blog 2015

 

 

2015/12/30

 

先日(29日)、卒業生と共に現在執筆している書籍の打ち合わせを行いました。

 

集まってくれたメンバーは、それぞれ職場、もしくは大学院1年目。様々な葛藤を抱えつつ、日々戦っておりました。5時間のゼミでしたが、近況報告や昔話を交えつつ、楽しく打ち合わせが進みました。

 

卒業後も研究室を訪ねてくれること、また以前と変わらず共に色々な話が出来ることは、大変嬉しいことです。次回の再会(3月)を楽しみに、私も自分の担当箇所の執筆を進めたいと思います。

 

卒業生のみなさん、忙しい中楽しい時間をありがとうございました。

(写真は3月に行ったゼミ合宿のものです)


2015/12/25

 

集中講義で花園大学に来ています。

講義のタイトルは「教育方法論」。

授業の作り方だけでなく、教育思想を含め、学校教育における教育・授業の意義や意味を考えて行きます。

 

 

本日は2日目。

教育事象(校則)や社会問題(電車内での携帯使用、少年法の厳罰化、等)を、功利主義や様々な価値観から分析しました。

その後、音楽(アーティスト”UVERworld”の曲)を用いた社会分析を行い、授業デザインを考えました。

 

履修者は国語、書道、幼児、保育、社会福祉、社会等、様々な領域にわたっています。多様な視点が織り交ざり、論争的な空間が出来上がっています。

 


2015/12/23

 

先日参加した新聞カフェ(岐阜大学開催)が記事になりました。

テーマは「教育における政治的中立性」。

学校教育における主権者教育において政治的中立をどのように担保するか、学生・新聞記者と共に議論しました。

 

カフェの前提として、私は社会科教科書、及び「私たちが拓く日本の未来」総務省・文科省、2015  を用いて政治学習の現状・課題・可能性を整理させて頂きました。

 

本論題様々な課題があります。例えば、「『中立』の神話性」「カリキュラムに位置付ける困難さ(時間が足りない!)」「民主主義を子ども達がどのように内在化するのか」等です。

引き続き、議論してまいりたいと思います。


2015/12/21

 

本日は午前中に大学院の講義を行い、その後東京でレコード会社の方と打ち合わせでした。

 

会議の内容は「音楽を用いた社会科授業実践」。

 

1月に予定している授業実践へ向け、音楽やその周辺環境の取り扱い方を相談しました。

詳細はまだ明かせませんが、中学校で実践をいたします。日時が決まりましたら、本ブログでもお知らせいたします。大変勉強になる会議でした。

 

✴︎写真は米国の高等学校で見た教室掲示です。

 


2015/12/16

 

先日実施したPhilosophy for Children(University of Hawaii, Uehiro Academy)の調査訪問が記事となりました。

 

本ブログにも掲載致しました(2015/9/3)が、対話を基盤とした探究的な学びの実践です。大変興味深い取り組みでした。現在、論文化しておりますので、刊行致しましたら報告したいと思います。

 

On September 3, 2015 a group of Japanese researchers (Dr. Tanaka – Associate Professor, Faculty of Education, Gifu University; Dr. Yoshio Sumoto – Social Studies Educator, Faculty of Education Gifu University; and Dr. Atsuko Morikawa – Associate Professor, Faculty of Contemporary Culture/Department of Child Development and Education) had the opportunity to participate in p4cHI inquiry with p4cHI teacher Heidi Unten’s ninth grade physical science class. The focus their inquiry was, “I get it-a square universal dwelling is stable, but if you can have a circle home that is stable, then why not?” Previous to this Plain Vanilla inquiry the students had conducted a number of labs (e.g. about the correlation between shape, total area, and convective heat transfer) to help inform them as they planned and built “universal dwellings” in small groups. During the Plain Vanilla inquiry the students drew from the findings of their labs to support their thinking. This inquiry was an excellent example of how the p4cHI approach to education can be used to promote deep thinking in science.

 

http://p4chawaii.org/japanese-researchers-visit-p4chi-science-class-at-khs/

 


2015/12/14

 

講義「社会科授業実践論」の中で模擬授業を行いました。本日のテーマは以下。

 

「カイジから学ぶ労働三権」

 

漫画「カイジ」を用いて、労働三権の意義と意味を分析する授業でした。

過酷な労働を強いられている登場人物の労働条件を分析し、雇用者に対する異議申し立てを行う流れです。教師の介入は最小限にし、子ども及び子ども同士の議論で授業が展開。最後は漫画と実社会をつなげて終わりました。

 

講義後の議論は白熱。「課題設定」「労働条件の提示方法」「授業の目標と内容の論理」等学生から厳しいコメントが挙がりました。

感情を用いた授業は、その切実性と構造性がポイントです。

まだまだ課題はありますが、興味深い実践でした。


2015/12/11

 

過日、以下の書籍が刊行されました。

 

全国社会科教育学会編『新 社会科授業づくりハンドブック』明治図書

 

開発された具体的な社会科授業を紹介し、その授業開発のプロセスや留意点、さらには研究者・メンターによる講評も収録した画期的な一冊。教員を志す学部生・大学院生から、現職教員、教員養成に携わる大学教員まで、中学校の社会科教育関係者、必読の書。(明治図書 紹介文)

 

私も以下の箇所を執筆しております。

「見方・考え方の育成はどこまで必要か?」

 

私は、見方・考え方の捉え方(見方・考え方とは何か)、その段階性(どこまで育成すべきか)という2点から、社会研究としての社会科をデザインするための方法論を論じました。

 

見方・考え方の多様性と価値指向性を認識し、見方・考え方が背景とする思想性をも社会科で論じるというスタンスです。

またご興味のある方はご一読頂けましたら幸いです。


2015/12/5


先日行われましたイベント、「若者よ、投票に行こう」の様子が、中日新聞に掲載されました。


2015年11月19日 中日新聞(朝刊)


本イベントは、選挙管理委員会と岐阜大学の学生、及び地域住民等が参加し、若者の選挙参加向上策を皆で検討致しました。

当日は世代を超えた熱い議論が交わされ、とても興味深いイベントとなりました。私も大変勉強になりました。



2015/12/2

 

先日、小学校・中学校で授業実践を行いました。


小学校のテーマは「平和とは何か」。大きな論題を、協働学習による対話的学びで探究してゆきます。対話の中で平和の概念を多様化させる実践です。


中学校のテーマは「ボランティア」。長良川花火大会におけるボランティア活動を事例に、ボランティアの概念や内実を批判的に検討し、その内容(政策としての「新しいボランティアと社会の関わり」)を社会へ発信する実践です。ゲストをお招きし、政策の提案を試みました。


それぞれ、4年生が中心となり授業をデザインし、実践しました。授業デザインの過程では、小学校・中学校の教員の方からアドバイスを頂きながら、何度も指導案を修正しておりました。


小学校の対話的学びは「子ども間の対話による高め合い」が課題。中学校の社会参加型発信学習は発信方法に課題が残りました。しかし、学生は挑戦的な課題にしっかりと取り組み、相応の手応えがあった様です。両実践ともに、現在社会科教育実践で課題となっているものです。是非今後とも検討していきたいと思います。

ご協力を頂きました関係者の方々へ深く御礼申し上げます。ありがとうございました。


2015/11/24

 

科研の調査でフィンランドに来ております。

コンピテンシー・ベースド・カリキュラムの調査及び、社会系教科や道徳における価値の位置付けに関する聞き取り調査です。

ヘルシンキ大学及び、幼稚園・初等学校・中等学校を訪問しております。

 

先日はSaunalahti Schoolにて、授業参観・聞き取り調査。当該学校の目標はコンピテンシーの育成。教科の枠組みを少しだけ残しつつ、合科学習をベースに独自の能力育成の指標を作成しておりました。


例えば、「ヨーロッパ・プロジェクト」の学習では、欧州にみられる社会問題を子どもが見つけ出し、その解決方法を社会科学・自然科学・人文科学を総動員しながら考えます。学習評価は、一律では行わず、特定の指標に基づき子ども自身が評価します。またどこかで報告したいと思います。


2015/11/19

 

過日、岐阜大学附属中学校で実践した授業(テーマ「選挙について考える」)が中日新聞に掲載(10月17日)されました。授業は、選挙意識改革の手段と手続きを生徒が考え、選挙管理委員会の方へ政策を提案する社会参加型の実践です。


反響を頂いたとのことで、再度全国版に掲載を頂きました。

本企画は、本学学生(3年生)が自主的に企画した主権者教育を考えるプロジェクトです。学生有志が授業外に集まり、授業をデザインしました。私は「アドバイザー」。基本的に全て学生が企画・実践致しました。教育実習を含め、とても忙しい時期でしたが、本当によく頑張っておりました。


主権者教育は模擬投票だけではありません。

政治や社会を分析することが主軸です。

様々な取り組みが全国へ広がって欲しいと思います。

引き続き、考えてまいりたいと思います。



2015/11/17


コンテスト「こんな自転車欲しかってん」の結果が発表されました。本コンテストは、小・中学生が社会問題を見つけ、それを論理的に分析します。3年前から審査に関わらせていただいております。今回のテーマ「交通安全のまちづくりに役立つ自転車」のポイントは、交通安全をキーワードに社会の問題や課題をみつけ、その原因や背景、解決する手段・方法を自転車という側面からみつめ直し、分析結果を文章と絵(図)で表現することでした。


本年度は全国から1747通の応募がありました。

過去最高の応募者数で、その内容も素晴らしいものでした。

入選者の氏名等は以下に発表されております。

http://www.bikemuse.jp/event/child/planning/

本企画は、学校の授業でも利用可能です。

社会問題の論理的分析、ぜひ、この教材を用いて試みて頂けたらと思います。


2015/11/11

 

先日、ぎふフューチャーセンターのイベント、「若者よ、投票に行こう」が開催されました。

学生、地域住民、役所職員等、様々な立場の方々が参加し、以下2点を議論しました。

・日本の若者はなぜ選挙へ行かないのか。

・若者が選挙へ参加するにはどうしたらよいか。

 

私は「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査(内閣府, H25)」をもとに話題を提供させて頂き、その後は議論のコーディネーターを務めさせて頂きました。


議論では、選挙に関するハード面(制度)の改革案もありましたが、ソフト面(意識)の改革を目指した戦略・政策・仕掛けが多数提案されました。「現状の制度を前提として若者をどのように巻き込むか」。教育や授業の改革、投票所の立地の再検討、投票行動の社会的価値を高める仕掛け等、大変面白い議論が展開されました。


ただ、提案ではこのような議論をする場が無いことを憂うコメントもありました。フューチャーセンターは議論の場。岐阜の街でも一歩ずつこのような場を増やしていきたいと思っています。参加者の皆さん、お疲れ様でした。


2015/11/7

 

本日は小学校(岐阜市内)の授業を参観させて頂きました。領域は道徳。ハムスターの飼育に関する物語を通して、命の大切さを学ぶ構成でした。

 

構成は、まず教師が物語を音読。次に物語が内在する(気付かせたい)登場人物の気持ちを読み解きます。終結は、気持ちの分析を通して命の大切さにたどり着く展開です。よくある内容です。


しかし、授業は子どもの議論だけで進みます。教師は、各々が読み解く「気持ち」を簡単に整理するだけ。教師はファシリテーターの役割に徹し、全く説明・解説をせず、完全に子どもだけで最終目標(命の大切さを論証する)への到達が試みられていました。

「協働的学び」は全中社岐阜大会でも話題になっておりました。もちろん、岐阜市内でも多数の実践がなされています。本日の実践も、授業構成としては不十分な点がありますが、協働を軸とした学びの展開。大変興味深く拝見させて頂きました。

(写真の出典は以下)http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/03/27/1282846_6.pdf


2015/11/1

 

以下の日程で全国中学校社会科教育研究会が開催されます。

 

日時:2015年11月5日ー6日

場所:岐阜都ホテル

   長良川国際会議場

テーマ:主体的に社会の形成に参画する力を育てる社会科学習

参加費:5000円

 

私は両日ともに参加致します。

(途中、講義のため大学へ戻りますが)

ご関心のある方は是非ご参加下さい。


2015/10/23

 

明るい選挙推進大会にて講演をさせて頂きました。

テーマは「18歳選挙権と主権者教育」。

話の論点は以下2点。第1は、様々な領域(地域・職域・学校)における主権者育成の現状と課題の整理。第2は、市民社会論の視点から現在の市民性を分析し、現代社会における主権者育成の方向性を示すこと。

主権者教育は昔から社会科教育の主軸です。しかし、久しぶりに数百名の前でお話をさせて頂き、改めて主権者教育が「ブーム」であることを実感しました。

時流の緩急はありますが、しかしその原理は変わりません。引き続き、考えて参りたいと思います。


2015/10/19

 

先日、岐阜大学附属中学校で主権者教育の授業実践を行いました。


テーマは「選挙について考える」。

若者の選挙意識に焦点を当て、意識改革の手段と手続きを生徒が考えてゆく授業です。

最後には選挙管理委員会の方へ政策を提案する社会参加型の授業を展開しました。

 

本取り組みは学生有志の自主ゼミ。講義外で集まり、授業を作り上げました。実践は様々な職種の方にご支援を頂き、領域を往還したコラボが実現。これら全てを学生が企画・実現させました。彼らのチャレンジする姿、私も大変刺激を受けました。お疲れ様でした。

 【中日新聞(10月17日)朝刊に掲載されました】


2015/10/9

 

郡上高校の学生が大学訪問に来られました。教育学部の授業見学として私の講義(社会科授業実践論)を参観されました。


本日の講義は、中学校の社会科授業実践(ビデオ)を視聴しその論理や課題を参加者全員で議論しました。

講義では対立的な意見が多く出ましたので、高校生は驚かれたかもしれません。ただ、議論をベースとした大学講義の一つとして参考になればと思っています。

ぜひ、岐阜大学へ!4月にお待ちしております。

http://www.ed.gifu-u.ac.jp/~kyoiku/news/20151008.pdf


2015/10/7

 

週末に全国社会科教育学会が開催されます。

 

期日  2015年10月10日(土),11日(日)
場所  広島大学大学院教育学研究科

 

大会テーマ 民主主義の中で社会科が担ってきた主権者教育とは -戦後70年,新たに目指すべき社会と市民の姿-

戦後70年の節目に,民主主義の中で社会科が育成してきた主権者の姿を問い直すとともに,今後の可能性を探りたい。あわせて社会科教育が果たすべき新たな社会と市民の創造に関する展望を模索したい。

http://home.hiroshima-u.ac.jp/jerassed/contents1.html

ご関心のある方は是非ご参加下さい。


2015/10/4


以下の書籍が刊行されました。

  草原和博・溝口和宏・桑原敏典

    『社会科教育学研究法ハンドブック』明治図書、2015

【紹介文】

社会科教育(社会認識教育)学の論文の作り方・書き方を、近年の研究動向を踏まえて大きく3つの類型に整理し、具体例を交えながら解説。研究計画の立て方から論文の組み立て方まで、研究デザインの仕方が基礎からすべてわかる。


私も以下の項目を執筆しております。

   開発的・実践的研究とその新展開

      ー海外研究誌に学ぶ「斬新な研究」ー

米国・英国を事例に開発研究・実践研究の特質とその手続きを示しております。ご興味のある方はご一読頂けましたら幸いです。


2015/9/28


本日はシマノ財団奨学金の奨学生交流会に参加させて頂きました。

本奨学金は全国の大学や高専の理学部・工学部・基礎工学部の学生が対象です。日本の未来のものづくりを支える方々への奨学事業です。

交流会では様々な催しが行われましたが、その内の一つは奨学生の自己紹介。参加者は皆大変緊張されていましたが、しっかりと自身のビジョンを語ってくれました。それらは、新しい送電設備の研究、繊維に関する新素材の開発等、とても魅力的な発想・着眼点でした。夢実現を目指して着実に頑張って欲しいと思います。

2015/9/26


本日はゼミ内での卒論中間発表会でした。

我がゼミは、現役生が卒業生を招き、卒論の進捗状況を発表します。今日はその発表会でした。


卒業生は我がゼミで卒論を完成させた先駆者。彼らと対峙する日のため、大学へ泊まり込みで準備をした学生もおりました。もちろん、議論の中で現役生の卒論には多くの課題が見つかりました。中には「なぜ、その研究をすすめるのか」「問題意識が不明確」等の、原理的な課題もありました。しかし、寝ずに準備した成果はしっかりと発揮出来ていたと思います。


卒業生も、貴重な休みを返上し、参加してくれました。卒業後もゼミ生と会うことが出来るのは大変嬉しいことです。現役学生と卒業生の皆様、本日は本当にお疲れ様でした。


2015/9/22

 

昨日はSony Music Recordsの方と打ち合わせ。

飛騨牛を賞味しながら、現在進めている音楽を用いた社会科実践について相談を致しました。

 

社会は音楽史を通して見ると、また異なる風景が広がっています。また、歌詞や旋律にも一定の社会像が内包されています。

現在、それらを用いた授業をデザインしており、本年度中に岐阜市内の中学校で実践予定です。


また、まだ詳細は明かせませんが、キャリア教育に関する別企画も進行中。

また折を見て参加者を募りたいと思います。

Oさん、お忙しい中ありがとうございました。(写真が古くてすみません。。。)


 2015/9/17


調査で米国ボストンに来ております。

今回のテーマはエンパシー。

歴史教育とエンパシーとの関係の調査です。


本日はWayland High Schoolにて歴史授業の参観、および担当教師へのインタビューを行いました。

当該の先生は、子どもに歴史の発掘をさせる授業実践を行っておりました。

最初に時間軸に沿って歴史を概観し、その上で事象(今回はWWⅡ)を特定の市民に焦点を当て、当時の歴史像を解き明かしてゆく実践でした。

子どもの興味関心をうまく引き出すためのエンパシー利用。

感情理解に留まることなく、当時の社会を当時の視点から構造的に理解することを目指した実践でした。


2015/9/10

 

科研での調査。

京都府内の公立小学校、大阪教育大学附属平野小学校で授業観察、及び子どもと教師へのインタビュー調査を行いました。

 

京都府内の小学校では、福井大学の橋本康弘先生が公開授業を実施。テーマは「シュークリームの配分から公平について考える」です。

現実に起きた実例を用いて、300個のシュークリームを500名へ配分する際の条件と配分案を子どもたちが議論します。議論の中で、公平という価値概念を検討してゆく授業です。大変刺激的な実践でした。

 

大阪の実践は「価値判断力・意思決定力を育む授業つくり」。米つくりを事例に複数の立場(生産者・消費者・米国・日本・他)から米つくりの現状と課題を議論する授業でした。

両授業は、個人的・社会的判断の基盤にある価値を分析する授業です。調査では、授業者や子どもたちが持つ価値を調査し、それと授業との関係を分析してゆきます。

両授業ともに、大変面白い実践でした。実践者の先生方及び関係者の先生方、ありがとうございました。


2015/9/7

 

岐阜大学にはACTプランというものがあります。

1年次(教職トライアル)、2年次(教職リサーチ)、3年次(教職プラクティス)、4年次(教職インターン)を通した、教育現場での実践に基づくカリキュラムです。


本日、小学校での教職リサーチが始まり、私も担当の学校を訪問させて頂きました。

初日は子どもたちへの挨拶。2年生の皆さん、緊張しながらも頑張っておりました。

5日間という短い期間ではありますが、実践の場で様々ものを学びとって欲しいと思います。

 

なお、教職プラクティス(教育実習)も始まっております。3年生の皆さん。是非頑張ってきてください。

研究授業の参観、楽しみにしております。


2015/9/3


科研の調査でハワイに来ております。

本日はKailua High School にてPhilosophy for Children(p4c) とPeer Mediationの授業参観、およびインタビュー調査を行いました。


p4cは子どもに哲学的な議論を促す実践で、最近日本でも話題になっております。探究をキーワードに、Reason, Assumption, Evidence, Inferenceなど、自身や他者の主張の"深堀り”を促す実践です。


Peer Mediationは議論の調停を行う学び。本日はMediator育成の授業へ参加し、思いがけず、私もMediatorの資格を頂きました。両者ともに大変興味深い実践です。またどこかで報告したいと思います。


2015/8/31


明るい選挙推進協会のフォーラムで講演を致しました。

テーマは「主権者教育の現状と課題−誰が市民を育成するのか−」。


学校教育における教育実践(主に政治教育分野)の実態と課題点をお話させて頂き、そこからシティズンシップの育成方略について話を展開致しました。社会科教育は、全てが主権者教育です。ただ、学校教育だけではそれに限界があります。学校と地域と職域、3者が連携した主権者教育の形を議論致しました。


他には、岐阜県を事例とした外部立会人制度、討議型デモクラシーの理論、若者と政治をつなぐ取り組みに関するお話がありました。何れも市民の政治参加を様々なベクトルから分析・議論する内容で、どれも大変興味深く、勉強になりました。


2015/8/27

 

愛知県消費生活相談室の方が来学してくれました。

消費者教育、及び消費者市民社会に関する共同研究の打ち合わせです。

学校教育の場だけでなく、地域社会で行われている数多くの実践事例、及び資料をご持参頂き、勉強させて頂きました。

また、消費生活相談の現場でご経験されている刺激的かつ挑戦的な相談事項等を拝聴し、大変勉強になりました。現実社会の実態(リアル)は面白い。コラボレーション研究の楽しさを改めて感じました。

 


2015/8/25


先日は高校教員対象の6年目研修を行いました。

岐阜県が採用6年目に行う経年研修です。


今年のテーマは「市民的資質育成を目指した授業デザイン」。

高等学校の社会系教科は、地歴公を教える「教科の教育」として捉えられることが多くあります。それを社会を理解・分析・批判する「社会の教育」として捉え直す視点・方法論を考えて行きました。


現職の高校の先生方との議論は大変刺激的で、私自身、色々なアイデアを頂きました。

(教養主義ではなく)市民的資育成から見た社会科教育論。引き続き考えてまいりたいと思います。


2015/8/21

 

卒業生が来学してくれました。

現在執筆中の書籍に関する打ち合わせです。

 

2名は教員、1名は大学院へ進学しております。

皆さん、各々の仕事後に集合してくれました。

6時間を超える打ち合わせ兼近況報告会。

昨年度のエンドレス・ゼミを思い出しつつ、楽しい検討会が出来ました。

卒業生が来学してくれることは、本当嬉しいことです。引き続き一緒に研究を進めて参りましょう。


2015/8/6


科研会議で千葉大学。

 

「歴史的事象の特性を基盤とした社会科における必修単元『シティズンシップ』の開発研究」

(代表者 戸田善治)

 

公民ではなく、歴史領域からシティズンシップ教育を検討する科研です。社会科教育学者と歴史学者のコラボ研究で、総勢9名・4年計画の大型科研です。

今年からスタートしましたが、初年度から歴史授業の教材開発へ向けた各種調査が開始されます。適宜、成果を公開してまいりたいと思います。

 

さて、本日、新教科「公共」の記事が新聞各社の一面を飾っておりました。

シティズンシップの思想を基盤とした教科ですが、「公共」と訳すと原語の意味と異なる解釈も可能になります。

「公共」が内在するはずの「市民」という思想、大事に議論してまいりたいと思います。


2015/7/31

 

集中講義で花園大学(京都市中京区)に来ております。

担当科目は「教育方法論」。

社会科だけでなく、授業デザイン全般を扱います。

講義は、まずは教育の思想性を指摘・分析します。

その後、授業デザインのアプローチ(類型)を元に、目標論に基づく授業作りの方法論を扱います。

ただし、方法だけでは抽象論に陥りますので、社会科や国語科、幼稚園の実践例を用いて考えて行きます。

 

夏休みに入ったにも関わらず、参加人数は200名。

京都の暑さに負けず、しっかり頑張ってくれています。

私も頑張りたいと思います。


2015/7/30

 

岐阜県内で教員をしている卒業生が遊びに来てくれました。

皇室献上品(犬山の桃)を頂きました。

大変美味しく賞味させて頂きました。

 

卒業すると、通常は疎遠になりますが、

卒論の検証や書籍執筆で人間関係が続いています。

是非、学校現場でしか出来ない研究を、ゆっくり、のんびり続けて欲しいと思っています。

 

卒業後も、困った時はいつでもご連絡下さい。

全力で支援したいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

 


2015/7/27


岐阜大学で新聞カフェが開催されます。


テーマ:「政治家と話そう」

ゲスト:和田直也氏(岐阜市議会議員)

日時:2015年7月29日(水)12:30-14:30

場所:岐阜大学図書館 ラーニングコモンズ


岐阜市で活躍されている和田氏をお招きし、政治と市民の関わりを議論いたします。

個人的には、主権者教育の観点から色々と聞いてみたいと思っていますが、メインは学生の皆さんです。

ご関心のある方は、是非ご参加下さい。

https://www.facebook.com/events/1693101680913687/


2015/7/23

 

卒業生が遊びに来てくれました。

この3月に岐阜大学を卒業し、現在、大垣で小学校の教員をしているゼミ卒業生です。

仕事後、名物プリン片手に研究室を訪ねてくれました。

 

近況報告や昔話を交えながら3時間以上話し込む中で、様々な悩み・葛藤を抱えながらも日々新しいことへ挑戦をしている気概を感じました。その大変頼もしい姿に、私が元気をもらいました。

 

卒業後も大学を訪ねてくれることは本当に嬉しいことです。

授業づくり等、色々とコラボをする話をして終わりました。

今後とも、何か一緒に出来たらと思います。


2015/7/22


シティズンシップの国際会議が開催されます。


日時:2015年7月25日(土)13:00-18:00

      7月26日(日)9:30-16:50

場所:キャンパスイノベーションセンター東京国際会議室

http://www.hiroshima-u.ac.jp/liaison/access/

テーマ:徳、品格、道徳や社会的責任のための教育の重要性ー人々はこれらをどのように学ぶのか?ー

主催:広島大学学習システム促進研究センター


ご関心のある方は是非ご参加下さい。

   



2015/7/20

 

岐阜市に新しい施設が出来ました。

 

みんなの森 ぎふメディアコスモス

 

岐阜大学医学部跡地を利用した、図書館(知の拠点)・市民活動交流センター(絆の拠点)・展示ギャラリー(文化の拠点)からなる複合施設です。

市の開発整備事業「つかさのまち夢プロジェクト」の一環で、7月18日に完成しました。


世界的な建築家である伊東豊雄氏の設計。

外観が美しいだけでなく、施設内は太陽光を拡散させる仕掛けがなされた、開放的な空間が広がっています。

図書館のコンセプトは「滞在型」。早速遊びに行きましたが、施設全体が緩やかな空気感で包まれておりました。私も、仕事で、家族で度々利用したいと思います。

岐阜へお越しの際は、是非お立ち寄りください。

http://g-mediacosmos.jp/index.html


2015/7/14

 

消費者市民社会に関する研修会が開催されます。

 

主催:公益財団法人消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会

日時:2015年7月18日(土)13:30-15:30

テーマ:市民社会を知って消費者市民社会を考えよう

場所:岐阜市文化産業交流センター

   じゅうろくプラザ2階


ご興味・ご関心のある方は是非お越し下さい。

なお、参加には事前申し込みが必要です。ご希望される方は連絡先・お名前を明記の上、チラシの連絡先へお申し込み下さい。

 


2015/7/9

 

大学講義にて、文化を用いた授業デザインを行っています。

先日、附属小学校にて以下の社会科授業実践を行いました。

 (中日新聞(2015年7月9日 朝刊)に授業者(岐阜大学3年生渡邉貴也君)や子どものコメントが掲載されました。)

 

「ドラえもんから考える国づくり」

 

本授業の目的は主権者育成。

ドラえもんの漫画(民主主義がテーマとして描かれているもの)を読み、そこから民主主義や現代社会を分析する学習です。

授業では、民主主義的手続きが孕む危険性(独裁的状況を生む可能性の内包)を考え、そこから民主主義の概念や自身と政治(社会)との関係を分析する展開を取りました。


主権者教育は模擬投票だけではありません。授業で投票行動を模することに意味があるのではなく、授業を通して投票を含めた選挙や政治を子どもが考えることが重要です。模擬投票は目的ではなく手段です。

本実践は、自身と政治をつなげること、その上で政治(今回は民主主義)を批判的に分析することを目的としています。指導案等ございますので、ご関心のある方は是非ご連絡下さい。

 


2015/7/6

 

シティズンシップ教育のシンポジウムが開催されます。

 

日時:7月11日(土)15:00-17:45

場所:日本大学文理学部3号館 3304教室

テーマ:日英におけるシティズンシップ教育とドラマ教育


登壇者

   Sarah Olive:University of York, UK

   Victoria Elliott: University of Oxford, UK

   池野範男:広島大学

   渡部淳:日本大学

 

私も参加いたします。

ご関心のある方は是非ご参加下さい。


2015/6/24

 

以下の書籍を刊行致しました。

長瀬美子、田中伸、峯恭子編『幼小連携カリキュラムのデザインと評価』風間書房、2015

 

幼稚園教育と小学校教育の独自性を保ちつつ教育目標に連続性を持たせた連携カリキュラムを構想。小学校の教科別に幼小連携の視点を示し、指導計画と評価の観点を提案する。

 

カリキュラム論の観点から、幼小連携の観点と方法を具体的に分析・提案しております。また、各段階に応じた評価の方略についても整理致しました。

ご関心のある方は、是非ご一読頂けましたら幸いです。


2015/6/20

 

6月18日の中日新聞に以下の記事が掲載されました。

「18歳選挙権と若者ー関心持てる教育とはー」

先日取材いただいた内容を、端的にまとめて頂きました。

 

改正公選法が成立し、18歳から選挙へ参画することになります。本改正、制度・政策論ももちろん重要ですが、教育に課せられた課題が大変重要だと考えています。

 

社会科教育は、「教科を教える」教育ではなく、「社会を考える」教育。地歴公の学びを通して、社会を分析・批判し、より良い社会を創造する市民性育成の教科です。学ぶ対象はあくまでも社会。すなわち、主権者教育は社会科教育の中心的な課題です。


引き続き、考えてまいりたいと思います。

http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20150618/CK2015061802000023.html (記事リンク)

 


2015/6/17

 

以下の日程で岐阜大学教育学部附属学校中間研究会が開催されます。

 

2015年6月20日 9:30-12:30 附属小学校

「なかまと共に新しい価値を創り出す児童の育成ー協働的な学びに焦点を当ててー」

2015年6月21日 9:30-12:30  附属中学校

「新しい時代を生き抜く生徒ー『汎用的な能力』の育成と『建設的相互作用』を生み出す授業を目指して」

 

ご関心のある方は、是非ご来校下さい。

http://www.fuzoku.gifu-u.ac.jp/sho/new/H27kenkyu/2jiannairihuretto.pdf

 

なお、本研究会は免許状更新講習も兼ねております。

更新講習へご参加の方は、開始時間・終了時間ともに異なります。

プログラムをご確認の上、ご参加下さい。

http://ns2.fuzoku.gifu-u.ac.jp/fuzoku/1/p2939h05r_1433478634.pdf(小学校)

http://ns2.fuzoku.gifu-u.ac.jp/fuzoku/4/k4338h05r_1433465286.pdf(中学校)

 


2015/6/16

 

先日、甲南女子大学大学院(人文科学総合研究科)の学生が訪ねてきてくれました。

目的は大学生のコミュニケーションに関する調査の実施。

調査のテーマは以下です。


「大学生の対人葛藤場面に対する社会的情報処理について−ユーモアセンセスの視点から−」

「現代青年の友人関係と自己開示及び孤独感について」

 

2012年から、個人的にも大学生と高校生が持つ社会意識(主に政治意識)の調査を実施しています。

自身の研究の観点からも大変興味深く、調査を拝見しておりました。

論文の完成を楽しみにしたいと思います。

ご協力頂きました本学学生の皆さん、ありがとうございました。

 


2015/6/15

 

先週末はカルチュラル・タイフーンの学会で大阪。

その折、ゼミ卒業生(大谷ゼミ3期生、4期生)と再会しました。

3期生は仕事2年目、4期生は仕事1年目。

それぞれ、色々な課題や悩みを抱えつつ、前を向いて頑張っておりました。私も元気をもらいました。

 

社会の嵐にもまれつつ、ゆるやかに進んでください。

また定期的に集まりましょう

(写真は3期生。4期生は写真を撮り忘れてしまいました。4期生の皆さん、すみません。。。)



2015/6/11


以下のスケジュールでカルチュラル・タイフーン(カルチュラル・スタディーズ全国研究大会)が開催されます。


日時:2015年6月13日:大阪人権博物館

   2015年6月14日:関西学院大学大阪梅田キャンパス


今年度のテーマは Re:Public? です。




《以下、大会プログラムから》

公なるもの? プライベートではないもの、パーソナルではないもの。公共心、公益、公営住宅、公教育、 公衆浴場、エトセトラ。でもそんな、公なるものとそれ以外のもの、肝心のそこの線引きは、誰がどう決める? パブリックがどんな者たちだなんて、誰がどう決める?


思い返したい(リ・メンバー)。混ぜ返したい。蒸し返したい。パブリックは、もともと混ぜこぜのもの、 雑多なものだったし、これからもそうあり続けるだろうということを。


Re: Public」という言葉を実際に口にするたびに生じる、「リ」と「パブリック」の間の、一瞬の停止。 そこにおいてこそ、地獄が解き放たれ、古今東西のリパブリックの夢を思い描いてきた魑魅魍魎と私たちとが、 対峙/対話を迫られることになるかも知れない。あなたなら何をどう返信する? 


私は両日参加致します。ご興味のある方は是非ご参加下さい。



2015/6/10

 

本日は須本ゼミと合同で卒論中間発表会を行いました。

我がゼミ生の卒論タイトル(仮)は以下の通り。

 

・協同的な学びを育む社会科教育実践の研究

・社会参加力の育成を目指す社会参加型学習

・自己教育能力の育成を目指した博学連携

・社会科教育における知識と学力像

   ー対象実在論の考えをもとにー

 

ゼミでは毎回長時間の議論を重ねていきます。

ただ、いつもと異なるメンバーとの議論で、新たな課題や方向性が見えたようです。

引き続き、頑張って欲しいと思います。



2015/6/7

 

週末は本年度よりスタートした科研「社会系教科目における価値学習の開発研究(代表者 大杉昭英)」の会議でした。

 

本科研は子ども達の判断基準を社会倫理の観点から分析してゆきます。法学、経済学、心理学、政治哲学、環境倫理等、様々な社会諸科学の研究者とコラボし、質的調査を基盤に子ども達が行う判断の合理性・妥当性の基準を分析致します。

 

適宜、成果を報告して参りたいと思います。



2015/5/24

 

以下の日程で新聞カフェに出演します。

 

日時:2015年5月27日(水)12:30-14:40

場所:岐阜大学  ラーニングコモンズ2階

テーマ:18歳選挙権を控え、政治教育にできること

 

18歳選挙権や高校での政治教育。

近年、政治参加に関わる様々な改革が話題になっております。

政治教育の可能性と課題。皆さんと議論出来たらと思います。

 

ご興味のある方、ぜひご参加下さい。

 

https://www.facebook.com/pages/新聞カフェ-by-中日新聞/933601716691133?fref=ts


2015/5/21


以下の日程で、岐阜大学社会科教育研究会が開催されます。

2015.5.23(土)15時30分〜 

以下の先生方が社会科授業の提案を行います。


 萩原北中学校 桂川博充 先生

 岐阜大学附属小学校 高木良太 先生


具体的な実践(及びその記録)から社会科教育論を検討する研究会です。

現職教員、学生問わず参加可能です。

ご興味のある方は、是非お越しください。

 

http://sumo10.jimdo.com/岐阜社会科教育サークル/ (岐阜大学教育学部 須本良夫教授HP)


2015/5/10


平成28年度採用、岐阜県公立学校教員採用試験実施要項が発表されました。

今年度、論文試験(二次試験)が20分延長し、60分試験となりました。その他、若干の変更点もあるようです。

今年度受験をされる方々は各自HPを確認し、準備を進めてください。


平成28年度採用 岐阜県公立学校教員採用選考試験実施要項 

http://www.pref.gifu.lg.jp/kensei-unei/syokuin/kyoinsaiyo/juken-annai.data/H28saiyo-yo-ko.pdf


2015/5/7

 

良い季節になりました。

私は自転車で通勤しておりますので、日々の行き帰りが大変気持ちの良い季節です。


雨の日はまだ寒い日もあり、気温の変化が激しい時期です。

皆様、ご自愛下さい。


2015/4/30

 

岐阜新聞に以下の記事が掲載されました。

 

「文化から読み解く『社会科』」

 

2015年4月28日(朝刊)になります。

私の研究を端的にまとめて頂きました。

引き続き、研究に精進したいと思います。

諸先生方、ご指導よろしくお願い致します。

 

http://www.gifu-u.ac.jp/news/lab/2015/04/entry28-2343.html


2015/4/24

 

文教大学の吉田正生先生より、以下の論文及び報告書をご恵送頂きました。

 

・「社会科における「情報ーメディア学習」のカリキュラム開発」文教協会研究助成金研究成果報告書

・「教育実習ハンドブック」文教大学教育学部有志

・「ナショナルエデュケーション下のシンガポール初等社会科(その1)」『文教大学教育学部紀要』44集、2010

 

それぞれ大変興味深い内容です。シンガポールの分析については、当該国の教育制度から社会科の性質まで詳細に分析されており、過日の国際会議の議論でも引用をさせていただきました。

個人的には、「教育実習ハンドブック」が大変勉強になりました。本ハンドブックは、教育実習へ行く際に獲得しておくべき指導案の書き方等が、具体的な事例と共に詳細に説明されております。指導案も、様々な形式が示されておりました。あえて統一せずに、多様な指導計画を並列に示すことで、授業デザインの多様性を担保しているように感じました。

本学も同様の取り組みを行っておりますが、実習前に獲得すべき資質の保証は大変重要です。

社会科の原理的な考え方を伝えることと併せ、引き続き考えてまいりたいと思います。

吉田先生、ありがとうございました。


2015/4/17

 

原田智仁先生より、以下の書籍をご恵送頂きました。

 

梅津正美・原田智仁編『教育実践学としての社会科授業研究の探求』風間書房、2015

 

子どもや学校教員への寄与の観点から、学校・教室の場で行われる授業実践の事実を基盤に社会科教育論を考える研究書です。

「社会科授業研究の課題である「授業理論の実証性」「授業評価の有効性」「授業力の形成」「研究者と実践者の関係性」について子どもや学校教員への寄与の観点から考察し、パラダイム・シフトを提案する」

 

刺激的な取り組み、しっかりと拝読させて頂きたいと思います。

社会科教育研究にご関心のある方、是非ご一読下さい。

 


2015/4/15

 

岡山大学でシティズンシップ国際会議が開催されます。

 

「シティズンシップ教育における論争問題学習の意義と役割の国際比較」


1.日 程:2015 年4月 18 日(土)11 時~17 45

2.場 所:岡山大学教育学部本館4階401講義室

    (岡山市北区津島中3-1-1)

詳細は、以下のリンクをご確認下さい。

http://socialstudies0912.blog111.fc2.com/blog-entry-1735.html

 

プログラムは以下のpdfをご確認下さい。

(クリックすると拡大されます)



2015/4/13

 

以下の報告書が発行されました。

 

社会認識に基盤を置いたシティズンシップの実体化およびその再構築モデルの開発研究(研究代表者 戸田善治)

 

科研費による3年間の研究でした。

シティズンシップ教育を社会認識の観点から再検討した研究になります。以下からダウンロード可能です。

ご興味のある方は是非ご一読頂き、ご感想等頂けましたら幸いです。

 

ダウンロード
社会認識に基盤を置いたシティズンシップの実体化およびその再構築モデルの開発研究.
PDFファイル 3.5 MB

2014/4/10

 

代表者として、以下2つの科研(科学研究費補助金)が採択されました。

 

コミュニケーション理論に基づく社会科教育論の構築

(若手研究 A)

文化研究の論理に基づく社会科文化学習の改革研究

(挑戦的萌芽研究)

 

若手研究Aは4年間、挑戦的萌芽研究は3年間の研究プロジェクトです。

カルチュラル・スタディーズを基盤とした研究に、色々と取り組んでまいりたいと思います。

関係者には、別途ご協力の依頼をさせて頂くかと存じますが、何卒よろしく御願い致します。



2015/4/6

 

下記の書籍を刊行致しました。

キース・C・バートン、リンダ・S・レヴスティック著、渡部竜也、草原和博、田口紘子、田中伸訳『コモン・グッドのための歴史教育ー社会文化的アプローチー』春風社、2015


アメリカ合衆国、北アイルランド、ニュージーランドなどを事例に、多元主義的参加民主主義の形成に貢献できる歴史教育を根底から問い直す。歴史学者、哲学者、現場の歴史教師と異なる教育学者だからこそ可能な歴史教育論考の大著。

 

是非、ご一読頂けましたら幸いです。


2015/4/3

 

講義で「二十歳の頃」というインタビュー調査を行っております。二十歳をキーワードに、当時の夢や生活、考え方、人生の挫折、座右の銘等について、学生主体でインタビューを行う企画です。インタビューの対象や交渉等、全て学生が行う活動です。過日実践されていた東京大学立花隆ゼミの追試になります。

 

昨年度のインタビュー記事を掲載致しました。

 

朝井 リョウ(小説家)

  『桐島、部活やめるってよ』(2009年)他

黒岩 唯一(DJ 

   @FM807(FM愛知)You gatt @ POWER」他

佐藤 真紀 (困難さを抱えた子ども若者のサポーター)

        若者自立支援を行うNPO法人理事

 

インタビューの詳細は、本HPのinterviewをご覧下さい。

  http://www.nobolta.com/interview/

3名の先生方には、大変ご多忙の中ご尽力を賜りました。

心より御礼申しあげます。ありがとうございました。

(記事は随時アップしてまいります。未掲載の記事についてはもうしばらくお待ち下さい)


2015/3/30

 

国立教育政策研究所の松尾知明先生より、以下の書籍をご恵送頂きました。

 

松尾知明『21世紀型スキルとは何かーコンピテンシーに基づく教育改革の国際比較-』明石書店、2015

 

近年、コンピテンシーの育成が叫ばれております。

本書は、英国、ドイツ、フランス、フィンランド、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、香港、韓国等におけるコンピテンシー育成の理論と実態の動向を抑えつつ、我が国の教育制度の新しい方向性を分析されております。

大変興味深い研究書ですので、ご関心のある方は是非ご一読ください。

本学でも講義で使わせて頂きたいと思います。

松尾先生、ご恵送賜り、ありがとうございました。


2015/3/25

 

本日は岐阜大学卒業式でした。

我がゼミからは4名が卒業。

3名が岐阜県及び愛知県の教員、1名が早稲田大学の大学院へ進学します。

 

ゼミは毎回長時間。よく頑張ってくれました。

特に後期はゼミが8時間を超える回もありました。卒論執筆へ向かう彼らの真摯な姿勢に、私も大変刺激を受けました。

 

4月以降は、先輩としてゼミへ参加を頂き、後輩を導いて欲しいと思っています。

また、社会科研究会へ参加してもらい、是非、岐阜や愛知の社会科をリードして下さい。

卒業おめでとう!そして、これからもよろしくお願いします。


2015/3/22

 

以下の論文が刊行されました。

 

Noboru TANAKA,“Differences of Citizenship Awareness in Japan and UK -How students argue for controversial issues -”, Innovative Practice and Research Trends in Identity, Citizenship and Education, Children’s Identity and Citizenship in Europe,, 2015, pp.43-55.

 

日本と英国の市民性教育実践は、その目標・内容・方法が大きく異なります。その理由は、授業が実践される社会的・文化的文脈、および子どもたちがすでに内在している市民性意識(思想)が大きく異なることにあります。

 

日本には国や地域、または学校固有の論理や文脈があり、その文脈に即した実践が行われるべきです。英国等をはじめとした諸外国の実践をそのまま取り込むことに意味はありません。

 

本論文は、日英の特定の学校を対象にフィールド調査を行い、各々の学校が根ざした文化的文脈、及び子どもたちが持つ既存の市民性意識と教育実践の関係を明らかにしたものです。

研究途上の論文ではありますが、ご興味のある方は、お送りさせて頂きます。

御一報・御一読頂けましたら幸いです。


2015/3/19

 

本日は大阪大谷大学の卒業式でした。

着任後、4回目の卒業生です。昨年度で大阪大谷大学を退職致しましたが、彼らはそのまま私のゼミに残留し、ハードな卒論をこなしてくれました。


本年度、大谷へ何度も出講致しましたが、その大きな動機の一つは、彼らに会うことにありました。

彼らとは、3年生の時にはフィンランドから研究者を招聘し、国際会議を開催しました。その際は、英語で指導案を作成、プレゼン等の活動も行いました。

4年生では、私が大学にいる時間が少なくなってしまいましたが、ウェルネスセンターの合宿、岐阜でのゼミ、卒業論文作成等、彼らとともに大変良い時間を過ごすことができました。

彼らの卒業と旅立ち、心から嬉しく思います。卒業おめでとう!


2015/3/17

 

科研の調査でオーストラリアへ伺いました。

本調査の目的は以下2点。

 

1、汎用力育成を目指した教育課程の分析

2、Big Historyの視点と論理の調査

 

1点目については、ACARA(Australian Curriculum, Assessment and Reporting Authority)への聞き取り調査、及び中等学校での授業見学を行い、育成方略の実態を参観しました。

2点目については、当該論理の提唱者であるDavid Christian氏訪問、及び、Big Historyを実践している中等学校にて実際の授業を見学しました。

Big History はHumanityを基盤に考える歴史教育として、我が国でも少しずつ取り上げられ始めている歴史教育論です。

 

New South Wales州では、育成したい7つの資質能力(リテラシー、計算能力、ICT、批判的創造的思考等)を基本に教育内容を選択します。教えるべき内容論を基盤とせず、資質能力から内容領域、及び教育内容を選択します。そのため、授業も歴史を通した市民性教育、国語を通した批判的思考力の育成等、領域横断的な授業が展開されます。

大変興味深い思想ですので、また、論文等でまとめたいと思います。


2015/3/9

 

同志社女子大で開催されたシティズンシップ国際会議へ参加致しました。

テーマは多文化と社会的包摂の視点から考えるシティズンシップ教育。

多様なアイデンティティと社会的包摂の課題をシティズンシップ教育がどのように捉えるか。

英国、韓国、シンガポール、カナダ、ノルウェー、日本の研究者とともに議論致しました。

各国にみられるシティズンシップ教育の特徴は、以下の通り。


カナダ:結合と社会的一体性(社会的結束)

インド:国家的価値獲得を目指した人格教育

韓国:文化相対主義に基づく理解教育

日本(川崎市):葛藤の共有(多文化共生)

英国:コスモポリタンとして複数のアイデンティティーを育成

シンガポール:価値理解・分析を中心とした人格教育

ノルウェー:多様な個人の育成(グローバル社会が前提)

欧州評議会:アイデンティティーの重層性と可変性を学ぶ

 

社会的結束や多文化共生、アイデンティティーの自覚や折衝及び共有。

概念的な枠組みとしてはよく理解出来ます。しかし、それらと学習論を結びつけることが難しい。

学校や学級、授業には各々の地域社会の基盤である、社会文化的な文脈があります。

また、学校教育にはNational Education やNational Curriculumのような政策的意図も絡みます。

そのような中、教育の文脈でシティズンシップの育成を考えるには、何をどのすればよいのか。

総合討論の際、私は添付パワポの形で整理しましたが、様々な立場から、熱い議論が展開されました。


2015/3/4

 

3月7日、8日に同志社女子大学でシティズンシップ教育の国際会議を開催致します。

 

主題:

多文化と社会的包摂の視点から考えるシティズンシップ教育

グローバル化、多文化化する社会にあって、シティズンシップ教育は多様なアイデンティティと社会的包摂の課題をどうとらえていくか。

日時:201537日(土)1300-1700

       38日(日)0930-1630

場所:同志社女子大学(今出川キャンパス、純正館302

602-0893 京都市上京区今出川通寺町西入

 

私は2日目の司会、及び総合討論のコーディネートをさせて頂きます。ご関心のある方は、是非ご参加下さい。



 2015/3/3

 

岐阜大学のゼミで合宿を行いました。

行き先は和歌山県。

友ヶ島、千畳敷、三段壁、三段壁洞窟、白良浜、円月島などを観光しました。

その後、ホテルへ戻り卒業論文集授与式。

こちらがお祝いをすべきところ、ゼミ生からサプライズ。素晴らしい贈り物を頂きました。

本当に嬉しい瞬間でした。

 

4名との二日間は共にとても楽しい時間でした。

卒業後も社会科研究会でお会いすることと思います。今後とも、よろしく御願いいたします。



2015/2/22

 

週末に開催された社会系教科教育学会(@兵庫教育大学)にて、分担者として参加していた科研の報告がありました。

プロジェクト名は「米英独における評価の高い歴史授業の収集・分析とそのデータベース化」。

米国、英国、ドイツにおける歴史教育実践を収集、分析し、生データとして示すプロジェクトです。

 

諸外国で行われている社会科教育実践、論文ではよく取り上げられます。それらを読むことで、実践の論理はよく分かります。

しかし、実際の授業はどのように展開するのか。

教師はどのように振る舞い、どのような教材を如何に利用するのか。

 

映像、文字起こし資料とともにHPで紹介しております。

日本の歴史教育実践と何が異なり、どのような特徴があるのか。

興味のある方は、是非ご覧頂けたらと思います。

http://www.nier.go.jp/history_lessons/


2015/2/17

 

年末以降、諸外国より研究生の応募が寄せられております。

添付書類を統一するため、以下の通り基準を設定致しました。

http://www.nobolta.com/research-students/


基本的に、社会科教育研究及び文化研究が私の研究フィールドです。

それ以外は受け付けることが出来ませんのでご了承ください。

また、講義の基本言語は日本語もしくは英語。

受け入れは大学院受験を前提と致します。

 

ご不明な点等ありましたら、メールにてご連絡下さい。


2015/2/13

 

集中講義で甲南女子大に来ております。

前期は地理・歴史の授業構成論を扱いましたので、後期は主に公民を扱います。

 

社会科は市民的資質を育成する教科。内容教科、方法教科ではなく、目標教科です。

本集中講義では、「地理・歴史・公民で社会を考える」授業構成を考え、模擬授業を行います。

 

学生らは、原発、鎖国、応仁の乱、国会(制度と理念)等を用いた授業を考え、それらを通した現代社会の分析を試みておりました。

模擬授業を30分行い、その後45分以上の質疑応答。

「テーマがわからない」「目標と内容が分離している」「この単元は必要無い」など、

大変刺激的なディスカッションが繰り広げられました。

甲南女子大の学生の皆さん、お疲れ様でした。


2015/2/6

 

調査で英国、ロンドンに来ております。

 

3泊という短い滞在ですが、大学訪問、研究者訪問を行い、Film Studies関係の資料・情報を収集しております。

 

成果はまた学会等で報告したいと思います。


2015/2/2

 

本日は岐阜大学の卒業論文提出日でした。

ゼミ生4人、無事提出を終えました。

 

我がゼミは、理論研究を基本としております。

開発研究を行う場合も、自身の社会科論を構築した上で、授業デザイン・実践・検証を行います。まずは社会科論や社会諸科学の原典を精読・分析することから、卒論執筆がスタートします。

 

4名皆、教員採用試験・大学院入試等を挟みながら、本当によく頑張ってくれました。彼らと共に学べたこと、指導教員として誇りに思います。

 

卒論のタイトルは以下になります。

「科学的概念を用いた構成的科学認識育成論−社会科時事問題学習の開発研究を通して−」

「英国シティズンシップ論に基づく社会科授業の開発−日本における実践例の検討を通して−」

「生涯学習者の育成を目指した幼少連携教育論−ユネスコ「学びの4本柱」用いたカリキュラムの提案を通して−」

「小学校社会科における批判的思考力育成論−創造的思考力育成を目指して−」


卒論の内容については、概要を後日education内に掲載致します。


2015/1/19

 

岐阜大学の講義(社会科教材開発実践論)内で学生による模擬授業の実践を行いました。

 

対象学年は中学2年生。

当該単元のMQ(Main Question)は「ゆるキャラは地方を活性化させているのか」。


ゆるキャラの機能及び発生した社会背景を分析し、①地方活性化に対する費用対効果の分析、②政策決定過程の理解、③活性化への新たな政策を考える、という3点を追究するものでした。

 

MQの立て方を含め、問いの追究過程がまだまだ荒削りではあります。

しかし、文化を用いた教材開発として、大変面白いものでした。

全国に1500体以上も存在しているゆるキャラ。

社会分析の対象(社会科教材のネタ)として大変興味深いものでした。


2015/1/14

13日は大阪大谷大学の卒論締め切り日。

我がゼミは7名全員、無事提出を終えました。

 

大学規定の3倍量という無理難題を課しておりましたが、全員がクリアしてくれました。

また、「先行研究や通説を必ず批判し、乗り越える」という課題も、なんとかこなしてくれました。みなさん、本当によく頑張ってくれました。

 各卒論の内容は、後日当website(education内)にアップ致します。

 

次は、岐阜大学の卒論締め切りが迫ってまいりました。

こちらは4名。社会科教育や幼小連携を中心としたカリキュラム論に関する卒論です。

みなさんの健闘を祈っております。


2015/1/8

科研で以下のシンポジウムが開催されます。

ご興味のある方は、ぜひご参加下さい。

 

主題:「道徳性」の視点から考えるシティズンシップ教育

 -グローバル化社会の中でシティズンシップ教育は判断や行動の規範をどのようにとらえるか-

日時: 2015 1 10 日(土)10:00-17:00, 1 11 日(日) 9:10-16:30

場所: キャンパスイノベーションセンター東京 (東京都港区芝浦3-3-6


  趣旨

 民主主義社会を支える市民としての資質をトータルに育くもうとするシティズンシップ教育 にとって,道徳性の育成は最重要テーマの一つである。しかし,そのとらえどころの難しさも あって,これまであまり研究対象としては取り上げられてこなかった。当然のことながら,シティズンシップにおける道徳性は,シティズンシップそのものをどのようにとらえるかという ことに密接な関わりを持っている。もしもシティズンシップを歴史的に公民的共和主義的にと らえるならば,求められる道徳性も社会的・能動的なものになるだろうし,自由主義・個人主 義的なものととらえるならば,それは個人的・自律的なものになるだろう。また,シティズン シップを空間的に欧米・中東・アジアという分け方をするならば,キリスト教やイスラム教, 仏教・儒教といった宗教性を抜きにして道徳性は語れない。

 今日,世界的なシティズンシップ教育のトレンドは多元性や多様性を重視する方向にある ものの,シティズンシップ教育における判断や行動の規範はどのような枠組みでとらえること ができるのだろうか,すなわち,子どもたちが身につけるべき道徳性の内容には何が相応しい のだろうか,そしてそれはどのように教えられるべきなのだろうか。それらを二日間の討議を 通じて,日本の道徳教育における今日的な動向を踏まえながら,グローバルな視野から検討する。 



2015/1/3

 

現在、科研で歴史教育におけるStudent Centered Approach の調査研究を進めております。9月に米国ワシントンDC近郊の中等学校で調査を行った際、地域の新聞社より取材を受けました。その記事が掲載されておりました。

 

Working under a government grant, a team of four Japanese educational professionals has been touring the world to document best practices in “student-centered education.”

 

“In Japan we use mainly a teacher-centered approach,” said professor Tomohito Harada of Hyogo University. “The teacher stands in front of the students and guides them from the book. In the United States, teachers are using a student-centered approach to add interactivity to the history lessons, and we’d like to know more.”

 

“We are especially thinking about history curriculum,” continued professor Harada, which is what brought them to Bethel High School. Last year, Jim Sawatzki, a BHS highly capable teacher, was awarded the Governor’s Award for Excellence in Teaching History, which put him and BHS on the Japanese delegation’s radar.

 

The delegation, including two professors of education and representatives of Japan’s Ministry of Education and Educational Policy Research, spent the day with Mr. Sawatzki’s class. His lessons were video-recorded, and will be uploaded to a website the Japanese team is working on.  

 

“In Japan as a teacher, you don’t get any kind of international lesson studies,” said professor Noboru Tanaka of Gifu University. “So we upload our videos to the website to introduce great history learning from these places for all kinds of history teachers in Japan, adding to the knowledge of history education.”

 

Mr. Sawatzki said having the Japanese delegation visit him was a true honor, which extended beyond the school day, “I went out to dinner with them last night and we had a wonderful discussion about educational theory and practice.”

(出典)http://www.bethelsd.org/pages/bsd403/Bethel_SD_News/News_Archives/Japanese_Education_Research_De

 

研究成果は以下のHPへ随時アップしてまいります。

諸外国における評価の高い歴史授業」http://www.nier.go.jp/history_lessons/


2015/1/1(元旦)

 

新年、明けましておめでとうございます。

本年も何卒よろしくお願いいたします。


 

 

 

 

 

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