blog 2016

 

 

2016/12/29

 

集中講義を終えて自宅へ戻ると、みかんが届いておりました。和歌山県在住のゼミ生(現在は県内の小学校教員)の方が届けてくれました。大変美味しいみかんで、家族で大事に賞味させて頂きました。かなりの量がありますので、これで年末・お正月を乗り越えることが出来そうです。

 

卒業後もゼミ生と色々な形で繋がっていること、大変嬉しく思っております。大学卒業後も気軽に研究室へ遊びにきて下さい。首を長くしてお待ちしております。


2016/12/27

 

集中講義で京都の花園大学に来ております。講義は「教育方法論」。履修者の専攻は国語、書道、日本史、幼児、保育と様々です。本日は、デューイとイリイチの論争を軸に、学校教育の役割と機能について考えてゆきました。

 

近年、クロス・カリキュラムの必要性と可能性、及びその方略について度々議論がなされます。しかし、目標ベースのカリキュラムであれば、そのクロスはそれほど難しいことではありません。集中講義中、学生のみなさんと引き続き検討して参りたいと思います。


2016/12/22

 

先日、テレビの取材がありました。学生が立ち上げた「高める会」の活動取材、及び、私に対しては若者の投票率・投票傾向、および日本と諸外国における若者の政治意識の比較についての取材でした。

 

本年、何度かテレビ取材を受けましたが、論点や分析結果を数秒で端的に指摘することが求められます。議論には慣れているはずなのですが、これが大変難しい。引き続き研鑽が必要だと感じています。ただ、学生諸君は堂々と雄弁に語っておりました。とても頼もしく、かつ嬉しく感じました。

テレビは以下で放送されます。

 

番組名:岐阜県政ほっとライン(ぎふチャン)

放送日時:(本放送)2017119日(木)18:5318:57

     (再放送)2017122日(日)20:5621:00

 

ご関心のある方は、是非ご覧頂けましたら幸いです。


2016/12/20

 

卒業論文提出まで残り1ヶ月。岐阜大学の学生は、皆さん最後の追い込みで頑張っております。私のゼミでも、ゼミ生の皆さんは今までの発表レジュメを整理し、自身の社会科論を提案すべく、論旨を組み立ててまいります。

 

先日のゼミは13時に開始。終了したのは20時。コーヒーとクッキーをツマミながらではありますが、連続7時間のゼミでした。論文の中核について議論を交わす必要があったため、皆で議論を重ねました。最後は皆さん、疲労困憊しておりましたが、よく粘って頑張ってくれました。提出までもう少し。引き続き、検討を重ねていって下さい。


2016/12/16

 

先日、岐阜大学で新聞カフェが開催されました。テーマは「米国大統領選」。「日米選挙制度の違い」「民主主義の意義と危険性」「国政と民意の関係」「政治教育の課題と可能性」などを議論しました。

 

本日の中日新聞に議論の様子が掲載されました。学生のコメントを数多く掲載頂き、嬉しく思っています。

ご関心のある方は、ご一読頂けましたら幸いです。


2016/12/14

 

本年度、「岐阜県若者の選挙意識を高める会」が岐阜県選管より表彰を受けました。昨日学長へその報告を行い、その様子が新聞に掲載されました。(毎日新聞朝刊:2016年12月14日)

 

表彰は昨年度に続き二年連続となります。表彰は啓発を対象としたものですが、本団体はそれだけを目的とはしていません。「政治を考え、分析する」というスタンスです。小中高での政治教育実践を含め、引き続き努めてまいりたいと思います。変わらぬご指導・ご鞭撻の程、よろしくお願い申しあげます。

(中日新聞にも掲載されました。詳細は「メディア掲載」ページをご参照ください)

 


2016/12/09

 

小学生向け政治学習教材「選挙について考えてみよう」が発行されました。岐阜市選挙管理委員会とともに学生有志の団体「岐阜県若者の選挙意識を高める会」が作成した冊子になります。小学生は如何にして政治を学ぶのか?その方略は?一つのモデルを示させて頂きました。

 

来週以降、岐阜市内の小学校へ配布される予定です。「利用の手引き」もございますので、是非、日々の授業で活用して頂けましたら幸いです。


2016/12/3

 

本日は審査委員長として関わらせて頂いている公益財団法人シマノ・サイクル開発センター主催「こんな自転車欲しかってん!」コンテストの表彰式でした。

 

本年度のテーマは「社会で活躍する自転車」。社会問題を発見・分析し、その解決策を考えるコンテストです。2000件を超える応募者の内、入賞者対象の表彰式が開催されました。

来年度は10周年。さらに進化をさせて参りたいと思います。関係者の方々、変わらぬご指導・ご支援の程、お願い申しあげます。

(本年度の受賞作品等は以下に掲載されております)

http://www.bikemuse.jp/event/child/planning/


2016/11/30

 

昨日は愛知県立高校にて研究授業の参観、その後、主権者教育に関するお話をさせて頂きました。当該の高校は県教委から教育課題研究指定校を受け、3年間かけて主権者教育のあり方を考えてまいります。先日はその第1回目でした。

 

授業は「地域社会における共生」がテーマ。生徒達が住む町内会の課題を探究し、解決策を区長さんへ提案する、意思決定+提案型の授業でした。面白かったのは、生徒が町内会の課題として6つの政策を提案したところ区長さんから全て却下されたこと。これが大変興味深い!教室内の議論は実社会で成り立たない。実践を通して、学校と社会との乖離を実感した実践でした。刺激的な授業でしたが、今後さらに精緻化されてゆくとのこと。引き続き期待してまいりたいと思います。実践者の先生、お疲れ様でした。


2016/11/28

 

先日は消費者教育に関する実践を行いました。岩手県の消費者センター・教育委員会・小中学校からお客さんがこられ、それに合わせて授業を行いました。授業者は附属中学校の前田教諭(写真)と矢島教諭。両先生ともに同じ単元(中3公民単元「私たちの暮らしと経済」)を事例に異なる論理で授業を行いました。

 

テーマは消費者市民社会の創造。「消費者保護」の論理から脱皮すべく、消費専門相談員とともに新学習指導要領を見据えたコンピテンシー・ベースドの授業を実践。対話を用いた実践で刺激的な授業でした。授業後は検討会。我がゼミ生も参加し、「社会科と家庭科の関係」「小中連携」「P4Cの効果と課題」など、様々な議論が交わされました。


2015/11/25

 

本日は一年生向け「人権」の講義。今回は行為功利主義と規則功利主義を用いて批判的思考の手続きを考えました。ネタは過日のサッカーワールドカップで問題になった「ブブゼラ論争」。功利主義の立場からFIFA側と南アフリカ側の主張を分析いたしました。

 

難しいテーマではありますが、皆さん精力的に分析をしてくれました。人権など、様々な価値観や思想が蠢く領域は、多面的・論理的に検討を繰り返す必要があります。是非、今回の講義を日常の文脈へ応用してほしいと思います。(写真は、私なりのディープ・アクティブ・ラーニングです)。


2016/11/22

 

先日の企画「社会を科学する!・・・」が新聞に掲載されました。

 

「中学生が公共施策提言」(11月22日 朝刊@岐阜新聞)

 

「先生役としての議員」ではなく、「論争相手としての議員」というニュアンスがよく伝わる記事です。ご関心のある方はお読み頂けましたら幸いです。


2016/11/19

 

本日、中学生と政治家の論争企画「社会を科学する」を開催致しました。中学生・大学生・教員・政治家の4者で、公共施設等総合管理計画を事例に、岐阜市における公共施設のあり方を議論しました。

 

中学生が計画をデザインし、政治家からは「エビデンズ・ベース」「将来像を盛り込む」「岐阜の固有性」「稼ぐ公共施設」「ドイツ・フランスの先進事例」など、様々な指摘を頂き、デザインを再度検討。最終的には「公園を中心としたまちづくり」「新しい公共交通網の提案」など、様々な政策案が提案されました。参加者の年齢・所属・生活経験・社会経験・社会的責任・思想は皆異なります。そのため、「誰かに教えてもらう」というスタンスではなく、自身の立ち位置を基準に「共に対話する」実践を心がけました。終始熱い議論が交わされ、大盛況でした。最後には参加者へ教育学部長から「未来博士号」が授与され、盛会に終わりました。

 

本企画では、様々な方々に多大なるご協力を賜りました。関係者・関係機関の皆様のご尽力に深く感謝申しあげます。引き続き「社会との対話」を目指した実践・企画を展開したいと思います。変わらぬご指導・ご支援の程、何卒お願い申しあげます。

          イベント内容:「社会を科学する!理想の社会をデザインし、政治家へ提案してみよう!」



2016/11/18

 

明日は日本学術振興会採択課題「ひらめき☆ときめきサイエンス」の企画、「社会を科学する!理想の社会をデザインし、政治家へ提案してみよう!」を実施します。今回は、公共施設等総合管理計画を事例に、中学生が30-50年後の公共施設効率化の方略を政治家と議論。生徒が所属する現実社会を、本当の意味でリアルに取り扱います。

 

現在、最終準備の真っ最中。10時から17時まで岐阜大学全学共通棟アクティブ・ラーニング教室で実施します。参観フリーですので、ご関心のある方は是非遊びにいらしてください。


2016/11/15

 

以下の論文が刊行されました。

 

「消費者市民社会の構築を目指した教育実践開発方略ー未来社会の創造を目指した主権者育成論としての消費者教育実践ー」『岐阜大学教育学部研究紀要』第65巻1号、2016、pp.39-52。

 

本論文は、消費生活専門相談員とのコラボ研究です。学習指導要領、社会科公民教科書の分析を基盤に、消費者教育研究、消費者教育実践の課題と問題点を示し、それらの克服を目指した授業開発研究の方略を、具体的な授業実践(実施済み)を基に論じました。

 

授業のテーマは「消費行動の分析を通して消費者市民社会を考える」。生徒の認知プロセスの分析を踏まえた授業実践とともに提案しています。ご関心のある方は、是非ご一読ください。


2016/11/14

 

11月22日に附属中学校で消費者教育のモデル授業を行います。本日はその打ち合わせを行いました。今回は、岩手県から消費者センター、教育委員会、小中学校の教員の方々が視察に来られます。

 

本実践は、中学校教員・消費生活アドバイザー・消費生活専門相談員・大学教員がコラボ。消費者市民社会をキーワードに、附属の前田教諭、矢島教諭が実践を行います。テーマは「学校と地域を繋げる消費者教育実践」。お二人とも同じ単元で授業を行います。はたして、全く同じ単元で、授業はどう変わるのか?ちなみに、一方の授業はP4Cをベースに実践いたします。ご関心のある方は、是非遊びにいらしてください。

(参観をご希望される場合、事前にご一報ください)

日時:11月22日 9:45-13:00 @岐阜大学教育学部 附属中学校

単元名:「くらしと経済」(中学校3年生 公民)

 

(スケジュール:予定)
9:45-10:35 授業「くらしと経済」(授業者 教育学部附属中 矢島徳宗 教諭)

10:45-11:35 授業「くらしと経済」(授業者 教育学部附属中 前田佳洋 教諭)

11:45-13:00 研究協議(コーディネーター 岐阜大学 田中伸 准教授) 

 


2016/11/11

 

本日、公益財団法人シマノ・サイクルセンター主催の企画、「こんな自転車欲しかってん!コンテスト」の結果が発表されました。この企画は、自転車を通して社会問題を見つけ、分析するコンテスト。私は審査委員長を務めさせて頂いております。

 

本コンテストは、子どもが自ら社会問題を発見し、なぜそれが問題なのか、誰にとって問題なのか、その解決策は、解決した結果誰がメリットを享受するのか等、社会問題を論理的に分析する企画です。

本年度は全国から2099通の応募があり、過去最多でした。厳正なる審査の結果、特賞は左の「GET HOME」となりました。他の受賞者については、以下に公表されております。

http://www.bikemuse.jp/event/child/planning/

 

表彰式は12月3日に大阪堺市自転車博物館で開催されます。当日、受賞者の方々とお会いできますことを楽しみにしております。


2016/11/9

 

本日は本学教職実践演習の模擬授業。今年度は、学習指導要領改訂を睨み、「論点整理」を踏まえた授業を考え、実践してもらっています。

 

本日は3つの授業が展開。その内の一つ「自動車を作る工業(小5)」は「なぜトヨタは様々な種類の車を作っているのだろう」という課題を企業戦略のシミュレーションを通して消費者・生産者の視点から分析する授業でした。面白いのは、子どもが未来社会を予期(社会予測)すること。小学校にありがちな「思い・願い」に落とし込む授業ではなく、社会分析を踏まえた汎用的能力の育成を目指した授業。まだまだ課題はありましたが、挑戦的かつ興味深い実践でした。


2016/11/3

 

11月5日・6日は弘前大学で日本社会科教育学会が開催されます。私も大杉先生(国研)、橋本先生(福井大学)とともに発表を致します。発表題目は以下。

 

社会系教科目における価値学習の実態と課題(2)ー授業内容と高校生へのヒアリング調査の分析を踏まえてー

 

本研究はグループ研究。昨年度、須本先生(岐阜大学)、中原先生(川崎医療短期大学)が発表を行い、小学校における価値学習の傾向と課題を示しました。本年度は高等学校版の発表になります。ご関心のある方は、ぜひご参加頂けましたら幸いです


2016/10/29

 

本日は、長良東小学校の授業研究会へ参加いたしました。社会科の公開授業は3件。小3「はたらく人とわたしたちのくらし(店ではたらく人)」。小4「特色ある地域と人々のくらし」、小6「明治の国づくりを進めた人々」でした。

 

大変参観者が多く、特に社会科は参観者が部屋の外まで溢れ出ておりました。授業論と実践の関係において色々と課題が見られる授業もありましたが、岐阜を代表する小学校の一つです。今後とも注視してまいりたいと思います。関係者の先生方、お疲れ様でした。

  


2016/10/28

 

先日は、11月19日に開催する企画「社会を科学する!理想の社会をデザインし、政治家へ提案してみよう!」の運営会議でした。

 

今回は、中学校教員、教育委員会、議員の方々にご協力を頂き、中学生が公共施設総合管理計画を分析し、議員の方々へ政策提案を行います。

 

参加・参観される先生方に刺激的な企画となるべく、現在、着々を準備を進めております。ご参加を希望される方(中学生)は、以下よりお申し込み下さい。

http://www.nobolta.com/discuss-our-society-主権者教育イベント詳細-申し込み/

参観をご希望の方は、事前にご一報を頂けましたら幸いです。


2016/10/19

 

以下の書籍が重版されました。

 

長瀬美子、田中伸、峯恭子『幼児教育におけるカリキュラム・デザインの理論と方法』風間書房、2014

 

本書は、幼児教育をカリキュラム論から見直し、目標を軸に内容・方法を組み立てる試みに挑戦したものです。ただ、理論だけではわかりませんので、その論を5領域に則した具体的な指導計画と共に示しました。従来の幼児教育学へ挑戦をした研究になります。2014年に初版を発行。現在、全国123の大学に所蔵を頂いており、嬉しい限りです。

まだまだ不十分な点もあるかと存じます。是非ご一読いただき、論争のタネとして頂けましたら有り難く存じます。


2016/10/13

 

先日は東京の高校で授業を参観させて頂きました。授業のテーマ(課題)は、「稀少な医療・資源をどう配分するのか」。対立する価値をどのようにランキングし、そこに生徒が持つ価値観はどのように作用しているのか。これらの点を分析・検討しました。

 

議論中心の学習でしたが、生徒の皆さんは終始活発なディスカッションを展開。大変刺激的な授業でした。今回の成果は、11月の日本社会科教育学会にて発表したいと思います。


2016/10/10

 

週末は全国社会科教育学会(@兵庫教育大学)の大会に参加致しました。兵庫教育大学は、私が最初に勤務した大学。懐かしさの中での学会参加でした。

 

今回は課題研究(新科目『公共』の授業をどう創るか」)に登壇させて頂き、発表を致しました。発表の趣旨は「主権者教育の対象を広げること」。米国のNCLBを事例としながら、学校教育や子ども間の格差を踏まえ、「エリート対象の主権者教育」ではなく「より多くの子ども対象の主権者教育」を行う方略として、子どもの問題関心、及び子どもを社会内存在と捉える枠組みを提案しました。

発表者各々、異なる視点で大変面白い議論となった気がします。引き続き、考えて参りたいと思います。

(写真は全国社会科教育学会twitterから)


2016/10/3

 

本年度、岐阜市選挙管理委員会とコラボし、小学校向けの選挙啓発パンフレットを作成しています。学生(若者の選挙意識を高める会)主体の企画で、本日はパンフレットの最終案を議論致しました。

 

コンセプトは「政治を考える」。単なる啓発パンフではありません。今回の冊子では、政策決定の際に発生する多数派・少数派の考えをどのように折り合うか、投票行動を事例に検討します。完成後は、岐阜市内全ての小学校へ配布される予定です。議論は本日で終了。冊子の完成を楽しみに待ちたいと思います。


2016/9/27

 

現在、社会科教育講座の学生は教育実習中(中学校)です。今回、私は以下4つの研究授業を拝見しました。

 

・中国の発展「深刻化する格差問題」(中1)

・社会権(中3)

・人権保障を確かなものに(中3)

・平等権ー共生可能な社会をめざして(中3)

 

皆さん、緊張した面持ちでの研究授業でしたが、しっかりとした授業を展開していました。大学の講義では「問題意識(なぜ、それを学ぶのか」を重視した社会科授業デザインのあり方を考えています。皆さん、軽重はあるものの、大学の講義を生かした授業を展開してくれており、頼もしく感じました。

実習もあと数日となりました。各自、体を壊さぬ範囲でしっかりと学んできて欲しいと思います。


2016/9/23

 

先日は卒業論文の中間発表会を行いました。

我がゼミでは、卒業生と共に現役生(学部・院生)の卒論を検討します。今回は祝日にも関わらず卒業生ほぼ全員の参加を頂き、学部(3名)、院生(1名)の論文を検討しました。タイトル(仮)は以下。

 

・子どもの探求に根ざした問題解決学習の理論と実際

・「討議の場」を子どもが自らつくるための社会科教育実践ーユルゲン・ハーバーマスのコミュニケーション理論を援用してー

・過去から省みるシティズンシップ教育論ー反省的思考を手掛かりにー

・交渉スキル育成を目指す社会科教育論の開発と実践

 

学生によってはA4で33枚のレジュメを作成。皆さんしっかりと準備をしてくれておりました。

卒業生のコメントもさすがです。会は4時間半に渡りましたが、彼らの論文を破壊的に叩くのではなく、先へ進めるために愛のある建設的な議論が展開。個人的にも、卒業生の成長を垣間見た貴重な時間でした。

卒業生の皆さんは、自身の持ち場で。現役生の皆さんは卒論。引き続き頑張って欲しいと思います。


2016/9/14

 

引き続き、米国調査中です。先日、調査先の学校でテレビ局(KTVL放送 news10)のインタビューを受けました。

兵庫教育大学の原田智仁先生とともに、米国と日本の歴史教育を比較し、エンパシーを取り入れた歴史教育の重要性をお話ししました。エンパシーに注目することで、歴史学ディシプリンのみに陥ることなく、市民性教育としての歴史教育へと大きな転換が可能です。インタビューは大きくカットされましたが、現地にある別の学校で度々声をかけられました。ある程度反響があったようです。

テレビは以下でも見ることが出来るようです。ご関心のある方はご視聴下さい。

http://ktvl.com/news/local/jacksonville-elementary-teacher-recognized-internationally


2016/9/10

 

科研の調査で米国(オレゴン州)に来ております。今回はエンパシーの調査。小学校から高等学校まで、広く授業を見学し、授業者へインタビューを行います。

 

先日は小学校で公民系の授業を見学。小学校6年生が多様な政治制度・政治思想を比較し、それぞれのメリット・デメリットを分析する授業でした。直接・間接民主制、君主制、独裁政治、神権政治、寡頭政治からanarchyまで取り上げ、10個の観点(法は誰が作るか、等)で分析しておりました。かなり理念的・抽象的な授業ではありましたが、刺激的な実践でした。


2016/9/1

 

科研の調査でフィンランドに来ております。今回は、研究者が持つ研究観に関する聞き取り調査及び、フィンランドの教育改革に関する調査。特に地理教育を切り口に、インタビュー調査を行っております。

 

現時点で、ヘルシンキ教育局とヘルシンキ大学で調査を行いましたが、コンピテンシー・ベースドが進むフィンランドでも、社会系教科に関しては反発を含めた様々な試みがあることが分かりました。Geocapabilityもその一つです。引き続き、注視してまいりたいと思います。


2016/8/25

 

先日は「六年目研修」の講師を担当致しました。所謂、教員採用後の経年研修です。

 

教員六年目になると、ある程度自信が出てきつつ、でもまだ不安がある。しかし、挑戦的な授業へも取り組みたい。研修を担当し、このような雰囲気を感じました。

今回は、新学習指導要領の傾向を踏まえつつ、社会科教育実践を複数化するための方法論を考えました。是非色々な所で実践を頂けましたら幸いです。参加された先生のみなさん、終日の活動、お疲れ様でした。


2016/8/21

 

先日は、広島県私学教育研修会でお話しをさせていただきました。今回のお題は主権者教育とアクティブ・ラーニング。両者の関係を、社会科を軸に整理し、まとめました。ポイントは、自ら課題を発見出来る力の育成です。

 

講演者は2名おり、もう一名は三谷博先生。長年歴史教科書を執筆され、「歴史総合」提言に係る日本学術会議の副委員長です。当日は歴史総合の論点と課題を整理されました。三谷先生は、時系列や暗記を強いる歴史教育は脱却し、「どのような子どもを育てたいのか」を考えることを提案。未来世代の資質育成のために、歴史をどう使うか、という論点で展開され、まさにその通りだと思いました。

暑い広島の夏でしたが、問題提起をいただいた実践(世界史)を含め、大変勉強になる会でした。

 


2016/8/17

 

本日は岐阜県中学校社会科研究会夏季ゼミナールで以下の講演をさせて頂きました。

「主権者教育の現状と課題、可能性ーカリキュラム・マネジメントに基づく社会科授業の創造ー」

 

小中高で実践可能な主権者教育実践例を提案し、一貫的なカリキュラム論から考える「主権者とは」「主権者教育とは」「社会科と主権者教育の関係」等について議論をさせて頂きました。岐阜県の社会科は大変面白い。全国大会は終わりましたが、引き続き先生方とともに授業を考えてまいりたいと思います。


2016/8/15

 

先日、以下の記事が発行されました。

 

田中伸「小学校6年『他教科とクロスする』アクティブな授業モデル-スポーツの分析を通した社会の探究:子どもの常識を疑う文化学習-」『社会科教育』明治図書、2016年8月号

 

クロス・カリキュラムは、クロスが目的ではありません。クロスした先(目標)を踏まえ、そのための方略を考えることが重要です。今回は社会科と体育・芸術のコラボになります。ご関心のある方はお読み頂けましたら有り難く存じます。


2016/8/4

 

本年度より、岐阜大学附属小学校・中学校と連携してPhilosophy for Childrenの研究を進めております。

対話を基盤とした教育方法で、子ども自身がコミュニケーションの中で探究方法を模索・獲得してゆく実践です。先日、難民問題を事例とした実践を行い、それが記事となりました。

 

「生徒、対話を通じ思考を深める」(岐阜新聞 朝刊 7月30日)

 

引き続き、取り組んでまいりたいと思います。ご興味・ご関心の方がおられましたら、是非ご一緒出来ましたら幸いです。


2016/8/3

 

集中講義で花園大学(京都)に来ております。担当は教育方法論。対象免許は保育園、幼稚園、中学・高校(社会系、国語系、福祉系)等、多領域に渡ります。

 

講義では、デューイやイリイチ等の思想を扱いながら、学校や評価のあり方を考えます。最後は指導計画を作成、複数のチームに実践をしてもらいます。写真は保育のチームの実践。折り紙を使いながらの創作・製作系の実践。実際の園でも難しい内容ですが、挑戦的に取り組んでおり、大変面白い内容でした。


2016/7/30

 

先日は前期最後のゼミ。教員採用試験を受けた学生、大学院入試を控えた学生等、各々状況はバラバラですが、皆さん自身のキャリアをしっかりと考え、前に進んでくれています。

 

ゼミ後は、我が研究室に来ているドイツ人留学生を送るfarewell party。ゼミ生も、英語でのディスカッションにだいぶ慣れてきた様子。次の再会を約束し、終了しました。


2016/7/28

 

先日、社会科講座の学生が以下の企画へ参加致しました。

 

「姉妹県青少年ふれあい事業」(岐阜県環境生活部 主催)

 

岐阜県と鹿児島県が共同で行う、交流事業です。両県から各20名参加し、各県の歴史や文化を学ぶことを通して他者と協働する力を育成する事業です。

参加した学生が研究室へ寄ってくれまして、とても充実した時間を過ごせた旨、報告をしてくれました。

 

大学生は、自身で学びの選択肢を増やすことができる場です。是非、積極的に大学外で出かけ、社会の場で様々な経験をしてほしいと思っています。参加してくれた学生さん、お疲れ様でした。


2016/7/26

 

福井大学の橋本康弘先生より、以下の著書をご恵送頂きました。

 

 橋本康弘編著『中学公民 生徒が夢中になるアクティブ・ラーニング&導入ネタ80』明治図書、2016

 

科学的な知見に基づく判断枠組みの活用を目指したアクティブ・ラーニング。そのための様々な事例やネタが満載です。いわゆる表層的なアクティブ・ラーニングへの批判が込められております。

大変興味深い内容ですので、本学の講義でも是非活用させて頂きたいと思います。ありがとうございました。

 


2016/7/20

 

本日は冊子作り。

社会科教育講座の学生6名(時間の都合で帰宅した学生がもう一人おります)が中心となり、小学校向け主権者教育のパンフレットを作成しました。

 

本企画は、岐阜市選挙管理委員会とのコラボ。岐阜市の小学六年生向けに「選挙を考える」タイプの仕掛けを考えました。発刊されましたら、是非小学校で活用して頂けましたら有難く存じます。議論は長時間に及びましたが、素晴らしいアイデアが出てまいりました。学生の皆さん、お疲れ様でした!


2016/7/18

 

朝日新聞に以下のコメントが掲載されました。

 

情報分析力養成が課題(2016年7月17日 朝刊)

 

参院選の結果、選挙戦が進むと投票意欲が向上することがわかりました。また、投票行動を通じて政治意識が高まるという面もみられました。しかし、意欲と政治意識が投票行動の質を高めるかは別問題です。今後も注視してゆく必要があります。



2016/7/16

 

朝日新聞が参院選を機会に「18歳 高3アンケート」を実施しております。今回は5回目。第1回〜第4回に続き、コメントをさせて頂きました。

 

投票通じて政治を考えて(2016年7月16日 朝刊)

 

「学校での学びが生きているか」という質問。回答の多くは「ある程度」生きているという答え。他の質問との相関を見ると、興味深い結果が出てまいりました。



2016/7/13

 

朝日新聞(2016年7月13日 朝刊)に以下2つの記事が掲載されました。

 

・18歳54%  19歳45%

・3年後の有権者へー岐阜大生が授業ー

 

1つ目の記事は参院選における18歳、19歳の投票率です。私もコメントをさせて頂きました。

 

全国平均を上回り、前回の参院選における20代の投票率(33.8%)も大きく上回りました。各種啓発活動や学校における主権者教育の成果だと思います。ただし、コメントもしましたが、19歳の投票率が低いことは、現状の主権者教育の限界を示しているとも考えられます。つまり、学び続ける学習が行われていない可能性がある。これでは今回投票した18歳が次回の選挙では政治参加から遠ざかる可能性があります。今後も考え続けてまいりたいと思います。

 

2つ目の記事は、先日学生が実施した授業実践を端的にまとめて頂いております。「3年後の有権者へ」というタイトル、秀逸だと思いました。


2016/7/12

 

本日は附属中学校で授業実践。

学生4名が3ヶ月かけてつくりあげた授業を実践致しました。テーマは「多面的・多角的見方」。漫画を用いた授業から難民問題へ移行し、現実社会の問題を通して社会を分析するフレームワークを獲得する実践を行いました。中学生向けの主権者教育の実践です。

 

何日か徹夜をした学生もいるとのこと。課題も見つかりましたが、本当によく頑張ってくれたと思います。お疲れ様でした。

(写真:授業実践後、直ぐに反省会を行う学生達)


2016/7/10

 

以下の日程でラジオに出演いたします。

 

日時:7月11日(月)12:45-13:00頃

ラジオ局:FMワッチ(FM 78.5)

http://www.fm-watch.jp

 (インターネットで視聴可能)

 

我がゼミ生(小栗優貴君)とともに出演させて頂き、若者の主権者意識や主権者教育に関する岐阜大学の取り組みについて、お話をさせて頂きます。お時間があれば、御視聴頂けましたら幸いです。

(画像:http://www.fm-watch.jp)


2016/7/9

 

朝日新聞が参院選へ向けた「18歳 高3アンケート」を実施しております。今回は4回目。第1回〜第3回に続き、コメントをさせて頂きました。

 

政策を重視して行動する様子も(朝日新聞 7月9日 朝刊)

 

本調査、同じ生徒へ継続して調査を行っております。そのため、生徒の政治意識や投票意識、その考え方等の変化を読み解くことが出来ます。

今回は第4回目。生徒達の意識が醸成されてゆく過程や要因が段々と見えてまいりました。大変面白い調査です。

 

http://digital.asahi.com/articles/CMTW1607092200002.html_requesturl=articles%2FCMTW1607092200002.html&rm=150



2016/7/8

 

社会科講座の学生の活動が以下で放送されました。

ニュース番組 アンサー(テレビ東京)7月8日16:54-17:25(テレビ愛知でも放映) 

 

今回は憲法改正に関する議論。学生らは、参院選における憲法改正の位置付け、その意味や意義について議論を深めました。「国民投票」には期待出来るのかどうか。刺激的な議論でした。


2016/7/4

 

本学(教育学部社会科講座)の学生が以下のテレビに出演致しました。

 

 Abema Prime(テレビ朝日系インターネットTV)

 

参院選へ向けた各種活動(選挙啓発や政策分析等)を受け、生放送に出演致しました。岐阜大学における若い世代の選挙意識についてコメントをしておりました。



2016/7/3

 

朝日新聞が参院選へ向けた「18歳 高3アンケート」を実施しております。今回は3回目。第1回・第2回に続き、コメントをさせて頂きました。

 

情報分析法 身につけて(朝日新聞 7月2日 朝刊)

 

当該アンケートでは、「政治・社会参加したい」と考える18歳が一定程度いることが明らかにされました。その理由も魅力的で、他社には見られない面白い結果です。同時に、大変心強い結果です。

 

では、彼らを学校教育がどのように引き受けるか。一つの提案をさせて頂きました。ご関心のある方とともに、引き続き考えてまいりたいと思います。

 

http://digital.asahi.com/articles/CMTW1607032200003.html?_requesturl=articles%2FCMTW1607032200003.html&rm=149



2016/7/3

 

Back to academics!

 

カルチュラル・スタディーズの学会で東京藝術大学に来ております。

 

最近は講義・学内業務・メディア取材・様々な企画等が重なり、分単位の仕事でした。若干、研究的な仕事から遠ざかっておりましたが、本日は久々完全に研究モードに戻りました。

 

学会では興味深い発表がたくさんありましたが、Lawrence Grossbergの講義が刺激的でした。またどこかで報告したいと思います。


2016/7/1

 

本日の中日新聞にコメントを掲載頂きました。

 

「もっと具体的な説明必要」(中日新聞 7月1日 朝刊)

政党や候補者が若者向けに分かりやすいマニフェストを出すことがありますが、あれは無意味だという指摘です。

 

本調査は、中部地方の18・19歳の100名を対象に行った投票意識や政治意識に関する調査です。

ご関心のある方は、お読み頂けましたら幸いです。



2016/6/29

 

先日、岐阜大学にて「若者の主権者意識の育成を考える-参院選:岐阜県選挙区候補者の政策分析—」を開催いたしました。

岐阜大学教育学部社会科教育講座の学生が中心として立ち上げた「岐阜県若者の選挙意識を高める会」主催のイベントで、参院選に係る岐阜県選挙区候補者の政策分析を行いました。

新聞社6社、テレビ1社から取材に来て下さり、関心の高さを感じました。

本日朝刊にて、学生らのコメントが多数掲載されております。

(画像をクリック頂きますと、新聞名・掲載日が表示されます) 

http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/kokusei201607/gif/CK2016062902000246.html (中日新聞リンク)

 

このような取り組み、教育現場でも応用可能です。

ご関心のある方は、是非コラボレーションが出来たらと思います。

http://www.gifu-u.ac.jp/news/news/2016/06/entry30-4016.html



2016/6/28

 

中日新聞が高校3年生対象のアンケートを実施致しました。私もコメントをさせて頂きました。

 

「3190人 選挙への実感」(中日新聞 6月28日朝刊)

 

本アンケートは、母数も多く、とても貴重なデータです。高校生が持つ一定の思想・価値観を示しております。単純に「選挙への関心や実感」だけを示してはおりません。特にQ2-1とQ2-2は複合的な分析が可能です。紙幅の都合で削除されてしまいましたが、以下が重要な点です。

 

「引き下げは良いことだ」と考える生徒は、自身が政治参加することで、自分たちの意見が社会へ反映されると捉えます。対して「引き下げの是非はわからない」と考える生徒は、引き下げられたとしても、自分たちは知識不足であり、関心の程度も異なる。そのような状態で自分たちの意見が政治へ反映されるとは限らない。つまり、結果として社会を変えることはできないと考えます。非常に分析的な回答です。

 

前者は社会を理想的に捉え、後者は社会を現実的に捉えます。学校教育(社会系教科の授業)と生徒の意識(関心)との関係が如実に表れており、ここが大変重要な点です。本調査はこのような高校生が持つ思想・価値観を明らかしたものでした。

 

本アンケート、様々な分析が可能です。是非、皆様でアンケート調査を再度精査・分析して頂けたらと思います。

 


2016/6/26

 

岐阜でも、参院選へ向けた各種取り組みが進んでおります。新聞記事は、中日新聞が企画した18・19歳による選挙に関する座談会の記事です。岐阜大学からも2名(教育学部社会科講座からも1名)参加し、選挙について議論がなされました。

 

また、先日は、岐阜大学内で投票へ向けた啓発活動が行われました。

http://www.gifu-u.ac.jp/news/news/2016/06/entry24-3991.html

 

いずれも刺激的な企画です。是非、引き続き取り組みを進めてもらえたらと思います。



2016/6/25

 

岐阜新聞1面に、以下の記事が掲載されました。

 

「18歳からの1票 教育現場 政治的中立 どう確保」岐阜新聞 朝刊 6月16日

 

先日の高校教員向けに行った講演の内容を、端的にまとめて下さっています。新聞1面でしたが気がつかず、ご指摘を頂き判明しました。(岐阜新聞さん、失礼致しました)

 

ご関心のある方はお読み頂けましたら幸いです。


2016/6/24

 

昨日は、卒業論文の中間発表会を行いました。今回は昨年度卒業生の前で現役生が途中経過を報告。先輩方から様々な指摘をもらい、新たな課題が見えてまいりました。

 

次回は9月末。今度は我がゼミの卒業生全員が集まります。現役生は各種試験準備を進めつつ、引き続き頑張って欲しいと思います。

(当日の写真を撮り忘れましたので、ゼミの写真を掲載しました)


2016/6/20

 

朝日新聞の連載企画「18歳 高3アンケート②」が掲載されました。私は「能動的に情報調べる姿勢を」という形でコメントをさせていただきました。

 

「18歳 高3アンケート②」(6月19日)

 

今回は政治・社会の情報源に関する調査です。結果を分析しますと、どうやら「テレビやネットから流れてくる情報を受動的に受け取る態度」が目立ちます。

情報メディアは、主体的に情報を捕まえるためではなく、流れてくる情報を聞きかじるために利用されておりました。大変面白い傾向だと思います。今後、考えて参りたいと思います。http://digital.asahi.com/area/gifu/articles/MTW20160620221050001.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_MTW20160620221050001

 

 

 

2016/6/19

 

朝日新聞が「18歳 高3アンケート」を実施しております。参院選を控え、岐阜県内の高校を対象とした意識調査になります。

 

「18歳 高3アンケート①」(6月18日)

 

今回は政治への関心についてです。

 

複数回に渡る企画で、私がコメントをしております。またご関心のある方はお読み頂けましたら幸いです。

 

 

http://digital.asahi.com/area/gifu/articles/MTW20160619221050001.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_MTW20160619221050001

 

 

 

2016/6/17

 

岐阜大学附属学校にて、公開研究会が実施されます。

 

附属小学校

2016年6月18日(土)8:45-12:30 

社会科の研究テーマ:価値判断を通して社会生活を理解する児童の育成

 

附属中学校

2016年6月19日(日)8:45-12:30 

社会科の研究テーマ:ともに生きる社会を創造する生徒の育成ー批判的思考を発揮する指導のあり方ー

 

私は19日(中学校)の研究会に関わらせていただいております。ご関心のある方は両日ともに是非お越し頂けましたら幸いです。(対象は現職教員に限ります)

 

https://www.fuzoku.gifu-u.ac.jp/fuzoku/4/q1343g20s_1463721409.pdf

 

 

 

 

 

2016/6/15

 

先日のドイツ訪問の様子が先方の大学HPに掲載されました。

 

ご関心のある方は、ご一読頂けましたら幸いです。

http://www.leuphana.de/news/meldungen-studium/ansicht/datum/2016/06/14/japanische-studienreform-kommission-zu-gast.html

 

 

 

 

2016/6/14

 

学会発表のためスペインへ来ております。

今回は、大学教員のアイデンティティーに関する研究発表。日本とフィンランドの教師、合計4名を比較し、各々が考える教育と社会の関係を明らかにします。パワポ作りが間に合っておらず、現在、発表へ向けて資料を作成中です。

Comparative research about teacher’s professional identity between Japan and Finland, Cice conference, Madrid, SPAIN, 2016, ROOM1, 16:40-17:40

Ciceにご参加される方は、是非議論に加わって頂けましたら幸いです。

 

 

 

2016/6/11

 

中日新聞に記事が掲載されました。

 

「主権者教育考えよう 県教委高校教諭らに研修会」(中日新聞 2016年6月10日 朝刊)

 

先日行った講演内容を端的にまとめてくださっています。またご関心のある方はお読み頂けましたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/6/9

 

本日は県地理歴史・公民科担当者会議にて講演をさせて頂きました。

テーマは以下。

 

「主権者教育の理論と実際ー批判的主権者を育てる方法論ー」

 

主に地理・歴史を通した主権者育成の方略を、具体的な授業をもとにお話しをさせて頂きました。主権者教育は公民領域の模擬投票・模擬議会だけではありません。小学校、中学校でも行いますし、当然地理・歴史の授業でも可能です。引き続き考えてまいりたいと思います。

 

(写真は、田中伸「主権者教育は何から始めればよいのかー授業デザインのヒントー『形式主義に陥ってはいけない。現実社会の文脈で熟議する学習を!』」『社会科教育』2016年6月号、pp.12-13)

 

 

 

2016/6/8

 

ドイツでの学校訪問が、地元の新聞に取り上げられました。

 

Landesleitung (Luneburg), Dienstag,7th June, 2016

 

私の写真は掲載されておりませんが、代わりにコメントを掲載頂きました。日本における教育実践の特徴、及び日独にみられる教育論の比較を説明しました。

 

 

 

 

 

 

2016/6/6

 

先日のイベント「若者よ、選挙へ行こう2」が、中日新聞にも掲載されておりました。

 

「若者の政治意識 高める『名案』は」(中日新聞 5月28日朝刊)

 

岐阜新聞と異なる切り口で、興味深く拝読致しました。また、我がゼミの学生(森川菜摘さん)のコメントも掲載いただいております。是非、お読み頂けましたら幸いです。

 

 

 

2016/6/5

 

先日、岐阜大学で開催したイベント「若者よ、選挙へ行こう2」(岐阜フューチャーセンター)が新聞に掲載されました。

 

「政治参加、若者が知恵」(岐阜新聞 5月28日朝刊)

 

当日の論題は2つ。「主権者をどう育成するのか」「18歳選挙権を踏まえ、自分たちに何ができるのか」

選挙制度等のハード面ではなく、若者を含めた主権者の意識に注目し、議論を致しました。

ご関心のある方は、お読み頂けましたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/6/5

 

現在、英国(ロンドン)で科研の調査中です。

中等学校にて社会系のカリキュラムに関する聞き取りを行いました。

今回の調査対象はフリースクール。Project Based Learningを軸に全ての教科を関連付けたカリキュラム構成が取られておりました。

刺激的な取り組み、様々な事を学ばせて頂きました。

(写真は当該中学校に展示されていた生徒の製作物)

 

 

 

2016/6/1

 

調査でドイツに来ております。

今回は、価値や宗教を学校教育がどのように扱っているか。また、そのための教員養成カリキュラムはどのようなものか。大学・小中学校でインタビュー調査を行っております。

 

連日、朝から夜まで訪問が続いております。スケジュールはかなりハードですが、様々な観点が見えて参りました。論点は、学校と社会の関係。価値観に正面から向き合う学びを展開することで、社会と自身の関係を考える学習が展開されています。また、そのための教員養成のプログラムが開発されております。また学会等で報告したいと思います。

 

 

 

2016/5/29

 

先日行ったイベント(学生と議員の政策交流会)の様子が新聞に掲載されました。

 

岐阜新聞(2016年5月27日)

「学生が地方議員に政策案」

 

「現実味のある政策を考えよう」との記載があり、本イベントの趣旨が十分に伝わっていたこと、嬉しく思います。

ご興味のある方はご覧頂けましたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

2016/5/26

 

本日開催致しました「学生と議員の政策交流会」、無事終了致しました。学生60名、議員25名の参加で大変有意義な時間でした。

会の様子は、当日のニュース番組"Station”(岐阜放送)で放送されました。現実社会の文脈で政策論争を行う方法論、是非、学校教育・地域教育・職域教育でご活用頂けましたら幸いです。

関係者の方々のご尽力に深く感謝申しあげます。

 

 

 

2016/5/23

 

以下のイベントが開催されます。

 

テーマ:若者よ、投票に行こうⅡ

日時:5月27日(金)13:00-15:40

場所:岐阜大学サテライトキャンパス

  (岐阜スカイウイング37 東棟4階)

 

学生・教職員・岐阜市職員・市民が選挙・投票・政治教育について議論を行います。昨年度、「若者よ、投票に行こう」を開催いたしましたが、好評につき、その延長戦を開催することになりました。

 

私はファシリテーターとして、全体コーディネートとともに、前半で話題提供を行います。お時間のある方は、ぜひお越し頂けましたら幸いです。(参加希望の方は事前申し込みが必要です)

 

 

 

2016/5/17

 

雑誌『社会科教育』(明治図書)に以下の記事が掲載されました。

 

田中伸「主権者教育は何から始めればよいのかー授業デザインのヒントー『形式主義に陥ってはいけない。現実社会の文脈で熟議する学習を!』」『社会科教育』2016年6月号、pp.12-13。

 

主権者教育は模擬投票・模擬議会だけではありません。市民性育成の観点から主権者教育を再検討し、消費者教育実践を事例に学習の論理と実際を提案致しました。

 

本特集号は、多くの実践家・研究者の方が主権者教育の観点から社会科教育のあり方を検討・提案されており、興味深い実践が多数掲載されております。また、ご関心をお持ちの方は御一読頂けましたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

2016/5/11

 

以下の日程で学生と議員の政策交流会を行います。

 

日時:5月26日(木)10:30-12:00

場所:岐阜大学

岐阜大学の学生と議員が共同で政策分析を行う、地域を基盤とした主権者教育を探る試みです。

 

現在、数名ではございますが、参加者を募集しております。参加は岐阜大学の学生(大学院生含む)に限られますが、参加ご希望の方は、以下へご連絡下さい

nobol  at  gifu-u.ac.jp   (atを@へ変換して下さい)

なお、応募者多数の場合は先着順とさせて頂きますこと、ご容赦頂けましたら幸いです。

 

 

 

 

 

2016/5/6

 

以下の論文が刊行されました。

 

森川敦子・須本良夫・田中伸
「問題解決能力を育成する道徳教育に関する基礎的研究—ハワイ州のピア・メディエーション授業をもとに—」
『比治山大学・比治山大学短期大学部教職課程研究』 第2巻 2016 p.98-p.108

 

ハワイで実践されている対話的学習をとりあげ、その論理と構造、及び具体的な学習を分析致しました。

アクティブ・ラーニングは、活動が目的ではありません。思考過程をアクティブにする必要があります。そのあたりを含め、論じました。

 

御関心がありましたら、お送り致します。ご一報頂けましたら幸いです。

 

 

 

 

2016/4/23

 

この度、以下の書籍が重版の運びとなりました。

 

長瀬美子・小谷卓也・田中伸編『幼児教育学実践ハンドブック』風間書房、2013

 

幼児教育をカリキュラム論の視点から分析した著書になります。前半では、幼児教育学の思想、史的展開やカリキュラム編成を整理・分析しています。後半では、目標論から幼児教育実践を整理し、カリキュラム論に基づく実践の作り方を提起しています。また、教員養成の研究として「次世代保育者」が獲得すべき視点や観点も論じています。

私の専門は社会科教育ですが、カリキュラム論から原理的に分析すると、社会科教育と幼児教育は多くの視点・思想で接続します。自身の専門を応用する領域として、取り組ませて頂いた研究です。

 

本書、初版1000部が3年間で販売された形になります。多くの方々にご購入頂きましたこと、改めて感謝申しあげます。ただ、幼児教育自体も様々な考え方があります。お礼旁々、批判検討の題材として、引き続きご活用を頂けましたら有り難く存じます。

 

 

 

 

2016/4/22

 

ゼミ生、及び4月から我が研究室に所属しているドイツからの留学生と共に、金華山へ登りました。

天気は快晴。片道1時間の登山。大学から離れた空間で色々な話ができました。

 

皆さん、意欲的に研究へ取り組んでくれるとのこと、期待したいと思います。

 

 

 

 

 

2016/4/15

 

以下の論文が刊行されました。

 

Noboru TANAKA, History Learning as Citizenship Education; Collaborative Learning based on Luhmann's Theory of Communication, The Journal of Social Studies Education, The International Social Studies Association, Vo.5, 2016,pp.57-70.

 

主権者育成論としての歴史教育について、米国社会科の事例を元に論じました。ご関心のある方はお送り致します。ご一報頂けましたら幸いです。

 

 

 

2016/4/12

 

本日は千葉大学で「教科教育学のパラダイム」に関するインタビュー調査を行いました。昨年度より開始された科研の研究です。

 

研究者は好き勝手な研究を進めているのではなく、各々が自身の考える社会的責任に根ざした研究を行っています。その根幹には、自身が依拠する教科教育学観、及び社会科教育学観があります。この思想は各々の研究者により大きく異なります。この思想が、研究観や研究意義、研究と教育の関係、研究者としての社会的責任へ大きく影響を与えています。本日も大変刺激的なインタビューとなりました。また、後日報告したいと思います。

 

 

 

2016/4/7

 

以下の書籍が刊行されました。

 

原田智仁編『社会科教育のルネサンスー実践知を求めてー』保育出版社、2016年

 

私は「社会科の授業づくりの理論を探る」(第4章)を執筆。カリキュラム・マネジメントの視点から、市民性育成としての社会科教育論を論じました。すなわち、授業デザインへ社会諸科学の学問成果、子どもの社会的状況や文化的文脈、学校が持つ施設・設備・予算、学校組織を如何に組み込むか。社会科授業は歴史学や地理学、政治学等の学問成果だけでは成立しません。その辺りを論じました。

 

ご関心のある方は、是非ご一読頂けましたら幸いです。

 

 

2016/4/6

 

日本学術振興会より、以下のプロジェクトが採択されました。

 

「社会を科学する!理想の社会をデザインし、政治家へ提案してみよう!」

 

対象は中学3年生(全国から30名限定)。主権者教育の一環で、政治家とともに未来社会の政策を議論します。

本企画は11月に岐阜大学で実施致します。募集日程等の詳細が決まりましたら、本HPに加え、新聞・駅のポスター・日本学術振興会のHP、各種広報を通じてお伝え致します。

中学生の皆さん、皆で日本の未来を議論しましょう。

(画像は日本学術振興会の当該HP https://www.jsps.go.jp/hirameki/)

 

 

 

2016/4/1

 

本日から新年度。

卒業生の皆さんは新たな一歩を踏み出されたことと思います。また、昔のゼミ生も、また新しい一年が始まったことと思います。

 

色々と大変なことがあるでしょう。また大学へ戻ってきて、話を聞かせてもらえたら嬉しいです。

いつでも大学でお待ちしております。

 

 

 

2016/3/26

先日は大学の卒業式でした。

我がゼミで1年間共に過ごした学生も、無事卒業致しました。心より嬉しく思います。

ただし、ゼミはまだ終わりません。今後も、実践研究等で継続的に集まる予定です。後輩への指導・助言を含め、これからも一緒に歩んでまいりましょう。

卒業おめでとう!そして、今後ともよろしくお願いします。

 

 

2016/3/24

 

「Channel あしたをひらく 明るい選挙」(岐阜県選挙管理委員会・明るい選挙岐阜県推進協議会 発行)が刊行されました。

 

本冊子、従来までは選挙制度の情報的側面の強いものでした。しかし、本年度は岐阜大学教育学部の学生有志が集まり、写真のページを作成致しました。選挙の意義や意味を考える内容です。

学生の功績は大変嬉しいものですが、彼らの提案を真摯かつ柔軟にご検討頂きました岐阜県選管の方々へも深く感謝申しあげます。

 

本冊子、岐阜県下全ての中学校へ配布されます。是非、学校教育で活用して欲しいと思います。

 

 

2016/3/22

 

岐阜新聞一面、分水嶺に記事が掲載されました。2016年3月18日の朝刊です。

 

主権者教育は、小学生から段階的に行う必要があります。そのあたりを講演した内容です。ご関心のある方はお読み頂けましたら幸いです。

 

 

2016/3/20

 

本日は、ゼミの卒業生が来学してくれました。現在執筆中の本に関する打ち合わせです。

 

思い出話を交えつつ、写真のお土産をつまみつつ、各自が持ち寄った原稿を皆で批判・検討しました。集まってくれた人は、現役教師と大学院生。皆さん、忙しい日々を送りつつも、研究を続けてくれていることに心から嬉しく思いました。

またいつでもお越しください。お待ちしています。

 

 

 

2016/3/18

 

小学校にて、協働的学びの実践を行いました。先日のブログ(3月12日)に記載した授業の最終段階です。

 

本時は各自が立てた問いをグループで共有し、それらを対話によって分析・整理してゆく学びです。チームごとに、「問い」を立てた根拠や理由、またその問い探究するための手続き(問題探究の手続き)を分析してゆきました。

我流・感覚的な「協働」的学びではなく、D・ショーンを基盤とした原理的な反省学習です。まだまだ課題はありますが、面白い実践が展開出来ました。

 

 

2016/3/17

 

先日の講演が中日新聞に掲載されました。

 

「学校での政治教育 岐阜大准教授語る」中日新聞(2016年3月16日 朝刊)

 

現実社会の社会問題を、教室ではなく、社会の文脈で読み解く政治教育実践を提案いたしました。

ご関心のある方は、お読み頂けましたら幸いです。

 

 

2016/3/16

 

過日、消費者教育に関する講座で話題提供をさせて頂きましたが、その内容と振り返りが記事になりました。

テーマは「消費者市民を考える」です。

 

ご関心がございましたら、チェックして頂けましたら幸いです。

http://www.nacs.or.jp/chuubu/chuubu/sokuhou/20150718siminnshakai.pdf

 

 

2016/3/15

 

岐阜9条の会にて講演を行いました。講演テーマは「18歳選挙権を考えるー政治教育の課題と展望ー」。

 

英国の社会科教育を取り上げ、挑戦的な主権者教育の実例をもとに話しを展開致しました。

講演後はワークショップ。「新しい政治学習を考える」という形で、地域と学校が連携した政治学習のモデルを議論しました。意見の中で多かったものは、中立・客観性を重視した学習内容の選択と配列について。具体的な題材を用いながらの白熱した「熟議の場」でした。

 

 

2016/3/12

 

ゼミ生が小学校で授業実践を行いました。1年間かけて作り出した、卒業論文(学習者の主体的な学びを目指した社会科教育論の提案-協同的な探究を手がかりにして-)の理論モデルを検証致します。授業は全体で3時間構成。教師の介入は極力避け、子どもが問いを作り出し、探究を練り上げて行く協同的学びです。

 

先日は1時間目の実践。まずは資料を分析しながら、資料が内在する価値や思想を導き出す過程を展開しました。

理論は仮説です。検証して初めてその有効性がわかります。ゼミ生は大変ですが、大変興味深い結果が期待出来そうです。引き続き、卒論の有効性を検証してまいりたいと思います。

 

 

2016/3/7

 

先日、明るい選挙推進岐阜県中央研修会@岐阜県庁大会議室にて以下のテーマで講演を致しました。

 

「若者」の意識と主権者教育ー地域が「市民」を引き受けるー

 

時間は60分、参加者150名強。日本と英国における先進的な主権者教育の実例を取り上げ、地域と学校の連携に基づく熟議を目指した学びのあり方を提案致しました。(地域)社会で市民を育成する方法論の提案です。是非、地域から主権者教育を盛り上げて欲しいと思います。

 

 

 

2016/3/6

 

科研「教科教育学のパラダイムと社会的責任の国際比較」の中間報告会を行いました。

 

本研究は、社会科教育の研究者が内在している教科教育の思想を分析・比較してゆく研究です。今回は国内外の研究者8名を比較し、それぞれの文脈を分析しました。詳細な結果はまた報告致しますが、教育観・研究観・思想等、個々人の観や文脈に依存した面白い違いと共通性が見えてまいりました。

 

本科研は社会科教育だけでなく、日本語教育や教育方法等、他領域との議論で進めて行くプロジェクトです。挑戦的で面白い試み。引き続き進めてまいりたいと思います。

 

 

2016/3/1

【研究生の申し込みについて】

 

2月半ばより、度々研究生の申し込みが届いております。

研究生を希望される方は、以下の書類をメールにてお送り下さい。

受け入れ可否については、以下の書類及び面接(スカイプ等)にて決定いたします。

(1) Personal History 
(2) Certified academic records of each academic year of the last university/college attended
(3) Diploma or degree certificate of the last university/college attended
(4) Research plan in one year (JAPANESE or ENGLISH ONLY)

 

なお、使用言語は英語と日本語になります。

英語でのディスカッションが不可の方を受け入れることはできません。

詳細は以下のページを確認してください。

http://www.nobolta.com/research-students/

 

 

 

2016/2/19

 

科研の調査で英国へ来ております。

本日は過日住んでいたヨークを訪問。

目的は、Ian Davies氏へのインタビューです。

現在。広島大学の草原氏を中心とした科研で、日本・米国・英国・シンガポール・フィンランド等を対象に、社会科教育の研究者が持つ研究観や教育観の聞き取りを行っております。

 

本年度、私は日本とフィンランドで調査を行いましたが、Ianも前者とは異なる特徴が出てまいりました。

個々人が考える研究者の社会的責任は、国・所属する文化・コミュニティーによって大きく異なり、面白く、また刺激的でもあります。

 

本年度は、3月5日に大阪大学キャンパス・イノベーション・センターで報告会を行います。

(詳細は添付ファイル参照)ご興味のある方はお越しください。

ダウンロード
教科教育学のパラダイムと社会的責任の国際比較.pdf
PDFファイル 743.3 KB

2016/2/24

 

先日、全国消費者フォーラム(@アルカディア市ヶ谷)にて発表を行いました。テーマは以下です。

 

消費者市民社会の主体的形成者育成を目指した社会系教育実践ー主権者育成論としての消費者教育実践ー

 

2年間、消費生活相談員の方と共にコラボレーション研究を進めてまいりました。今回はその成果を整理し、発表しました。

発表で分析結果を示しましたが、学校教育における消費者教育は、消費者保護を基盤とした実践が多数行われています。そこでは、悪質商法やキャッチセールスから身を守るための方法やそのための理論を学ぶ学習が多くあります。しかし、これは消費者市民社会の実践とは言えません。しかも、教科書に記載されている事例には多くの問題があります。本研究は、主権者育成の観点から消費者教育を再検討し、社会にみられるリアルな問題・課題からスタートした高校での実践をデザイン・実施・検証し、その成果とともに示しました。現在、論文化しております。また報告したいと思います。

 

 

2016/2/20

 

社会系教科教育学会での発表のため、鳴門教育大学へ来ております。

今回の発表テーマは以下。

 

「社会系教科目における価値学習の実態と課題ー子どもたちの価値判断根拠の実態調査から(小学校編)ー」

 

論争問題を用いた4つの授業を参観し、その場で子どもたちが行った価値判断の基準を分析。

その根拠の拠り所をインタビューを用いて質的に調査いたしました。

その結果、多くの子どもたちは日常の経験や体験を基盤に価値判断を行っていることがわかりました。

すなわち、価値判断に関しては社会科授業が十分に機能していない。

本研究、次年度は中学校版の調査を進めます。引き続き報告して参りたいと思います。

 

 

2016/2/17

 

以下のワークショップが開催されます。

主権者育成の一環として、岐阜市主催で行われます。社会事象を現実社会の中で検討する、面白い機会です。ご関心のある方は、参加してみてはいかがでしょうか。

(参加ご希望の方は、私へご一報下さい)

 

① 市庁舎跡地活用市民ワークショップ
庁舎移転後の跡地活用についてアイデアを出し合います。
【第1回】平成28年2月27日(土)午後1時〜午後3時
【第2回】から【第4回】28年6月から8月の間に開催予定
場所:岐阜市役所 本庁舎(予定)
http://www.city.gifu.lg.jp/25978.htm

 

②将来の公共施設のあり方を考える市民ワークショップ
市の公共施設はこれからどうあるべきかをみなさんと考えます。
【第1回】平成28年3月5日(土)午後1時〜午後3時
【第2回】から【第4回】28年4月から6月の間に開催予定
場所:岐阜市役所 本庁舎(予定)
http://www.city.gifu.lg.jp/25984.htm

 

 

2016/2/13

 

先日はハワイ州教育省にて米国の新しいフレームワーク(C3 Framework)の調査を行い、C3の作成者へインタビューを行いました。

 

現在、米国教育界では大きな改革が進んでおります。社会科教育に関しても、内容重視のカリキュラムからコンピテンシーを基盤としたものへ大きく舵を切りつつあります。教科間の連携も頻繁に語られます。探究を軸としたカリキュラム編成。日本の社会科も学ぶところが少なくありません。すでに日本国内でも研究が進んでおりますが、注視して参りたいと思います。

 

 

2016/2/10

 

科研の調査で米国(ハワイ)に来ております。

今回はp4c(philosophy for chidren)の調査。小学校・中学校・高校全ての段階の学校を訪問し、協働を核とした授業の参観及び教員へのインタビューを行っています。

また、同時にp4c教員の育成方略の調査も行っています。先日はハワイ大学における該当講義を参観させて頂き、担当教員や関連教員、カリキュラム作成担当者、及び履修学生へのインタビューを行いました。

 

終日調査を行っているため、ハワイに来ている実感がありません。しかし、先日訪問した学校からの眺めは素晴らしいものでした(写真の景色です)。

 

 

2016/2/4

 

本日は卒論の最終発表会でした。発表は須本ゼミと合同。発表15分・質疑10分の学会形式で行います。

 

我がゼミ生は社会参加・博学連携・協同的学び・知識論(評価論)がテーマ。皆さん、研究の手続きと内容を端的に整理し、しっかりと発表しておりました。夜通し取り組んだメンバーもいるとのこと。お疲れ様でした。発表でさらなる課題も見つかりましたが、次年度、是非学校現場で検証して欲しいと思います。

なお、後日、以下に卒論の概要を掲載致します。

http://www.nobolta.com/education/

 

 

2016/2/2

 

本学の卒業論文提出日は2月1日。

我がゼミ生4名は皆無事に提出を終えました。

タイトルは以下。

 

・学習者の主体的な学びを目指した社会科教育論の提案-協同的な探究を手がかりにして-
・社会科教育における知識と学力像~対象実在論を手がかりに~

・中学校社会科公民的分野における発信型シティズンシップの開発-社会形成力の育成を目指して-
・小学校社会科における博学連携教育論~実感を伴った理解を目指して~

 

度重なる長時間ゼミを乗り越え、本当に頑張っておりました。指導教員として誇りに思います。

2月5日 の8時45分から卒論発表会を行います。場所は教育学部棟の202号室です。

3年生以下で関心のある方も是非参加してほしいと思います。お待ちしております。

 

 

 

2016/1/30

 

28日は租税教育の実践を参観致しました。

 

学生が半年間かけて授業を作り、税理士会の方々とともに検討を続けてきたものでした。

社会科の中から4類型(理解・問題解決・意思決定・社会参加)選択し、各理論に基づく租税の実践をデザインします。先日は、中学校でその授業実践が行われました。

 

学生にとって、租税を4つの類型から授業化することは大変だったようです。しかし、各授業ともに社会問題や価値判断を扱う等、大変面白い授業をデザインしておりました。

 

社会科は目標に応じて様々な内容・方法を選択します。また、学級の状況や子どもが属する文化によって学習を変える必要があります。問題解決学習は数あるタイプの一つに過ぎません。

社会を研究するための社会科実践、今後も考えてまいりたいと思います。

 

 

2016/1/28

 

先日は、以下の実践を行いました。

「音楽から社会を分析する」

 

J Popに隠れている社会を読み解く実践です。生徒達が自身で曲を分析し、歌詞やメロディーに隠れているメッセージや主張・思想を考えます。

「音楽社会科」の授業。大学では数年前から実践してまいりました。それを大きく改変し、中学校版へ落とし込むために再検討致しました。

構想9ヶ月間。切実性を意識した社会研究。かなり練った授業でしたが、実践すると色々な課題が見えてまいりました。しかし、子ども達が自ら学ぶ力の偉大さを垣間見ることが出来ました。

詳細はまた論文等で報告致します。

本実践、多くの方々のご支援を賜りました。重ねて御礼申しあげます。

 

 

2016/1/23

 

以下のラジオ(公開放送)に出演いたします。

 

媒体:「てにておラジオ」

場所: ぎふメディアコスモス(岐阜市立図書館)

日時:  1月25日(月)16:35-16:50

テーマ:主権者教育の現状と課題

 

観覧フリーですので、ご興味・ご関心のある方は是非お越し下さい。

 

 

(画像)

https://www.facebook.com/teniteo.radio/

 

2016/1/22

 

本日は岐阜県関市で行われた岐阜県中学校社会科研究部会(岐中社)の研究授業を参観致しました。

テーマは「国民生活と福祉」。高福祉高負担型社会と低福祉低負担型社会を提示し、「すべての人に平等な内容となっているか」という課題を解き明かしてゆく授業でした。

 

子ども達は両者が含みこむ価値を分析し、根拠をもとに意思決定を行う展開となりました。挑戦的な授業で、大変面白く拝見致しました。

ただ、本課題は、価値的な思想を含み込んでいます。「全ての人にとって未来永劫平等な制度や社会」は幻想かもしれません。また、本課題(社会の問題)を十分に「子どもの問題」へと転換出来たのか。課題はありますが、大変興味深く、挑戦的な授業でした。

社会問題や論争へ斬りこむ授業、是非今後とも展開して頂ければと思います。とても勉強になる1日でした。

 

 

2016/1/17

 

以下の日程でラジオに出演いたします。

 

日時:1月18日(月)12:45-13:00頃

ラジオ局:FMワッチ(FM 78.5)

 

政治教育の現状と課題、そして可能性について、お話をさせて頂きます。

お時間があれば、御視聴頂けましたら幸いです。

(画像:http://www.fm-watch.jp)

 

 

 

2016/1/15

 

 

本日は附属中学校で研究授業の打ち合わせを行いました。

今回は「音楽を使った社会科授業」。

音楽から社会を読み解く授業実践をデザインしております。

音楽は社会を反映します。また、社会は音楽を利用します。その相互関係を読み解く社会科実践です。コミュニケーション理論に基づく主権者教育実践として、デザイン致しました。

 

以下の日時で実践を行うことが決まりました。

日時 2016年1月26日(火)10:45-12:30

場所 岐阜大学附属中学校

 

人数に限りがございますので、参観ご希望の場合は事前に私へご一報下さい。(当日申し込みは不可)

 

 

2016/1/7

 

本日の講義(実践論)は模擬授業の実践でした。

テーマは「ナウシカに学ぶ地球環境問題ー持続可能な開発に向けてー」。

 

映画「風の谷のナウシカ」を用いて、様々な立場の考え方を比較・検討し、それらを調整する能力の育成を目指した授業でした。

授業は、「未来志向の開発」と「現実志向の開発」の二項対立を扱い、それらを調整した持続可能な開発を考える展開でした。

 

不十分な点もありましたが、子どもの興味・関心から社会問題へ導く挑戦的な実践でした。その後の議論も大いに盛り上がりました。開発メンバーは正月返上でデザインしたとのこと。お疲れ様でした。

 

 

2016/1/5

 

以下の論文が刊行されました。

 

田中伸「コミュニケーション理論に基づく社会科教育論ー『社会と折り合いをつける力』の育成を目指した授業デザインー」『社会科研究』全国社会科教育学会、2015年、pp.1-12。

 

「理想的な社会」を教える社会科教育論ではなく、「現実社会との対話」を促す社会科教育論を展開しています。子どもの認識からスタートする社会科授業の方略、知識理解を強制する教科論ではなく、主権者教育としての社会科論を論じました。

 

ご興味がある方へは別刷をお送りさせて頂きます。ご一報頂けましたら幸いです。

 

 

2016/1/1(元旦)

 

謹賀新年

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。


  

 以下に過去のブログを掲載しています。