつもながら大変勉強になりました。

 

全校でP4Cの授業を公開。私は小5、小6の授業を見学。小6、道徳のテーマは「命」。東日本大震災と向き合いながら、命の重さと意味を考える授業でした。

 

展開の途中では、「祈り・思いは、本当に死者へ通じるのか」という対話に。生徒は、”物理的には通じなくても精神的には通じる”という意見や、祈るという行為が持つ社会的・精神的意味などを検討する対話へ。授業者の川上先生の秀逸なファシリ(ご本人は、興奮して記憶がなかったと仰っていました)で、参観者も考え込む授業が展開しました。

 

イベント全体を通して、色々な方と再会し、新たな出会いも。とても嬉しく思っています。引き続き、繋がって参りたいと思います。・・・それにしても、何度か佐渡を訪問させて頂いておりますが、まだ朱鷺と遭遇できておりません・・・。次回こそ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/11/10

 

色々と連続していますが、本日は佐渡島へ。豊田先生(新潟大学)が主催する”佐渡p4cおけさ2023”へ参加をさせて頂きます。今回は、一柳先生(東京大学)が講演者。ハワイワイキキ小学校の卒業生も参加されるとのことです。

 

モーターバイクに乗りたい気持ちを抑えつつ(どうやら、レンタルバイクもあるらしい!)、本日は学校訪問。昨日上陸しましたが、フェリー乗り場で本日訪問させて頂く学校の校長先生とも偶然遭遇。1年ぶりの訪問を喜んでくださいました。

 

対話やダイアローグを研究している関係者との再会も楽しみです。しっかりと勉強させて頂きたく存じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/11/9

 

シンガポールのNational Institute of Educationから、ジャスミン先生らが岐阜へ来てくれました。彼女とは長くお付き合いをさせて頂いており、シンガポールを訪問した際もお世話を頂いております。今回は平和教育や道徳教育の調査とのこと。附属へお招きし、授業を3つ見学頂き、その後ディスカッションを行いました。

 

そのうち、小6の授業のテーマは「平和とは何か」。子どもが「誰が何のために戦争をするのか」「なぜ戦争が起きるのか」という問いを立て、皆で対話を行いました。”自衛のための攻撃は許されるのか”、”戦争と平和はどのようにつながるのか”など、本質的な問い返しもあり、白熱しました。

 

彼女らは、図書館(小学生用)にも興味を持っておられた様子。人権や法、科学技術の本を見ながら、図書館を如何に授業と繋げているのか、色々と質問をされていました。

 

今回は、伊藤直之先生(鳴門教育大学)も来てくださりました。伊藤先生からは、授業へのコメントと合わせて、日本の道徳教育の現状と課題、道徳と教科の関係性のお話しが。シンガポールの先生方も、”見方・考え方”を中心とした教科間の関係性について、興味を持っておられました。

 

今後の共同研究の話もすることが出来、継続的につながることが出来そうです。附属の先生方、終日おつきあいを頂きありがとうございました。とっても良い1日となりましたこと、感謝申し上げます。ありがとう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/11/8

 

本日は、ハワイ大学の博士候補認定試験にお招き頂き、参加。テーマは"P4Cは学校・教師へどのように受け入れられたのか"。

 

学校、ナショナル・カリキュラム、教師、保護者、子どもとの関係の中で、如何に新しい学びの哲学が展開したのか。これらを現象学的アプローチを用いて、分析する研究でした。

 

ポイントは、学びにおける動機や感情。教師・生徒ともに、教育政策、学校カリキュラム、学びなどとどのように向き合い、自身の学びを捉え、再構成するか。質的な調査をもとに分析をされていました。

 

動機や感情は、自身でも2016年からテーマとしています。なかなか分析枠組みの設定が難しいのですが、それを”エイジェンシー”で整理しながら検討されており、なるほど、と思いました。朝5時から(途中、コソッとハワイ大学の先生とダイレクトチャットをしながら)の会議でしたが、学びの多い時間でした。(本日はZoomで参加。写真は、3月にハワイ大学を訪問した際の写真です)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/11/4

 

本日は、附属学校の公開研究会。チーム社会科の研究テーマは「ともに生きる社会を創造する児童生徒の育成- シティズンシップの育成を目指した学びのあり方-」です。

 

小学校社会科(高木教諭)は「歴史を学ぶとは」。中学校地理(大坪教諭)は「交通網と人々の暮らし」。中学校公民(岸教諭)は「民主主義と私」がテーマでした。

 

例えば岸先生の授業は、「民主主義の中に入っていくこと」が目標。理念としての民主主義を踏まえた上で、実態としての民主主義を分析しながら、合意の難しさを考える授業でした。テーマは"市庁舎の跡地利用"。生徒が街頭で600名を超える人々へインタビューを行い、それを元に政策を立案。しかし、政策の合意は非常に難しい。授業では、「民主主義は過程と結果、どちらを重視すべきか」、「『すべての人』という言葉が持つ暴力性」、「民主主義という考え方の多様性」が議論に。最終的には、自身の意思を表明することの難しさ(というか、自身の言葉・意思決定が持つ重みや重要さ)について、考える授業となりました。

 

日常の中で、所謂「常識」や「規範」とされる見方が如何に漂い、社会を無意識に基底しているか。その中で、私たちはそれらとどのように対峙し、時に受容し、そして抗っているのか。自身の立ち位置(立っているのか、立たされているのか)を見つめ直しつつ、社会との繋がりを考え、対話する。素晴らしい授業でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/11/3

 

過日は民間の方々と会議@東京。複数の打ち合わせが連続しましたが、その内の一つは現在進めている米国との共同研究についての会議でした。

 

研究者間であれば個人的な繋がりをベースに比較的簡単に進めることが出来ますが、組織を伴う場合は様々な調整が必要です。今回はその戦略の検討。ただ、双方のメリットを最大化するための折り合いが難しい。たくさんの宿題がございますが、一つ一つ、丁寧に進めてまいりたいと思います。

 

今回の宿泊地は横浜。懐かしい景色もだんだんと変わりつつありました。お会いしたい方も多かったものの、色々と立て込んでしまい、今回は断念。特に岐阜発横浜で教員をやられているN畑夫妻!また、次回!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/10/31

 

以下の記事が掲載されました。

 

「『民主主義の実践』が拓く、希望」Voters、 公益財団法人明るい選挙推進協会、Vol.76、 pp.12-15

 

"若者✖️政治"を、高等教育の視点から考えてみました。媒体の性質上、出来るだけポップでキャッチーな書き方を心がけました。気軽にサラッと、隙間時間にお読み頂けましたら幸いです。

 

http://www.akaruisenkyo.or.jp/061mag/

(しばらくすると全文がアップロードされますので、Web上でお読み頂けるかと思います)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/10/29

 

宮城教育大学へ。昨年度より宮教上廣アカデミーの運営委員を拝命しております。今回は令和5年度の事業報告、および今後に関する協議でした。

 

海外連携事業、対話を用いた初年次教育、学生の自主的な学びを支援する組織マネジメントなど、大変魅力的な内容が。各々のプロジェクトが(教員間の連携を含めて)細部まで練られており、私自身、多くのことを学ばせて頂きました。

 

会議後は食事会。仙台の食文化を堪能させて頂きました。(美味しい牛タンのインパクトも絶大ですが)とても学びの多い会議で、多くの刺激を頂くことが出来ました。次回の会議を楽しみに致しております。関係の方々、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/10/25

 

シマノ自転車博物館主催の「こんな自転車欲しかってん」コンテスト。本日は審査会が開催されました。

 

小中学生が、自転車を視点に社会を考えるプロジェクト。今回のテーマは「明るい未来を作る自転車」でした。本年度の応募数は1600件超え。審査委員長を拝命してすでに12年ですが、学校の授業で実施をいただける先生も増えてきて、とても嬉しく思っています。

 

SDGsと絡めるものも多かったですが、「心の痛み・悩み」「戦争・紛争」「公正な社会の実現」などに関するものも多数みられました。小中学生の視点で社会を見つめ、そのあり方を考える姿に、心を打たれる作品も多くありました。

 

結果発表は11月18日でございます。関係の方々、お礼旁々もう少々お待ちください。きっと、幸せな気持ちになれる作品をご覧いただけると思います。

https://www.bikemuse.jp/event/planning/

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/10/23

 

迫り来る原稿。。。それらを頭に浮かべつつでございますが、家族で半日のショートトリップ。

 

岐阜に来て10年経ちますが、初めて、”チタフォルニア”(愛知県知多半島にあるビーチサイド。カリフォルニアをイメージした街づくりが一部進んでいる地域)へ。

 

かつて、LAの大学教員と共同研究をしており、その頃は毎年カリフォルニアへ行っておりました。その時の記憶を重ねてしまいますが、チタ(知多)フォルニアにもその雰囲気が。当日SUPの全国大会が開催されていたこともあり、確かに米国西海岸の空気感を醸し出しておりました。工業地帯がメインの北部に対し、南部の地の利を生かし、上手くブランディングを進めておられると感じました。

 

・・・もちろん、体はビーチですが、頭はフル回転で原稿の構想でございます。帰宅後、可及的速やかに取り掛からせて頂きました。関係の方々、ご安心下さいませ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/10/22

 

桝形公也先生(大阪教育大学名誉教授)から以下をご恵送賜りました。

 

ジョン・スチュアート著、桝形公也監修・翻訳『キェルケゴールは反ヘーゲル主義者だったのか?』萌書房

 

「ヘーゲルの止揚とキェルケゴールの『これかーあれか』」「道徳的良心に関するヘーゲルの見解とキェルケゴールのアブラハム解釈」「主体的思考と客観的思考ー『後書』におけるヘーゲルー」など、刺激的な内容が続きます。

 

922ページの大著。教育学研究、カリキュラム研究へも応用できそうな視点が多数ございます。時間をつくり、しっかりと拝読をさせて頂きたく存じます。桝形先生、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/10/19

 

4年生後期の講義。教育法関係の最後の授業として、米国の考え方から日本を逆照射します。

 

色々と行いますが、最初は米国の指導要領やカリキュラムを分析しながら、その特徴や課題を検討してまいります。本日はNCSSを分析。学生の皆さんは、(久しぶりに?)大量の英語と闘いながら、進めてくれました。

 

学生の発表を伺うと、教師がカリキュラムを作る視点、特に学問領域(ディシプリン)と授業の関係や、授業における”子どもの主体性”に対する考え方の違いを、感じてくれた様です。

 

皆さん、自身の担当分を検討しながら、自らの経験や考え方に引き付けて分析をしてくれた様子。各々の発表からその一端を感じることができ、嬉しく思いました。引き続き、進めてまいりたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

2023/10/17

 

"日本一の探究を進める学校”と呼ばれている福井県若狭高校。当該高校を牽引する小坂先生がSNSでコメント。

 

非常に嬉しい発信。小坂先生、ありがとう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/10/16

 

先日は、現在愛知県の高校教員をしていいるゼミ生とツーリング。

 

山県市神崎にある”ごろごろの滝”へ。途中の狭い道(かつ、若干の砂利道)、私の大型バイクは車両の特性か(私の技術の問題か)フラフラしましたが、彼の運転はスムーズ。この夏、バイクで東北一周を成し遂げた彼の運転技術を持ってすれば、余裕だったのかもしれません。

 

滝でマイナスイオンを浴びたあとは、近隣に一軒しかないカフェへ。色々と話をすることができました。ゼミ生とのこのような時間はとても楽しい。また行きましょう。

 

 

 

 

 

 

 

2023/10/12

 

先日は、岐阜市立東長良中学校の林誠吾先生(ゼミ卒業生)とZoomを繋ぎました。

 

テーマは、探究カリキュラムの考え方について。中学校地理を事例に、授業、単元をどのようにデザインするか。”学びの共同体”と探究の違いや関係を考えつつ、話を致しました。

 

目下の課題は、今月行う研究授業について。ヨーロッパの単元で何が出来るか、いろいろと話し合うことが出来ました。

 

それにしても、彼の読書量にはいつも驚かされます。デューイ、リップマン、ガーゲンをはじめ、社会科にとどまらず、教育学に関連する様々な分野を読んでいます。そのため、話が早い。久しぶりではありましたが、トントン拍子に話を展開出来ました。林先生、何かあれば、いつでもどうぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/10/10

 

吉水先生(兵庫教育大学)より、以下をご恵送賜りました。

 

吉水裕也著『地理的な見方・考え方を働かせた地理授業デザイン』(明治図書)

 

雑誌「社会科教育」の連載をリライトし、一冊にまとめられたものです。地理的な見方・考え方の捉え方(1992年の『地理教育国際憲章』における提案を参照しながら)、学習指導要領の動向、様々な授業アイデアなど、内容が詰まったものでございます。

 

文中に「(学術的な表現を避けて執筆したので)通勤電車の中なので、気軽に読んでいただき・・・」というウエストサイド的なポップな記載(以前大阪に住んでいた身からすると大好きなスタンスです)がございますが、文体の柔らかさも本書の特徴であると感じました。

 

地理はもちろん、社会科全般を考えることが出来るアイデアが詰まっております。しっかりと勉強をさせて頂きたく存じます。吉水先生、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

2023/10/9

 

昨日は、高校生からのインタビュー。都内の高校3年生とZoomで繋ぎました。

 

テーマは「日本におけるシティズンシップ教育の現状と課題」。シティズンシップという概念を日本の教育の文脈で如何に捉えたら良いのか。その上で、様々な日本の教育政策(の現状と課題)をどのように捉えることができるのか。2時間程度、共に議論をさせて頂きました。

 

質問内容も話の中での質問や議論も素晴らしい。よく調べ、考えておられる様子が伝わってきました。どうやら、1年間の米国留学経験があるとのこと。実地で米国の教育を経験しておられたため、日本の教育(というか、制度や授業、教育政策)を相対化してみておられました。

 

日本の場合、高校まで”教育学”を学ぶ機会(自身の置かれた環境を問い直す機会)はほとんどありません(ちなみに、英国では”社会学”の授業で扱います)。しかし、彼女はそこに目をつけ、自身の環境を根本から検討していました。そのスタンスは素晴らしい!議論の中で、私自身もいろいろな気づきがあり、楽しい時間でございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/10/7

 

先日は、愛知県の仕事。中堅教諭等資質向上研修(通称、11年目研修)を担当しました。

 

午前中の講演は、カリキュラム・マネジメントについて。カリキュラムや資質・能力の考え方について、史的変遷や米国の議論を参照しながらお話しをいたしました。

 

午後は、高校教員対象の演習。各自が作成してきた指導案をご発表頂き、カリキュラム・マネジメントの理想と現実を検討。同僚性や、働き方改革の実態を踏まえながら、ご自身(もしくは学校)の考え方をアップデートする方法を議論致しました。

 

研修は朝9時から17時まで。長時間のためちょっと疲れてしまいましたが、積極的に関わってくださる先生方が多く、皆さんの振る舞いからエネルギーをチャージしつつ進めることが出来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023/10/3

 

本日は、高める会(通称:Novolt:民主主義の階段を登る動力(volt))の小学校教材作成チームと岐阜市選挙管理委員会との会議。共同で作成している“小学生向け主権者教育教材”の改訂について議論が交わされました。

 

・・・ただ、私は講義と重なり欠席(申し訳ございませんでした・・・)。議論の中身は全く分かりませんが、学生の皆さんがしっかりと進めてくれた様子。その成果を板書から拝見することが出来ました(ちょうど、数日前に教育実習から戻ってきた学生が多く、”板書で議論”のマインドだった様子です)。

 

毎年改訂を続けておりますが、本年度も刺激的なメンバーが集まっています。きっと新しい視点が入っていると思います。期待しつつ、成果を待ちたいと思います。関係の方々、引き続き、よろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

以下の書籍が刊行されました。

 

小玉重夫監修、田中伸・豊田光世編『対話的教育論の探究ー子どもの哲学が描く民主的な社会ー』東京大学出版会

 

”対話”をキー概念に、現在の教育論や学び、学習、カリキュラム、学校、社会などを問い直す本になります。メンバーは、教育学、教育哲学、教科教育学の研究者(以下の写真に掲載しております)。業界を超えた研究会を重ね、皆で執筆を致しました。

 

刊行までは、なかなか大変な歩みでございました。東大出版会編集者、中野氏の鋭く、厳しい(しかし、温かく建設的、しかも愛のある)指摘を踏まえながら、何度も改稿。その間にも研究会を重ねました。1年8ヶ月(構想からは3年半)を要しましたが、この度、無事刊行されました!教育に関わる方々、ぜひご一読を頂けましたら幸いです。

 

以下から、当方が執筆した「はじめに」の試し読みも可能です。

https://www.utp.or.jp/book/b10033303.html

 

 

ついでに。2020年に東大出版会から刊行した姉妹本、『子どものための哲学教育ハンドブック-世界で広がる探究学習-』も是非!探究とは何か、教育とは如何なる営みか、改めて考えるきっかけになるかもしれません。

 https://www.utp.or.jp/book/b517255.html


 

 

 

 

 

【ブログ記事の移動について】

2023/10-

 

 

本websiteですが、ブログの掲載数は200記事まで。例年その中に収まっておりましたが、どうやら現時点で上限に達した様子でございます。

 

「もっと頻繁に更新を!」というお声がけを頂くこともございますが、私の能力はこの位かなあ、とも思いつつ、ありがたいお言葉として拝受しております。

 

2023年1月から9月のブログは以下へ移動いたしました。

https://www.nobolta.com/blog-2023-1/

 

 

上半期強の記事は、タブの "blog 2023-1"にございます。引き続き、よろしくお願い申し上げます。