blog, 2020

 

 

 

2020/12/31

 

大晦日。本年も多くの方々にお世話になりました。

 

今年はコロナ禍において仕事の進め方が大きく変わりました。大学の講義や演習、学会や外部との連携・会議などの方法が多様化。特に、学外の仕事は移動コストが削減できた結果スピード感が増し、以前にも増して伏線的に仕事を進めることが可能となった一年でした。その分、関係者の方々には多くの場面で助けて頂きました。

 

写真は私の(少しだけ遠回りをした際の)通勤経路。毎朝のドライブ(ツーリング?)でリフレッシュできる景色が広がっています。自然あふれる環境が日常であることに感謝しつつ、翌年を迎えたいと思います。本年もお世話になりました。

 

 

 

 

 

 

2020/12/30

 

昨日、仕事でトラブルがあり年をまたいで対応をすることに。大きな案件となってしまい、関係各所へ相談を行い、色々と対応に追われました。ただ、支えて下さる方もあり、改めて仲間に救われていることを感じました(特にK先生、感謝しています)。

 

気持ちの落ち込みを別に向けるべく、たまった宿題を。久しぶりに(?)驚異的な集中力を発揮し、夜通し英語の原稿と格闘しました。結果、とりあえず8割程度まで執筆。私はストレス(の重さと勢い)をそのまま別へ転化させる方法をよく試みますが、今回はうまく機能してくれました。こちらは年をまたがずに決着をつけたいと思います。(写真は先日伺った白川郷です)

 

 

 

 

 

 

2020/12/27

 

以下の記事が掲載されました。

 

争点や選挙の意義、識者に聞く(12月26日 岐阜新聞朝刊)

 

1月に控えた知事選へ向けたコメントです。端的に論点を整理を頂き、私の主張を的確に示してくれております。引き続き、考えて参りたいとおもいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/12/26

 

先日は白川郷にある白川郷学園へ。役場の議場で模擬議会が開かれ、9年生の生徒が議員へ政策を提案、議員から質問を受けました。

 

生徒からは合計6つの政策が。体験型観光として白川村の生活体験やどぶろく祭り。空き家対策として移住者受け入れのための政策提案、健康意識改革として、村民対象の給食試食会など、現状分析を行った上での具体的な提案が多く、とても面白いものでした。

 

生徒と議員との議論もとても活発に行われ、時に厳しい指摘も。現実社会に即した議論で、素晴らしい質疑応答が展開されました。ただ、最終的に議員側の多くは「ぜひとも進めて欲しい」とコメント。生徒の提案を受けとめ、是非次回は「政策として議会へ提案したい」との自分事としての捉えを期待したいと思います。個人的には、中には予算立てもされた(しかも低予算)、実現可能な政策もあったと思いました。

 

その後は、年明け2月に実施する共同研究の打ち合わせ。時間を忘れて長時間となりましたが、建設的な議論が展開。改めて、ともに研究を進めることが出来る仲間(友人)に恵まれていることを幸せに感じる打ち合わせでした。(写真は、学校の校庭に製作された芸術作品です)

 

 

 

 

 

 

 

2020/12/25

 

先日取材を受けたものが記事となりました。

 

「保守分裂 投票率上がるか」中日新聞(12月25日朝刊)

 

メディアは人の感情を一定程度動かす力があります。その感情が意識となり、投票行動などへ影響を与えます。その意味で、富山で展開された(もしかしたら各種メディアが意図して作り出した?)政策選挙は、面白いものでした。

 

「客観的な報道」も、その報道の指向性(内容の切り取り方)は読者の感情へ影響を与えます。「保守分裂」を訴えるメディア報道も、一種の指向性を帯びています。富山との比較を含め、今回は特に各種メディアの動き方を注視してまいりたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

2020/12/23

 

本日は附属で消費者教育実践の2回目。前回までの「広告分析」を踏まえ、より良い広告のあり方を企業(ミツカン、ハウス食品)と対話しました。

 

対話では、企業の社会的責任、広告のターゲッティングの問題、「良い」の定義、企業と消費者の関係など、様々な論点が噴出。授業者である岸先生の華麗なファシリテートが際立ちました。

 

その後は、「広告マニフェスト」を作成。今後、それらを動画に編集し、世界へ発信します。とても刺激的な展開となりました。

 

興味深いのは、岸先生が授業を途中で修正し、変更する能力。一部うまく展開しない内容がありましたが、5分の空き時間に今後の展開やMQを柔軟に変更。結果、当初とは異なる内容と展開を取りましたが、十分に目標(aim)を達成するものとなりました。授業が(既定路線に乗せるパフォーマンスではなく)Liveであることを感じました。

 

本実践、企業や消費生活相談員の方など、多くの方々にご参加を頂きました。準備等にかなり時間はかかりましたが、大変面白い実践となりました。関係者の方々へ深くお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

2020/12/22

 

本日は白川郷へ。幻想的な風景が広がっております。

 

「雪遊び」に興じたい気持ちを抑え、職務に励みたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/12/21

 

週末は原稿と格闘。フィンランドの研究者から依頼を受け、2021年中旬に刊行される書籍(伝統と文化の教育に関する専門書)の1章分を執筆しています。自身の研究を整理しながら、戦っています。ただ、相変わらず日本語のニュアンスを英語へ変換することが難しい。なかなかの強敵です。

 

BGMは、20年の時を経てまた聴き始めたHawaiian6。音楽の趣味はなかなか変わらず、相変わらずメロコアを聞くと元気が出ます。Hawaiian6の和製英語を聴きながらの英語論文執筆、あまり筆は進みませんでしたが、気持ちは爽快。明日こそ、頑張りたいと思います。

 

 

 

 

 

 

2020/12/17

 

昨日は、「高める会」が長良東小学校にて、政治の授業を行いました。本実践は、岐阜市選挙管理委員会と協働で作成した教材をもとに、実施しました。

 

テーマは学校内のルール作り。4名の候補者のマニフェストを比較分析します。ただ、開始10分で投票。ポイントはその後の、「選出されたリーダーをどのようにフォローしてゆくか」です。所謂、権力の監視について考える授業です。

 

授業自体は大変面白く展開ができました。忙しい中で多くの時間を割き、検討してくれた学生の皆さんに感謝しております。なお、当日の様子が12月18日のCCN(エリアトピックス)で放送されます。https://www.ccn-catv.co.jp/ch/ 当日に限り、webからも視聴可能です。私も楽しみにしたいとおもいます。

 

 

 

 

 

2020/12/17

 

岐阜は雪。キャンパスも白銀の世界が広がっております。

 

学生のみなさん、お気をつけてお越しください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/12/16

 

先日夜は某新聞社の取材。テーマは「若者の政治意識」でした。私のゼミ生を中心に取材をいただきました。

 

政治とは何か?政策分析の際の視点は?社会(政治)運動をどう評価するか?「若者の政治離れ」という言葉をどう評価するか?など、多くの質問が。面白い質疑応答でした(学生のホンネを聞くことができ、楽しい時間でした!)。

 

その後は私への取材。主な論点は世代論。ただ、「Z世代の・・・」とカテゴライズすることに意味は無いと考えています。データをもとに世代論の解体を試みました。どのような記事になるか楽しみです。

 

 

 

 

 

2020/12/15

 

本日は附属中学校で研究実践。ハウス食品、ミツカン、消費生活相談員にご参加を頂き、広告分析の授業を実施しました。授業者は岸周吾先生です。

 

全4時間の内、本日は前半の2時間。生徒が持ち寄った広告、及びご参加頂いた企業の広告(テレビCM、新聞)を、正確性や社会的影響力など項目ごとにレーダーチャートを用いて分析、対話を行いました。

 

広告の持つ意味は利潤追求なのか、企業の思想の表明なのか。色々な論点が生まれ、とても面白いものとなりました。1週間後に後半の実践。今から楽しみです。

 

 

 

 

 

 

2020/12/13

 

社会を議論するイベント、Discuss Our Societry。本来はこの週末に実施予定でした。ただ、本年度は感染対策のため全てキャンセル。他県からも問い合わせを頂いておりましたが、本年度は残念でした。

 

ただ、この間に新しく動き出しました。DOSをイベントから組織として組み替え、次年度からベンチャー的な動きを致します。大学内や外部との調整に時間がかかりましたが、発表できる段階となりました。色々な動きを致しますが、当面の間はイベント企画のデザインと実施になります。「社会を議論する」企画をご希望であれば、いつでもお声がけ下さい(オーダーメイドで立案致します)。

 

「会社」のメンバーとともに、楽しめるプロジェクトを進めてまいりたいと思います。

 

 

 

 

 

2020/12/10

 

学部4年生の演習でスティーブン・ソーントン『教師のゲートキーピング』を読んでいます。前半はソーントンのレビューを中心に進めていましたが、後半は日本への応用。今回は学生が地歴・公民のカリキュラムを考えてくれました。

 

「地歴公の枠組みを無くしたテーマ別カリキュラム」「時間枠を地理110時間、歴史90、公民128とし、特に公民で『教師裁量枠』を28時間設定する。そこで教師の自律的な単元を設定する」「歴史は公民に関わるものを中心に行い、抜本的に内容を削減する」など、様々なアイデアが。もちろん、全て現行のカリキュラムを分析・批判した上での提案です。

 

教師による自主的・自律的なカリキュラムデザイン。様々な論点がありますが、とても刺激的な発表でした。

 

 

 

 

 

 

 

2020/12/7

 

本日の朝日新聞(朝刊)に先日出版した書籍(「子どものための哲学教育ハンドブック-世界で広がる探究学習-」東大出版会)の広告が掲載されておりました。

 

他大学の先生から指摘があり、判明しました。ありがたいことでございます。

 

ご関心のある方は、ぜひお手にとって頂けましたら幸いです。よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

2020/12/4

 

先日は、滋賀県大津へ。滋賀県大津市明るい選挙推進協議会からご依頼を頂き、以下のテーマで講演をさせて頂きました。

 

「家庭と社会を繋ぐ-誰が市民を育成するのか?-」

 

学校、地域、職域などの枠組みを融解させ、「社会」全体で熟議の場を作り出す方法などを検討いたしました。

 

久しぶりの滋賀県でしたが、天気は快晴。琵琶湖が醸し出す緩やかな空気感を感じつつ、リフレッシュすることが出来ました。時間がある時、長浜へは度々伺っています(岐阜から車で1時間程度です)。今回はあまりゆっくりとする時間がありませんでしたので、改めて遊びに伺いたいとおもいます。

 

 

 

 

 

2020/12/1

 

少し時間が経ってしまいましたが、過日、卒業生が研究室を訪ねてくれました。昨年度卒業した西角さん。現在は早稲田大学の大学院へ進学しております。

 

卒論ではデューイを読みながらコミュニティースクールに関する卒論を執筆してくれましたが、現在もそれを発展させた研究を進めておられます。修論の進捗状況をご報告いただき、その他、将来の展望を含めて色々と話をすることができました。

 

卒業生が戻ってきてくれることはとても嬉しい。2時間くらいの訪問でしたが、あっという間に時間が過ぎてゆきました。楽しい時間でした。

 

 

 

 

 

 

2020/11/27

 

先日の講演がNHKニュースで放送されました。

 

「まるっと!ぎふ」(NHK)11月26日

 

私の顔が画面いっぱいに広がる場面もございましたが、もう少しキレイなビジュアルにしないといけませんね。努めたいと反省をしました。

 

その他、岐阜新聞にも掲載を頂いたようです。ありがたいことでございます。引き続き、よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

2020/11/26

 

本日は明るい知事選挙推進岐阜県大会にて講演。テーマは「若者と社会を繋ぐ」でした。

 

若年層への意識調査のデータから、政治意識や社会への考え方を示し、その上で今後の啓発のあり方を提案させて頂きました。ポイントは「指示・命令的(思考しない・静的)」なものから「思索的(思考、判断を促す・動的)」への転換です。

 

時間は90分。多少(大半が?)雑談のようなものが多くなってしまった気もしますが、私自身も改めて本テーマを考える良い機会を頂くことが出来ました。引き続き、考えてまいりたいと思います。

 

 

 

 

 

2020/11/25

 

本日は、岐阜女子短期大学で開催された岐阜市選挙管理委員会の方による講義へお邪魔をさせて頂きました。

 

なかなか「自分ごと」として捉えることが難しい選挙について、「バカボンのパパ」や「民主主義を疑う演説」、情報操作の実際などを用いて、聴衆を惹きつける内容でした。担当の方とは様々な仕事でご一緒させて頂き、いつも刺激を頂いております。今回も勉強になりました。

 

また、偶然ではありますが、岐阜女子短大に市選管の方の大学時代の先輩がおり、ご紹介を頂きました。体育教育の専門の方ですが、少し雑談をさせて頂き、チームに是非参画して頂きたいと思う方でした。私自身、最近は主体や物質(視点をより複線化させるという意味です)を主権者として捉え直す試みを考えています。機会を見つけて、共に考えて頂ければとおもいました。Iさん、また仲介の程、お願いいたします。

 

 

 

 

 

 

2020/11/24

 

先日は愛知県の知立東高等学校で「プレ市長選」が行われました。当該の高校は数年前よりカリキュラムの中で政治や政策を考える全校的な取り組みを行なっておられます。今回はコロナ対策として1・2年生に限定をし、実施されました。

 

2つのチームが選出され、役所の方々を含めて議論。今回は福祉政策と町おこし。福祉の方は障がいを抱える方が様々な方と触れ合える場所作りを提案。町おこしチームは、在原業平を用いて歴史を使った町おこしの政策を提案してくれました。私はコーディネーターとして参加。生徒双方に加え、役所の方々の現実的な指摘を受けて熱い議論を展開してくれました。

 

この様な取り組み、学校という場に「ホンキの政策論争」をする空間が継続的にあることが重要だと考えています。このことは、教育的な意義や意味はもちろん、一方で現実社会(や政治、政策、行政の運営)のチェック機能として働く側面もあると思っています。まさに社会の中の学校です。ぜひ、引き続き進めて頂けたらと考えています。

 

関係の先生方は通常業務に加えた仕事で、大変だったこととご推察しております。私自身、楽しませて頂きました。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

2020/11/18

 

昨日は学部ゼミ。いよいよ卒論の研究も佳境へ入ってまいりました。今年のテーマは多様。

 

・選択・判断の授業における価値段階論

・教育評価の方法から見た「良い」教育論-脱メリトクラシーに向けて-

・子どもの主体性を育むカリキュラム論

・「学びの共同体」による学びづらさからの脱却

 

諸般の事情から4月、5月と十分なコミュニケーションが取りにくい状況ではありましたが、そのような中でも各自頑張ってくれました。夏に行った先輩の前での研究発表(通称:夏フェス)を乗り越え、だんだんと進んでまいりました。完成まではまだ先が長い(ような気もしますが)、様々な先行研究と向き合いながら検討を続けています。

 

学部ゼミ生の皆さん、次回の報告を楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

2020/11/17

 

東京学芸大学の渡部先生より以下の書籍をご恵送頂きました。

 

渡部竜也・井手口泰典著『社会科授業づくりの理論と方法』明治図書

 

章立ては、第1章 科学的探求学習の特徴、第2章  今日の社会科授業の現状と課題 、第3章 今こそ、問いからつくる科学的探求学習を、第4章「問いの構造図」づくりと教材研究、第5章「問いの構造図」からの指導案づくり、第6章「本質的な問い」の活用、第7章「知識の構造図」づくりからの授業づくりの問題点、第8章  問いを構造化しない「なぜ」問い授業の課題、第9章科学的探求学習の授業プラン」となっています。

 

本書は科学的探求学習を唯一無二のものとして推奨するものではなく、それを一つの案として昇華、検討し、その代案を含めて提案がなされております。社会科授業は常に多様なものであり、目前の子どもに応じて教師がゲートキーピングする必要があります。その意味でも大変魅力的(かつ刺激的)な内容となっています。また、本書が東京学芸大学の講義内容を整理されている点も重要です。岐阜県で実施されている社会科を改めて反省する意味でも、岐阜大学の講義でも活用したいと感じました。これからしっかりと拝読をさせて頂きたいとおもいます。渡部先生、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

2020/11/12

 

先日、以下のニュースへ出演(フリップでのコメント)いたしました。

 

11月11日(水)ぎふチャン「ぎふサテ!」(岐阜放送)
   

 

各務野高校で開催された模擬市長選に対し、コメントをさせて頂きました。当該高校では、青年会議所とコラボし、地域の祭りの開催方法を議論。4名の候補者から一人選び投票、「要望書」を市長へ提出する授業が行われました。

 

学校を社会へ開く実践は素晴らしいと思います。その上で、投票に影響を与える感情的な側面を重視する必要性。及び生徒(授業)の決定を「おままごと」化させないための方略について、フィンランドのヘルシンキ市が行っている学校への予算配分を事例に紹介させて頂きました。キャスターの方が、とても的確に要点をまとめ、コメントを整理頂けました。

 

それにしても、そろそろ写真を変更しないといけません。友人のカメラマン、Yさん!今度撮影をお願いします。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/11/10

 

滋賀大学の原田先生より、以下の報告書をご恵送頂きました。

 

「主体的・対話的で深い学びを実現する社会科学習指導のあり方」日本教材文化研究財団

 

学習評価を基軸に、授業改善のあり方を小学校・中学校段階を対象に検討をされた研究成果となります。新学習指導要領へ研究者や教員はどのように向き合えば良いのか。また、それを各々はどのように反省し、授業改善を行うのか。具体的な授業を通してご提案がなされております。

 

大変興味深い内容ですので、しっかりと勉強をさせて頂きたいとおもいます。原田先生、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

2020/11/7

 

学会シーズンです。本来はドイツで参加をする予定にしていたシティズンシップ教育系の学会がありましたが、今年はオンライン。内容はもちろんですが、開催方法も勉強になるものでした。

 

メインのシンポ、及び少数のプロジェクト発表などは同期。個人や団体の発表は、基本的には動画とパワポ、資料をアップロードし、指定期間(3日間)のみ視聴可能。質問やコメントは、youtubeのような動画欄に直接入力する形式(コメントは原則、公開)で行われました。

 

動画が一緒に掲載されていると、発表も大変わかりやすい。また、顔が見える状態ですので、発表者の熱量も伝わってきました。加えて、面白いのはコメント欄で質問者同士が議論を繰り広げていたことでした。対面の形では、基本的に発表者と質問者の一対一となります。今回は質問者同士の議論が多数展開することで、文献やプロジェクトの紹介、新しい企画やプロジェクトへのお誘い、それらに対する別の方からの意見や反論、コメントなど、双方向を超えた(発表者をハブとした)多様な対話が成立していました(登録者のみ、記名式で参加・書き込みが出来るプラットフォームですので、コメントを荒らすことは出来ません)。

 

 

時差のため同期的な議論へは十分に参加が出来ませんでした。ただ、同期的に開催していたシンポを含め、全ての動画が期間中は自由にアクセス可能。交通費や移動時間的なコストもかからず、有意義な「参加」形態でした。

 

 

 

 

 

 

 

2020/11/6

 

以下の書籍が刊行されました。

 

M.Rグレゴリー他著、小玉重夫監修 豊田光世、田中伸、田端健人訳者代表『子どものための哲学教育ハンドブック-世界で広がる探究学習-』東京大学出版会

 

Routledgeから出版されたP4Cのハンドブックを訳し、解説等を加えて刊行いたしました。出版まで、何度も研究会を行い、訳語はもちろん、p4c、探究、対話、教育、学びなどの考え方に関する議論を重ね、3年かかりました。教科教育系のメンバーは、川口先生(広島大学)など4名。教育系や哲学系のメンバーを含めて総勢12名。小玉先生(東京大学)を筆頭に、多くの先生方が関わって下さいました。この度、やっと刊行!嬉しく思っています。

 

基本的には探究や対話、p4cに関する研究論文を集めた論文集になります。ただ、各用語を原理的に考える論考、またそれを様々な教育実践へ応用する方略やその経験や実践も掲載されております。加えて、小玉先生の論考や、訳者代表の3人はそれぞれ解説文も執筆をいたしました。多方面でご活用を頂ける書籍となっていると思います。

 

多領域の研究者が集まり、その知を結集した書籍です。3年間、色々と大変なことも多くありましたが、結果的には質はもちろん、内容・論理構成全てが刺激的な本となったと思います。是非、多くの方々が手に取って下されば嬉しく思います。

 

(東京大学出版会 website)http://www.utp.or.jp/book/b517255.html

 

内容紹介

子どもたちの主体的な探究を育む教育実践の最先端を,理念と手法の両面から展望する.日本でもよりいっそう「対話」「思考」「探究」などの価値が重視されるなか,人として生きるうえで重要な「考える力」の育成という,世界的な教育の目標実現のための手引きとなる書.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/11/4

 

消費者教育プロジェクトの会議。12月の授業実践へ向け、だんだんと形が出来てまいりました。

 

詳細はまだ公開出来ませんが(後日お伝えします)、消費生活相談員、中学校、企業、大学がコラボする実践で、今回はいろいろと初めての取り組みを行います。附属中学校の岸先生が中心となり、何度も指導計画を練ってゆきます。当初、単元は10時間構成を予定しておりましたが、4時間構成となりました。

 

夜遅い時間ではありましたが、本日も建設的な議論が進み、面白い会議となりました。関係の先生方、もう少しですね。本日もありがとうございました。

 

 

 

 

 

2020/11/3

 

先日は科研の会議で千葉大学へ。平日でしたが、大学に学生は少なく、静かなキャンパスでした。

 

会議では、今年度及び次年度の海外出張、調査の進捗、業績の英文化など、代表のT先生と様々な打ち合わせを行うことが出来ました。大変有意義な時間でした。

 

 

その後は、都内で民間の方との別の会議。飲食関係(経営者)の方ですが、「コロナ渦において如何にして(自社だけでなく)社会の利益を考えるか」という方向は、科研会議とも共通する点でした。社会的な状況を如何に引き受け、どのように市民としての責任を考え、それを自律的にマネジメントするか。「おまかせ民主主義」を考える刺激的な対話を行うことが出来ました。両会議とも、とても勉強になるものでした。

 

 

 

 

 

 

2020/11/2

 

p4cのプロジェクトでご一緒している神戸先生より、以下の書籍をご恵送頂きました。

 

河野哲也編『哲学対話:哲学プラクティス・ハンドブック』ひつじ書房

 

対話の目的と方法、対話の実践方法、関連書籍や学会の紹介など、対話を考える上で重要な文献となるかと存じます。しっかりと拝読をさせて頂きたいとおもいます。神戸先生、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

2020/10/29

 

本日はシマノサイクル開発センターの「こんな自転車欲しかってん!コンテスト」の審査会。自転車を通して社会問題を考える企画です。

 

今回は13回目。テーマは「幸せな社会をつくるために自転車は何ができるか」。1500通を超える応募があり、楽しく審査をさせて頂きました。

 

面白かったのは「幸せ」の定義。小中学生が、各々「幸せな社会」と向き合うことで、必ずしも理想的な規範にとどまることなく、様々な提案がありました。家族の問題解決、友達との関係、地域社会の課題、もちろん人種差別や環境問題もありました。ペットの幸せから社会を考えるものもありました。

 

私自身、最近は「不寛容」についてよく考えています。小中学生なりに「不寛容な社会」を引き受け、そこへの向き合い方を悩み、考えていることがわかりました。審査をしながら、色々と考える機会となりました。

 

結果は11月6日に発表されます。受賞作品はHPに公開されますので、是非ご覧頂けましたら幸いです。

http://www.bikemuse.jp/event/child/planning/

 

 

 

 

 

 

 

2020/10/27

 

先日は、博士課程学生の共同課題研究(所謂、某大学で行われている特別研究(通称、特研)的な場です!)。博士課程学生の中山氏が発表し、副指導教官の先生方(鳴門教育大学の先生、岡山大学の先生)にご指導を頂きました。

 

指導は多岐にわたりましたが、特に研究方法論についてが多数。社会科教育研究としてのパラダイムに対する原理的な指摘を頂きました。

 

時間は1時間半弱、Zoomでの実施でしたが、ピリッとした空気感で私も緊張を致しました。ただ、議論は大変建設的で、愛のあるご指導でした。両先生に頂きました指摘をしっかりと受けとめて参りたいと思います。両先生、ありがとうございました。そして、中山氏、引き続き頑張って参りましょう。

 

 

 

 

 

2020/10/24

 

本日から、全国社会科教育学会@鳴門教育大学が開催されます。今年はオンライン。双方向的な対話の場となる様、色々と新しい取り組みがなされる予定です。http://jerass69naruto.jp

 

我がゼミ(兵庫教育大学連合大学院 博士課程1年)の 中山智貴氏 が以下の発表をいたします。

 

市民性教育における「文化的参加」の意義と可能性-現代ドイツ文化教育の展開から-(第15分科会)

 

ドイツでは日本と異なる文化学習・教育が展開されています。国家レベルの政策、州レベルの政策、合わせて具体的なモデルプログラムを紹介し、その論理・意義・可能性を発表します。キーワードは「文化的参加」です。「動員・強制とならない社会との付き合い方」の一つを示します。

 

学会へ参加される方、お時間があれば是非ご指導を頂けましたら幸いです。よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

2020/10/23

 

昨日は、岐阜市選挙管理委員会の方との会議。選管の方が、11月に開催される「地域コミュニティフォーラム・若者リーダーフォーラム」で岐阜市の取り組みを発表されます。その内容についての会議でした。

 

今回のテーマは「協働」。岐阜市が実施してきた様々な主体との協働の歴史やあり方、可能性を伺いました。詳細は当日の発表へ参加いただけたらと思いますが、担当者の方が気がけておられる「対話や議論をベースとした(形式的ではない)実質的な協働体制」の考え方、とても勉強になりました。

 

雑談の中で教えて頂いたキーワードに「ポンコツ道」というものがありました。社会の中で「ポンコツ」はどのように仕事や社会と関わることが出来るのか。当該職員は自称「ポンコツ」とのこと。私自身も「ポンコツ」として、日々悩み、考えております。これについても大変勉強になりました。刺激的な会議でした。

 

 

 

 

 

2020/10/19

 

昨日は附属の校内研究会。中1のアジア州の授業でした。12時間の単元構成で、12時間目に行われたp4cを参観。授業後は他教科(保健体育、健康教育)の先生も合わせ、皆でそのあり方を議論しました。

 

p4cのテーマは「発展」。前時に生徒が作成した問い(「発達させる理由は?」)を、まず小グループで対話をしました。

 

私が参観していたグループでは、教師が素晴らしいファシリテートを展開。「(発展が善という流れの中で)発展した方が良いと思っている?」「(発展と社会問題が裏表であるという発言に対して)問題って何?」「(皆の幸せ・・・という発言に対して)皆って誰?人々って誰?」「(普通の生活レベル・・・という発言に対して)普通ってどれくらいのレベル?誰にとっての普通?」とても深い対話がなされ、生徒も(良い意味で)混乱をしていました。

 

社会の「発展」自体、一つの思想です。私もその方法や是非はわかりません。今回は、生徒がその難しさと向き合っていました。良い授業で、私も大変勉強になりました。附属社会科の先生方、ご苦労様でした。

 

 

 

 

 

 

 

2020/10/18

 

先日は消費者教育のプロジェクト会議でした。2021年2月に役所系の会議で発表すべく、その打ち合わせでした。

 

今回は以下のタイトル。

 

「広告分析」を軸とした中学校・企業・消費者団体・大学のコラボレーションに基づく教育実践

-コロナ渦における主体的な学びの場を目指して-

 

タイトルにある通り、4者のコラボをベースに広告の分析を行います。夜からの会議でしたが、ヒートアップし、2時間半を超える打ち合わせに。関係者がそれこそ「主体的」に関わり、建設的な議論が進むことに心より感謝しています。12月に授業を実施します。公開を予定しておりますので、また本ブログでもアナウンスをさせて頂く予定です。関係者の皆さん、遅い時間にもかかわらずありがとうございました。楽しくなりそうですね!

 

 

 

 

 

2020/10/14

 

新聞に以下の記事が掲載されました。

 

「政治は身近 学校で議論」日本経済新聞 10月13日夕刊(全国版!)

 

様々な学校の実践を調査され、各実践の論点を明確にするとともに近年の傾向を含めて的確に整理されております。岐阜も取り上げて頂き嬉しく思います。大きな記事です。

 

ご関心のある方は、是非ご一読頂けましたら幸いです。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64888510S0A011C2KNTP00/(電子版)

 

 

 

 

 

 

2020/10/12

 

以下の論文が刊行されました。

 

Social Studies Education Utilizing Children's Motivations: Methodology to Connect Children and Society Through the Dismantling of "Performed Consensus" 

 

従来よく見られた「学校や学びとは何か」という問いを「学校・学びはどのように作用するのか」という「実践のカテゴリー」として転換することを意図し、論じました。例えば、「学校はどのように機能しているのか?(例:なぜ、状況に応じて包摂の論理となったり、排除の論理となるか)」「教科、社会科、学習は、子どもへどのように作用しているのか?(子どもは、どの様に学びへ対峙するのか?)」といった問いへの転換です。

 

論文でも示しましたが、社会現象は各々の認識論的な理念(もしくはその表出)にすぎないと考えています。それであれば、その承認や合意、共有は難しい。子どもの所属すると考える社会(認識論的社会)を正面から扱い、そこをどのように理解(了解)し、活用するのか。その一つの考え方を、具体的な授業実践とともに論じました。ポイントは、「演技されたコンセンサスの解体」です。

 

査読を含めて、ちょっと大変だった論文です。ご関心のある方は、是非ご一読を頂けましたら幸いです。(ご連絡を頂ければお送りいたします)

 

 

 

 

 

 

2020/10/8

 

仙台出張。複数の会議がありましたが、以前から希望していた荒浜小学校(震災遺構)への訪問が叶いました。

 

仙台中心部から10キロ程度の荒浜地区にある学校で、震災の影響を大きく受けた場所です。写真は同地区にある同じく震災遺構の住宅基礎ですが、当時の状況がそのまま残されております。

 

宮城教育大学での会議の際に専門の方をご紹介いただき、被災状況だけでなく行政の対応や混乱についても伺うことが出来ました。震災はもちろんですが、パニック下における政治や市民の判断、行動について多くのことを振り返り、考える時間となりました。

 

宮教では行政とコラボし独自の教材「教員のための防災教育ブックレット」を作成しています。地理学の方が関わっていることから、311を事例にベースマップやハザードマップ、ドローン、また台風や災害を多方面から分析出来る教材になっていました。岐阜でも活用させて頂きたいとおもいます。

 

 

 

 

 

2020/10/4

 

先日は今年度立ち上げたプロジェクト、GBSSのミーティング。早朝の片知渓谷で実施しました。

 

現在、様々な実践や研究を通じて、仕事のような趣味のようなネットワークが広がりつつあることを大変嬉しく思っています。一人では叶わぬことが、チームやプロジェクトを作ることで挑戦可能となります。

 

私が気がけていることは、目標から演繹的に作り出す関係ではなく、日常の中から帰納的に課題や問題を設定し、そこへ関心相関的に各々が緩く向き合う関係。責任の分担ではなく、意識(動機)の集合です。十分には展開出来ておりませんが、多くの方々に支えて頂きながら「遊びのような仕事」が少しだけでも展開できていることに感謝しております。

 

プロジェクトメンバーの先生、引き続き面白い「仕事」を展開いたしましょう。ミーティング、ありがとうございました。缶コーヒー1本でリフレッシュ出来た、楽しく有意義な時間でした!

 

 

 

 

 

 

2020/10/3

 

(最近、音楽関係が多い気がいたしますが・・・)過日、岐阜高校で音楽を用いた授業を展開。加藤先生に実践を頂きました。日々大変お忙しい中にも関わらず、その合間にご準備等を頂きましたことに心より感謝致しております。

 

授業の詳細はまたどこかでお伝えしたいと思いますが、今回も刺激的な実践となりました。ただ、一番は、後日加藤先生と研究や実践について語らう場を持つことが出来たこと。2時間半程度(3時間だったかもしれません)、授業に対する思いや考え方、また、今後のプロジェクトを含めて議論をし、新しいアイデアも浮かんでまいりました。

 

現在、岐阜高校には様々なプロジェクトで関わらせて頂いております。加藤先生、三浦先生をはじめ、先生方と連携をしながら面白い動きを生んで参りたいと思います。関係の先生方、何卒ご指導、ご支援の程お願い申し上げます。

 

 

 

 

2020/9/29

 

先日は東京出張。外資系レコード会社の方との打ち合わせでした。

 

9月に実施した音楽を用いた社会科の報告を行い、次回行う実践の相談。日本と韓国、及び米国で展開されているアーティストのマネジメントの方法、及び曲とアーティストの消費について議論を致しました。

 

今回はNiziUとBTSを事例に検討をしています。事前の想定では言語的なプラットフォーム(英語)を揃え、英米で先に売り出すことで所謂「逆輸入」のスタイルをとることで本拠地で流行を生み出すと考えていました。ただ、これは「古い」とのこと。今はマネジメント方法が国境はもちろん業界や業種を超えて展開されており、想像を超えて複線化していることがわかりました。私の専門に引きつけると、文化(及び情動)の応用です。

 

時間を忘れて議論は数時間へ。非常に刺激的で楽しい時間でした。また整理し、授業へと転換してみたいと思います。

 

 

 

 

 

2020/9/28

 

報告が遅れてしまいましたが、過日附属で実施した総裁選の授業が以下に掲載されました。

 

(新聞)

・中学生が分析し総裁選模擬投票(9月12日、朝日新聞)

・自民総裁選 中学生が模擬投票(9月12日 中日新聞)

・模擬総裁選 生徒が投票(9月12日 読売新聞

・「模擬総裁選」政策を分析(9月12日 岐阜新聞)

・ふさわしい候補誰?岐阜の中学生 模擬総裁選を体験 メディアの情報生徒が分析(9月13日 毎日新聞)

・菅新総裁に若者ら「若い世代向け政策」「オンライン教育充実」(9月14日 日本経済新聞)

 

(テレビ)

・自民党総裁選を前に岐阜大学教育学部附属小中学校が模擬・総裁選投票体験(9月11日 CBCニュース)

・中学生は菅・石破・岸田の誰を選んだ?学校の授業で「模擬自民党総裁選」身近な問題として考えるきっかけに(9月11日 東海テレビ ニュースOne)

・自民党の総裁選挙 中学生が投票体験(9月11日 NHKニュース)

 

その他、yahooニュースを含めて非常に多くのメディアに取り上げて頂き感謝いたしております。ただ、実践の切り取られ方は様々。中には必ずしもこちら側の意図とは少し異なるものもございました。今回は、子どもと社会をつなげること、また政策分析などの活動を通して政治における感情の役割などにフォーカスしました。投票に意味はありません。しかし、メディアや記者側の切り取り方(もしかしたら、そこに意図があるのかもしれませんが)は単純化され、表層的なものも。改めて、我々市民は各種メディアを自律的・批判的に読み解く必要性を感じました。

 

そのスキルの育成のためにも教育におけるメディア学習は重要です。次回は、今回の実践(授業)内容と報道資料を比較した「メディア分析の授業」を行うことに致しました。「如何にしてメディアは形成されるのか」。実態的でリアルな授業を展開してみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

2020/9/18

 

先日は大阪出張。民間企業の仕事でした。

 

当該企業は、工学系・理工系の学生へ奨学金の支援事業を行っており、その審査委員を務めております。今回は学生が集うオンライン交流会が行われました。(学生はオンライン参加、審査員や役員は対面参加でした)

 

会では学生が中長期の目標を語ってくれましたが、基礎工学の応用として、新薬開発や技術開発の具体的なビジョンが数多く提案されました。数年前はIELTSやTOEICなどの点数目標が多い気がしていましたが、今年は「社会を少し良くする」ための技術開発の提案が多数。彼らの話を聞いていると、コロナ渦という社会状況は学生の考え方へ多くの影響を与えた様でした。

 

中長期のビジョンを踏まえながら、短期的な学びや活動を積み重ねてほしいと思います。私自身、力をもらうことが出来た時間でした。

 

 

 

 

 

2020/9/15

 

先日はゼミの夏フェス。我がゼミは卒業生が1年に一度集まります。内容は皆さんの近況報告と現役生の卒論指導。オンラインでの参加を含めて多くの卒業生が集まってくれました。

 

今年の卒論は、「教育評価の方法から見た教師の在り方」「批判的合理主義」「子どもの主体性」「学び論の再検討」など多岐に渡ります。卒業生の皆さんは、自身の経験をベースに大変建設的なコメントをしてくれました。

 

卒業生が大学へ戻ってきてくれることは本当に嬉しい。彼ら・彼女らが学生だった頃を振り返りながら、「癒しの時間」を過ごさせて頂きました。参加を頂きました卒業生、また現役生、ありがとうございました。(写真は、卒業生から頂いたノンアルコールワインとジュース。現役生とともに頂きたいと思います)

 

 

 

 

 

2020/9/11

 

本日は、附属学校で「自民党総裁選」を扱う授業(岸周吾先生による実践)を行いました。

 

各自、候補者から1人分析し、それをジグソー法(の改変版)を3回繰り返すことで仲間とシェア。4つの観点(政策の中身:政権構想、実行力・実現可能性、人柄・印象、現代社会との一致)からレーダーチャートを作成。(紙・投票箱ではなく)ネット投票を行い、その後投票行動(理由)のリフレクションを行いました。

 

授業はとても盛り上がり、熱を帯びるものとなりました。また、メディアも多数(テレビ3社、新聞6社、そのが報道2社)来られました(写真は当日NHKで放送されたものです)。また後日報告したいと思います。

 

今回の目的は、総裁を選ぶことではありません。模擬投票にさして意味はありません。政治における感情の役割や、その内実を捉え分析することで、生徒と社会をつなぐことでした。生徒が前のめりで参加をしてくれている姿は、とても嬉しいものでした。準備を含め、関係の先生方は連日大変だったことと思います。改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

2020/9/10

 

昨日、岐阜高校(授業者:加藤先生)にて自民党総裁選を事例に、民主主義や合意形成を考える授業を行いました。本日、以下に掲載を頂きました。

 

「新聞読み3候補の政策、傾向分析  岐阜高生、総裁選を議論」(岐阜新聞 9月10日朝刊)

 

今回のメインは手続きを考えること。候補者3人の政策を分析しながら、民主的な手続きのあり方を中心に検討しました。

 

明日(9月11日)は岐阜大学附属小中学校の9年生で実施します。今回はより総裁選にフォーカスし、政策分析を中心に行います。高校とは異なるロジックで授業は展開しますが、中学生がどのように政治・社会を捉えるか、楽しみです。

 

 

 

 

 

2020/9/08

 

福井県にある美浜中学校の行寿先生より書籍をご恵送頂きました。

 

河原和之編『主体的・対話的で深い学びを創る中学校社会科授業モデル』明治図書

 

地歴公に分け、「大阪府の人口現象を止めるための政策は?」「勘合符で考える室町幕府のお金事情」「あなたに赤紙が届いたら」「首里城復興への思い」など、様々なネタが盛り込まれており、行寿先生もご執筆されております。興味深いネタが満載ですので、ゆっくりと時間をかけて拝読をさせていただく様にいたします。行寿先生、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

2020/9/7

 

本日も趣味の時間(音楽を用いた社会科2時間目)。1時間目は音楽を用いてサブカルチャーを分析する枠組みを獲得しました。本時はその応用。生徒がグループに分かれてサブカルチャーに隠れた社会や思想を分析・発表しました。

 

生徒が選択した対象は、映画:ターミネーター、アニメ:セサミストリート、映画:「スマホを落としただけなのに」、音楽:ボヘミアンラプソディーなど、多様。ターミネーターは冷戦について、セサミストリートはジェンダーから分析、その他、ゲームを分析した班も当該ゲームに隠れた固定されたジェンダー観や多様性の欠如を暴くなど、とても刺激的な発表でした。

 

通称「音楽社会科」は、今回をきっかけに附属でカリキュラム化されました。引き続き、先生方と「遊びの様な仕事」をしたいと思います。メインで進めてくださった岸周吾先生、及び関係の先生方、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

2020/9/4

 

先日は趣味の時間。音楽を用いた社会科を附属学校で実践しました。

 

テーマは「メディアの裏側には何があるのか」。前期の講義で高校向けに作成した音楽と社会の関係を分析する授業です。今回は9年生向けにRe:designしました。

 

今日は2時間構成の内、1時間目。ドイツのテクノポップ、Kraftwerkの分析。中でも放射能やロボットを扱った音楽を分析しました。

 

本時間は音楽、英語、技術の先生も参加。従来、「音楽社会科」は歌詞や曲の社会的状況の分析がメインでした。ただ、5年ほど前にレコード会社の方から「音も注目すべき」と指摘されており、そこへ切り込むことが出来ておりませんでした。そのため、今回は音楽の先生が一部授業を担当。音の分析も行うことで、Kraftwerkが音階や拍を意図的に変えることに込めた思想的な意味の解釈も可能に。音楽社会科の次元が一つ変わりました。

 

特徴的だったのは、関わってくださった先生方が楽しそうにしていたこと。授業を楽しんでおられました。私も「趣味の時間」を楽しみました。

 

 

 

 

 

 

2020/8/31

 

先日は小学校向け政治学習パンフレット(岐阜市選管発行の選挙啓発教材)の作成会議。高める会が中心となり、岐阜市選管、長良東小学校と共に行いました。

 

昨年度から小学校教員にも関わっていただき、教材だけでなくモデル指導案まで作成します。行政・学校現場・大学のコラボレーションです。詳細は刊行後本ブログでもアップロードいたしますが、本年度も「小学生が政治を考える」仕掛けを、新たに盛り込みました。4時間半に渡る長時間の会議でしたが、皆さん、熱い議論を展開してくれました。

 

諸般の事情で引き継ぎが遅れていた高める会(社会科教育講座有志による主権者教育プロジェクト)ですが、無事8月半ばに新たなメンバーで活動を開始しました。政治が色々と騒がしいですが、本年度も刺激的なプロジェクトを展開出来ればと思っています。関係の方々、何卒ご指導のほど、よろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

2020/8/28

 

来週から再来週にかけて、附属中学校で研究実践を行います。その打ち合わせを社会科の岸先生と行いました。

 

今回は音楽を用いた社会科授業。社会科を軸に、英語科、国語科、技術科、音楽科が関わってくれる大きなクロスカリキュラム的なプロジェクトとなりました。

 

各教科は各々教科論や思想があります。それを社会科(岸先生)が華麗にマネジメントし、社会科授業として実践します。このような授業、資質・能力ベースのクロスカリキュラムとして実施することは容易いのですが、それを社会科として教科へ落とし込みます。このような実践、欧米なので多数展開が見られます。過日、論文でも示しましたが、フィンランドでもカリキュラム化されています。岸先生のモチベーションも高く、私自身打ち合わせでとてもワクワクいたしました。今から楽しみです。

 

 

 

 

2020/8/24

 

今朝が締め切りだった原稿が無事完成。字数は10000字程度。少し前から構想を練っていたので「秒で」執筆出来ると思っていたところ、結局2週間以上を費やしました。

 

以前はいくらか無理をすれば進めることが出来た仕事も、だんだんと時間がかかるようになってきました。気持ちの上では昔CMに使われていた某ドリンク剤的に仕事をこなしたいと思っているのですが、そうでも無いのかもしれません(いや、尊敬出来る諸先輩方の仕事を見ながら、まだまだ年齢には抗いたいとは思っています)。

 

しばらく睡眠不足が続いてしまいましたが、なんとか完了したことに安堵。まだまだいろいろと「宿題」がありますので、外の暑さを感じながら気持ちだけは海外のビーチにいる「空気感」で、引き続き(今度こそ?)計画的に進めたいと思います。

 

 

 

 

 

2020/8/21

 

今週は他大学の集中講義。諸般の事情により、今回はオンラインでの実施でした。

 

15コマ分なので色々な内容を盛り込みますが、難しいのは実践系の内容。近年、様々な講義に(講義の趣旨と異なるものも含めて)模擬授業が組み込まれています。講義によっては大変困るのですが、特にオンラインの場合は難しい。関係各所と相談の上、基本的に指導案の指導および、議論に変えて行いました。

 

ただ、学生によっては「(プランのデザイン・批判・検討ではなく)実際に実践すること」に重きを置きたいという希望もあります。現職教員とは異なり、学生の場合はたとえパソコンの前で実践しても、授業が生み出す空気感や熱量を感じることは難しい。チャット機能や分科会等を用いても限界があります。

 

前期を通して、基本的にはオンラインの方がしっかりと講義が出来る部分も多いと感じています。ただ、大学生向けの実践系講義(特に大教室で行うような大人数の場合)をどうするか。後期へ向けて考えたいと思います。どなたかアイデアをお持ちの先生、是非ご指導ください!(写真は、講義後に一人で行った岐阜の山奥です。自然の力を借りてリフレッシュ出来ました)

 

 

 

 

 

 

2020/8/14

 

先日は郡上の下駄屋へ。毎年夏は下駄で過ごすことが多く、修理等を繰り返しながら、20年以上の歴があります。

 

数年来履いていたものが駄目になり、この度新調。いつもは桐や杉のものを履くことが多いですが、今回は檜を選択。郡上踊りを想定した下駄で、音が綺麗に響くとのこと。確かに、カラカラと乾いた心地よい音がします。vibramのソールを貼ることも出来る様でしたが(街歩き、特に百貨店やスーパーなどではソールが必須なのですが)、音が気に入り、そのままにしました。

 

酷暑が続く夏、新しい下駄で乗り切りたいと思います。

 

 

 

 

 

 

2020/8/9

 

本日はp4cの研究会。佐渡を中心として全国の先生方(100名!)が参加をされました。

 

岐阜は美濃中学の前田先生、附属中の岸先生、附属小の林先生が登壇。p4cの実践を提案し、皆で議論を行いました。

 

「歴史でなぜp4cか?」というテーマでは、やはり知識の使い方(扱い方)が議論の一つに。知識の思想性を疑う場合、その前提としての「知識」は必要なのかどうか。また、公民では道義的な価値をどのように検討できるのか(譲れない「価値」はあるのか、ないのか)などが議論となりました。

 

時間の関係から十分に掘り下げた議論は出来ませんでしたが、今回をきっかけに参加者同士がつながってゆくことができればと思います。参加頂いた先生方!発表レジュメにメールアドレスを記載しておりますので、是非各発表者へご連絡を頂けたらと思います。非常に楽しい研究会でした。

 

 

 

 

 

 

2020/8/3

 

土日は複数の会議と合わせ、博士課程の講義(社会認識教育課程特別研究)でした。対面での開催をギリギリまで模索しておりましたが、諸般の事情によりオンライン開催となりました。

 

今回は、バーナード・クリックとガート・ビースタを読み込み、「シティズンシップ」論を再検討しながら、教師がそこへどのように向き合うか、議論を行いました。

 

議論では、クリックとビースタの思想的な違いや、能動的シティズンシップの責任の所在、民主主義的危機が発生する「場」としてのコンセンサスやディセンサスなどを議論。その後はカリキュラムとしての具体化を検討しました。

 

講義の日は梅雨明け後の晴天。受講して頂いた方は、外の景色に反してモヤモヤ感たっぷりの時間となったかと思います。多忙の中、多くの宿題へ取り組み、刺激的な議論を展開して頂いた参加者の皆さんへ感謝申し上げます。とても楽しい議論でした。

 

 

 

 

 

 

2020/8/1

 

カルチュラル・スタディーズの学会誌(Vol.8)が刊行されました。

 

私は専門委員(査読委員)を担当しました。当学会の論文は専門領域が多岐に渡るため査読が毎回なかなかハードではありますが、今回も勉強になりました。

 

Vol.8は、ボードリヤールの再解釈やクイア・エイジング理論、復帰前後の沖縄における民謡クラブの分析など、興味深い論考がたくさんあります。

 

中でも面白かったのはコロナ渦をうけて学会を中止した理由を示した論文(寄稿論文)。コロナ渦を従来から現出していた貧困、排外主義、ゼノフォビア、セクシズムなどと包括して「未曾有」と断じることの危険性や政治性を論じた上で、学会がアカデミックな領域を通して担ってきた社会的責任、及びその有効性と限界を改めて論じています。ある意味「学会」が社会の中で何ができるのかを問い直しています。

 

現在、色々な学会・研究会・研修が「従来の方法の代替手段」としてオンライン化を模索しています。しかし、この状況はそれらの社会的意義と責任を問い直す契機ともなり得ます。我が研究室も色々な企画やプロジェクトを実施していますが、その(あり方だけでなく)意味を改めて考えたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

2020/7/29

 

本日は附属で会議。来週、全国的なp4cの研究会があり、そこで美濃中学校の前田先生、附属の岸先生、林先生に登壇を頂きます。その内容の検討会議でした。

 

前田先生のテーマは「なぜ歴史でp4cを行うのか」。岸先生はp4cを取り入れたカリキュラムの作り方。林先生は文化をベースとした対話のあり方。全ての先生が実践結果とともにご報告をいただきました。

 

夜遅くからの会議でしたが、今年から附属に来られた社会科担当の先生方全員、昨年度まで附属におられた矢島先生も参加。結果的に「社会科における探究とは」といったテーマの勉強会となりました。各発表ともに刺激的な内容で、私自身も大変勉強になりました。

 

研究会(佐渡p4cおけさ2020)は8月9日、Zoomで開催されます。ご関心のある方は、是非ご参加をいただけましたら幸いです。https://sado-p4c-2020.peatix.com/

 

 

 

 

 

2020/7/26

 

先日は、講義でデザインしている授業(高校公民)の模擬授業。我がゼミの4年生と大学院生に参加をしてもらい、実施しました。

 

模擬授業後の議論は「何も頭に残らなかった」という4年生のコメントから開始。メディア・リテラシーをテーマとしていますが、「授業は目標から考えるべき」「授業の内容と教材の関係が不明確」「ワークシートは構造化した方がよい」「多面的・多角的を使い分ける」「「まとめ」が意味するものは、教師の解釈なのか正解なのか」など、多方面から議論がなされました。ゼミ生の成長をとても嬉しく感じた時間でした。

 

引き続き、授業作りに努めて参りたいと思います。ゼミ生の皆さん、忙しい中の参加に感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

2020/7/21

 

伊藤直之先生(鳴門教育大学)の科研の報告書が完成いたしました。資質・能力の多様性と学際性をキーワードに、2017年度から続けていた科研。7つの大学の研究者が関わる、大型科研でした。

 

私は以下を執筆。

「学際性にもとづく資質・能力論-汎用的な資質能力:現象的学習論(Phenomenal Learning)-」

 

現象的学習論は、2014年改訂されたフィンランドの新カリキュラムに基づき、主に2016年以降に同国の多くの学校で見られる教育論。学校の知識を現実の問題に関連づけたカリキュラムをデザインし、その際には、「学校知識」に対する学びの動機付けをより精緻に考えるものです。興味深い考え方で、自身の科研でも実態的に調査をしております。

 

今年度は海外出張の目処が立ちませんが、引き続き調査を進め、どこかで発表をしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

2020/7/20

 

先日は岐阜高校で研究授業の打ち合わせ。三浦先生、加藤先生、国語科の先生、合計3人の先生方からご指導をいただきました。

 

現在、学生と共に作成している指導案はVer.10。まだまだ検討の余地があり、指導は合計5時間にもおよびました。お忙しい中、積極的に関わってくださる先生がたに心より感謝しております。

 

今回は「桃太郎」を用いて授業を展開します。刺激的な授業となるべく、努めたいと思います。特に三浦先生、加藤先生。夜遅くまでありがとうございました。

 

 

 

 

 

2020/7/16

 

先日は岐阜市選挙管理委員会の方との打ち合わせ。今年度作成する小学生向けの政治教材作成の会議でした。

 

どうやら昨年度好評だった取り組みの一つが、冊子の使い方を示した教員向けの指導案を追加したこと。アンケート結果では100%の方に高評価を頂きました。

 

(冊子、及び指導案掲載サイト)

https://www.city.gifu.lg.jp/34522.htm

 

ただ、こちら側の意図(思惑)としては、所謂「虎の巻」としての指導案は参考に留め、教員個々人が自身で冊子を活用してくれることが狙いです。つまり、自身で教材を調理し、学級に合わせてカリマネすること。本教材はそのための余地を残したものとしています。むしろ、教員が自由にRe:desing出来るところに本教材の面白さがあります。政治単元の学習は、教員のアイデア次第で様々な可能性があります。

 

今年度は7月末から8月にかけて、作成会議を行います。引き続き、色々な仕掛けを試みたいと思います。

 

 

 

 

 

 

2020/7/13

 

8月9日にp4cの研究会が開催されます。対象は小中高等学校の教員向けですが、大学院生等の参加も可能です。

 

第1部では国研の方の講演だけでなく、ハワイ大学でp4cを長年進めてこられたジャクソン先生の講演があります。

 

第2部は教科や領域に分かれて、p4cの使い方や考え方を対話します。社会科は、社会科・地歴と社会科・公民の2つの分科会を設定(時間が異なりますので2つとも参加可能です)。私がコーディネーターをつとめます。他の分科会はわかりませんが、社会科は岐阜の先生方に御登壇をいただき、具体的な実践結果をもとに、対話を行いたいと考えております。

 

対話や探究に興味のある方は、是非ご参加いただけましたら幸いです。申し込みは、写真のQRコードもしくは以下からお願いします。https://sado-p4c-2020.peatix.com/

 

 

 

 

 

2020/7/10

 

昨日は久しぶりに対面で議論。現在、講義の中で高校対象の授業をデザインしております。途中経過を岐阜高校の先生へ提案。ご指導を頂きました。

 

今回は音楽(テクノポップ)を用いた社会科授業を構想。詳細は完成後に公開したいと思いますが、歌詞と当該の曲が公開された時代的な文脈を分析し、曲が暗に示唆する哲学的な概念をとらえる。その上で、それを生徒が再解釈する授業です。

 

理論的には一定の流れが出来ていても、その具体化へは何段階ものステップが必要です。厳しくご指導をいただき、私自身も勉強になりました。学生の皆さん、引き続き頑張ってまいりましょう。

 

 

 

 

 

2020/7/8

 

先日、新聞を読んでいると名古屋大学医学部でガンを研究する研究者の記事が。内容がとても面白く、氏名を見ると中高時代の友人でした。

 

大学卒業後、東京大学、米国ハーバード大学で勤務した後、2019年に名古屋大学に着任されたとのこと。中高では放課後を含めて頻繁に時間を共にした友人。まさか研究者となり、しかも同じ組織(東海国立大学機構)に所属していることに大変驚きました。

 

すぐに連絡を取り、機会を作って会う形となりました。奇跡のような巡り合わせですが、旧友の活躍はとても心強く、また刺激をもらいました。お互い、研究分野は医学と教育で全く異なりますが、何かコラボが出来ないか考えてみたいと思います。(写真は中高時代を過ごした学校近くの海岸です)

 

 

 

 

 

2020/7/6

 

遅延していた英語論文の修正が完了。昨年度末より全ての海外出張(学会発表を含む)がなくなり、英語を集中的に使う機会が減ってしまったためか難儀しました。

 

英国で在外研究中であった2018年度は議論や全ての執筆活動が基本的に英語。大きな苦労をせずに執筆ができていたのですが、今回はなかなか大変でした。記憶の片隅にある「英国の風」を思い出しながら努めました。

 

最近は研究室で日常的に流しているラジオもFM GifuかFM 802。一時的にBBCへ戻しました。11月にはドイツで学会発表を予定しておりますので、感覚を戻したいと思います。(写真は英国のBurford。何度か訪れた綺麗な田舎町です)

 

 

 

 

 

2020/7/3

 

先日は岐阜高校の先生方が来学。多方面で進めている共同研究やコラボ企画の打ち合わせを行いました。

 

当該の先生には多くの場面で助けていただき、個人的にはとてもワクワクする仕事が出来ています。色々な話をしながら、今回は現在進めている音楽を用いた公民実践の打ち合わせを中心に行いました。

 

当該の先生の個人的な報告(!)も伺うことが出来、楽しい時間でした。M先生、K先生、ありがとうございました。(話が盛り上がり、つい写真を撮り忘れてしまいました。そのため、写真は以前岐阜高校で行ったハワイとの同時中継授業のものです)

 

 

 

 

 

2020/6/28

 

遅延していた論文の原稿がとりあえず完成。睡眠不足と鈍ってしまった身体の感覚を取り戻すため、近所を散歩していると見事な「逆さ金華山」を見つけました。

 

のどかな雰囲気にしばしリラックス。(これも遅れている・・・)新しい戦いへ挑みに参りたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/6/27

 

土曜日はカルチュラル ・スタディーズ学会の総会。Zoomでの開催でした。

 

本学会、6月27日-28日に長崎で開催を予定しておりました。しかしながら、諸般の事情により中止。本学会は海外の研究者の発表も多く、本年度は発表者の3分の2が海外から。出張準備等の関係から3月中に大会中止が決まっていました。

 

毎年楽しみにしている学会であるため大変残念ですが、総会にて学会発表の場をオンライン上で設定する旨、報告がありました。それを楽しみにしたいと思います。

 

現在、海外の学会を含めて多くの学会が本年度の大会開催の方法を模索しています。オンライン上で開催する場合、従来のようなシンポや研究発表中心のスタイル以外にも様々な可能性が広がると思います。さて、先日オンライン開催が決定した全国社会科教育学会全国研究大会はどのように開催されるのか。期待したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

2020/6/24

 

岐阜大学(教育学部)の前期講義は、基本的にオンライン。私の場合は、一部はZoomで同期的に授業を行なっていますが、録画した講義を配信している授業もあります。

 

本日は社会科教育法の講義を収録。メディア・リテラシーを事例に、中学校公民系の授業に根付く考え方(思想)を分析しました。

 

当該講義用に作成した私のチャンネル(外部非公開)も動画が増えてまいりました。Youtuberにはまだ程遠いですが、だんだんとカメラに「語りかける」スタイルにも慣れてきました。あとは、学生が早送りをせずに視聴してくれることを願うばかりです。

 

 

 

 

 

 

 

2020/6/22

 

日曜日は午前中GBSSのミーティング@郡上八幡。レトロなカフェで有意義な時間を過ごすことができました。

 

夜は「学生×コロナ:アフターコロナに対して何ができるか」(主催:政治と高校生の架け橋を創る会(岐阜高校))のイベントが開催されました。ポストコロナ時代において、若者は何が出来るか。高校生や「高める会(岐阜大学有志:現在名称変更中)」、新聞記者、学校教員等、総勢20名弱が同じ目線で対話しました。

 

マスクやトイレットペーパー買い占め、デマ情報、自粛警察などの話からスタートし、議論は「情報の正しさとは何か」へ推移。「正しさは相対的なものか否か」などの議論を経て、社会へ発信するものは「情報」なのか「意見」なのかを議論しました。その後のテーマは「若者に何ができるか」へ。ただ、大学生から「出来ることを考える」問題性が指摘され、さらに議論はヒートアップしました。途中、学生から「教師はコロナ渦における自身の社会的責任をどのように考えているのか」という指摘もあり、面白い議論が展開しました。

 

「活動」は目的ではなく「作用」として考える必要があると思います。社会の中で当該の活動がどのように作用するかを考えながら、その意味を検討する必要があります。また、従来の価値観や規範がすでに限界であったことの表出と捉えるならば、コロナ以前とポストを対立構造で捉えることには問題があります。本テーマ、多くの論点があることから、今後も継続的に開催してゆく形となりました。

 

異なる立場(文化)が交差する対話、非常に刺激的でした。開催はZoomです。遠方からの参加も可能ですので、ご関心のある方は是非お声がけください。

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/6/17

 

昨年度の夏フェス、THE SOLAR BUDOKAN。Gibsonよりギター100本を譲り受け、小中学生が自由にペイントをするイベント(「ギターアートプロジェクト」supported by Gibson, 岐阜大学)を開催しました。

 

久しぶりにサイトを確認したところ、公式サイトにフェスの写真がアップされていました。ライブや各種イベントと合わせて、ギターアートプロジェクトの写真もございました。

http://solarbudokan.com/2020/gallery/2019/gallery4.html

 

雨予報を裏切る晴天。音楽の力も借りて大変盛況でした。ゼミ生や関係者の方々と共に作り上げた企画を懐かしく思い出しました。本年度はリアルとオンラインのハイブリッド開催とのこと。今回は(たぶん)出店しませんが、フェスへは参加したいと思っています。楽しみです。

 

 

 

 

 

2020/6/10

 

本日は大学院ゼミ。我がゼミ卒業生の西角さん(早稲田大学M1)、都築さん(岐阜大学M2)、中山くん(兵教連合大学院D1)、小栗くん(広島大学大学院D2)が参加してくれました。

 

修士の2名に研究の途中成果を発表してもらい、それを皆で議論。各々、現在は指導教官が異なります。従って、それぞれが持つ研究観(方法論を含む)がぶつかり、楽しく、また刺激的な時間でした。「教育哲学の研究は・・・・」「教科教育で使う方法論は・・・」など、面白い議論も展開しました。

 

忙しい時に集ってくれたメンバーに心から感謝しています。卒業後もこのように関わってくれることをとても嬉しく思っています。本当に楽しい時間でした。またやりましょう!

 

 

 

 

 

 

2020/6/9

 

遅れていた分担執筆の原稿がやっと完成。関係各所へご迷惑をおかけしておりましたことをお詫び申し上げます。。。。

 

さて、共同研究を行なっているフォトグラファーの方と会議。話は大きく脱線し、「なぜ撮るのか」へ。村上春樹氏もかつて「なぜ走るのか」を書いておりました(私も自称「ハルキスト」です)が、なかなか難しい。写真を撮ることは社会とのコミュニケーションだと思います。ただ、それを公表・発表することの意味はどこにあるのか、ないのか。結局のところ自己満足なのか、違うのか。「写真を撮るというモチベーション」が生まれることが生きる意味を生み出すのであれば、生と死の議論へとつながります。

 

過日、アーティストによるギターアートを寄贈頂きましたが、これを描く間、彼らは何を考え、そこに何を見出していたのか。もちろん答えは出ませんが、久しぶりに頭がグルグル回る面白い会議でした。

 

 

 

 

 

 

2020/6/3

 

以下の書籍を御恵送頂きました。

 

梅野正信・福田喜彦編『東アジアにおける法規範教育の構築』風間書房、2020

 

第1部は「規範意識教育の視座」とし、規範意識や法規範教育の概要。第2部から第5部まで、日本、中国大陸、韓国、台湾にみられる法規範教育を、カリキュラムと具体的な実践例をもとにレビューしています。第6部は法規範教育の可能性とし、消費者教育、裁判、学校運営、教員研修、米国やオーストラリアの動向などがまとめられています。

 

当該領域に見られる大きな動向を掴むための必読書かと存じます。また、教育を「東アジア」という領域で捉えることの可能性と限界を検討する際にも貴重な文献となるかと思います。しっかりと勉強をさせて頂きたく存じます。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

2020/5/28

 

本日は大学院(修士課程)の中間発表会。我がゼミM2の都築さんは以下のテーマで発表しました。

 

「学校へ行かない若者の関係性についてーアンソニー・ギデンズの関係性の理論から考えるー」

 

「学校へ行けない」と「学校へ行かない」を分けた上で、後者に焦点化をして研究を進めています。共同研究体制は大変有り難く、今回も複数の先生方から的確な指摘やアドバイスを頂くことが出来ました。引き続き、頑張って欲しいと思います。

 

なお、現在サンプリングのための調査を行なっており、様々な大学生から回答を頂きました。岐阜大学やゼミ関係者はもちろんですが、その中でも特に広島大学の学生には多数ご協力を賜りました。感謝申し上げます。今後、本調査を行います。引き続き多くの方に助けて頂くことと存じます。お声がけをさせて頂いた際には、どうか断らず・・・、お助け頂けましたら幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

2020/05/27

 

先日は1年生とZoomで講義を行いました。新入生同士、初めての顔合わせ。皆さんかなり緊張している空気感が画面越しに伝わってきました。

 

諸般の事情により現在は大学への登校が出来ませんが、皆さん同じ状況です。講義でも伝えましたが、今できることを進めて下さい。オンライン講義をきっかけに興味を持った領域や分野を調べ、可能な状況あれば本を読むなど、自律的な学びを進めて欲しいと思っています。または、(講義と関連付けて言うならば)次回の旅の計画を立てることも良いかもしれません。

 

大学はまだ始まったばかりです。刺激的な学びを、自身でつくっていきましょう。

 

 

 

 

 

2020/5/25

 

Discuss Our Society、今年もやります。

 

中学生と政治家が社会を議論する企画です。初年度、次年度は具体的な政策を論争しました。昨年度は概念としてのサードプレイスを議論。当日の様子は以下からご覧ください。

https://www.nobolta.com/dos2019/

 

今年で4回目。今回は少し趣向を変え、音楽やアートなどを考えてみたいと思っています。また、ゼミ生や関係者と相談をし、検討をいたします。

 

ただ、諸般の事情で日程はまだ未定です。社会の状況を考えながら、適切な時期と場所を検討したいと思います。また詳細が決まりましたら、本blogでアナウンスをいたします。(早速、ボールペンが届きました!)

 

 

 

 

 

 

2020/5/19

 

先日は教育学部の用務員さんの控室へお邪魔させて頂きました。

 

彼の趣味は写真。私も写真が好きで、過日出張でご一緒した際にその話で盛り上がりました。飾られている複数の写真と共に、アルバムも見せていただき、しばし楽しい時間を過ごさせて頂きました。

 

お話の中で、岐阜には多くの「被写体」があることを再認識。一瞬を切り取る空や滝の撮り方など、色々な技も教えて頂きました。ここしばらくは写真から遠ざかっておりましたが、また撮りたくなりました。(写真は2年前に英国で撮影したものです。Summilux 35, M monochrome) https://www.nobolta.com/leica/

 

 

 

 

 

2020/5/18

 

以下の記事が掲載されました。

 

「社会の分断から考える-常識や正解を疑い、寛容な『新世界』を-」中部経済新聞 5月18日朝刊

 

「ポスト新型コロナ」の社会について検討し、寄稿しました。ご関心があれば、是非お読み頂けましたら幸いです。

 

それにしても、そろそろ写真を撮り直さなければいけません。過日、プロに撮影頂いたものを使いまわしておりますが、更新した方が良さそうです。友人のフォトグラファーYさん(そう、あなたです!)。是非撮影をお願いします。

 

 

 

 

 

2020/5/12

 

諸般の事情で遅れておりましたが、本日から学部ゼミがスタート。我がゼミは、2月に卒業前の先輩へ研究の構想を発表し、一度議論をします。それを受け、本日までに進んだことを発表してもらいました。

 

大学をはじめ、各種図書館等も閉鎖されている中、出来ることは限られているかもしれません。次回は2週間後。可能な範囲で各自しっかりと進めてもらえたらと思います。

 

私にとって、ゼミ生と過ごす時間はとても貴重です。今年の学部ゼミは4名。オンラインではあるものの、今日も楽しい時間でした。今年はスタートが遅れましたが、ここからエンジンをかけてまいりたいと思います。共に楽しんでいきましょう。

 

 

 

 

 

2020/5/10

 

溜まってしまった原稿と向き合う。

 

自宅の音響をリフレッシュし、アンプに繋いでいたスピーカーを変更。その数も増やすことで快適な空間となりました。

 

本日、何度もリピートしたレコードはUtada HikaruのFIRST LOVE、1999年の作品。 90年代、小室音楽やラルクなど「音楽の消費」が激しく、音楽表現のファッション化が進んでいたところ、渋谷系の一環として別の流れを作った作品です。ここから、皆の聴く音楽が多様化し、所謂「音楽の離散」が進みます。ミリオンセラーは生まれず、音楽の「消費」方法もNANAやBECKなどに代表される様に「聴く」対象から「演じる」ものへと変化。この分岐点がUtadaです。

 

残念ながら筆はあまり乗らなかったですが、、、、さすがのUtada音楽。集中して聴き入りました。

 

 

 

 

 

 

2020/5/7

 

本日は講義4件。そのうち一つは、博士課程のゼミでした。

 

本年度より、中山智貴氏が連合大学院の博士課程へ入学しました。元我がゼミの学生で、修士は愛知教育大学へ進学した学生です。学部、修士通して歴史教育の研究を行い、博士課程では歴史の「語り口」という視点から、ドイツのカリキュラムを分析し、その応用を考えます(私はドイツ語がさっぱりですが、中山氏はしっかりと読みこなすことが出来ます)。本日は4月の研究成果を発表してもらいました。

 

引き続き、各種学会等で発表をする予定です。是非、多方面からご指導を頂けますと有り難く存じます。よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

2020/4/30

 

先日は東大出版会とweb会議。多くの先生方に助けて頂き、9月に書籍の出版を予定しています。現在校正段階に入っており、その打ち合わせでした。

 

本書は教科教育だけでなく、様々な教育学、また哲学の方々も入っています。使用する語句の統一はもちろん、読みやすくすることがなかなか難しい。ただ、編者間のやりとりは全くストレスが無く、それも経験として楽しめています。各々がクリエイティブになれる条件として、やはりメンバーは重要です。楽しい時間を頂くことができ、感謝をしております。

 

最近、ほぼ全ての会議はwebですが、とても快適。出張にかける様々なコストがかなり削減出来ますし、特に移動のコストを減らせることがとても大きい。今後も可能な範囲で会議はwebへ切り替えてゆきたいと思っています。

 

 

 

 

 

2020/4/28

 

(締め切りを過ぎてしまった)依頼原稿の執筆。今回は教育ではなく一般の媒体への寄稿で、社会をメタ的に読み解くものです。

 

なかなかうまくまとまらず、今回もレコードを聴きながら。ストーンズや英国レゲエと合わせて60年代の「抵抗としての音楽」の象徴、The Beatlesに力を借りました。ポイントは「抵抗」です。

 

ただ、やはり筆が乗るのはMXPXでした。なんとか仕上がりましたので、遅れそうな(?!)もう一つの原稿を頑張りたいと思います。(H大学の先生方、遅れぬ様、努めます。。。)

 

 

 

 

 

 

2020/4/27

 

岐阜県選挙管理委員会から政治学習教材(冊子)が一定数届きました。過日アナウンスをさせて頂きました通り、「高める会」と県・市選管がコラボして作成した教材で、今年度版は小学校・中学校を同じ論理で作成しております。

 

小学校版は岐阜市の小学生、中学校版は岐阜県全域の中学生へ配布されております。「身近な事例をつかいながら、政治を考える」。しかも、本教材は保護者の方と議論をする機会にもなるかと思います。リモートやオンラインでの授業(学習)で有効に活用できるかと存じます。

 

すでに学校へ届いておりますので、岐阜県の先生方、ぜひ、ご活用を頂けましたら幸いです。(他にご希望の方がおられましたら、私へご一報ください)

 

 

 

 

2020/4/26

 

以下が刊行されました。

 

社会認識教育学会編『中学校社会科教育・高等学校公民科教育』学術図書出版社

 

私は「中学校社会科・高等学校公民科教育のカリキュラムデザイン-教科の目標と達成するためには何をどのような順で学ぶのが良いのかを、どのように考えるか」を執筆させて頂きました。

 

本書は、当該領域の構造、目標、評価などの概論と共に、中学校地理・歴史・公民、高等学校公共、倫理、政治・経済の授業の作り方を具体的に示しております。今、学会で進められている最新(?)の考え方も示されておりますので、様々な方のご参考になるかと存じます。なお、本書は高等学校地歴版や小学校社会科版もあります。ご関心があれば、是非お手に取って頂けましたら幸いです。

 

 

 

 

 

2020/4/17

 

現在、外部の方々との会議は基本的にweb会議。本日も2件行いましたが、そのうち一つはお互いに共有出来るアプリケーションが分からず、なぜかパソコン3台を使ってやりとりをしました。。。。

 

片方の会議は、今回新しく立ち上げたp4cのネットワークの初顔合わせ。p4cとICTをコラボさせた、新しいプロジェクトです。ご参加頂いた総勢19名の所属は、学校教員、民間企業、大学教員など様々。新潟から兵庫まで、色々な場所の方々と繋がり、意見のやりとりを行うことが出来ました。岐阜からは、美濃中学校の前田先生、附属中学校の岸先生、附属小学校の林先生、岐南北小学校の矢島先生がメンバーとなりました。

 

初めての会議でしたが、面白いネットワークになりそうです。仕事を超え、ワクワクする取り組みが出来ればと思っています。関係の先生方、何卒よろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

2020/4/14

 

大阪教育大学の峯先生より以下の書籍をご恵送頂きました。

 

峯明秀・唐木清志『子どもと社会をつなげる! 見方・考え方を鍛える社会科授業デザイン』明治図書、2020

 

第1章は「子どもと社会をつなげる!深い学びを実現する授業デザイン」とし、選択・判断、参加の概念や意義、子どもが社会と関わる重要性を説明されています。その後、第2章は小学校、第3章は中学校の授業デザイン。小中合計17個の授業が掲載されています。

 

「社会に開かれた教育課程」はもちろん、学校と社会をつなげる具体的な提案が多数なされており、大変魅力的な内容になっています。社会科だけでなく、総合や探究など様々な授業で応用可能だと思います。ご関心のある方は是非お手に取ってみてください。私もゼミ生とともに勉強させて頂きたいと思います。

 

峯先生、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

2020/4/9

 

本年度、以下の科研が採択されました。

 

不合意(dissensuss)と折り合いをつける過程を活用した授業開発研究方法論 (基盤研究 B)

 

個人での採択ですので、岐阜の同志を含め、色々な方々に助けて頂きながら進めて参りたいと思います。

 

今回の科研は海外の研究者とのコラボをベースとしています。早速、英国を中心に複数の先生方へ連絡を取りましたが、コロナの関係で様々な調査の目処が立たない状況。ただ、学校の閉鎖は当然のことですし、社会を維持するためにも中長期的なスパンで未来を見据えた対策を講ずるべきだと思います。

 

様々な情勢を見ながら、できる範囲で進めたいと思います。お声がけをさせて頂きました先生方、どうかご指導・ご協力の程、よろしくお願いいたします!(写真は、ロンドンキングスクロスの駅です。)

 

 

 

 

 

 

2020/4/7

 

昨年度は、居住している自治会の「役」を仰せ使っておりました。仕事は自治会全体の会計係と共に、自身が所属するグループの会報や資料を配布し、回覧板の管理等を行なうこと。3月末に会計報告を行い、無事終了しました。

 

古くからある自治会なので、所謂「慣習」が多くあります。それらを、実質的な利害を共有する一住民として考える経験は、大変面白いものでした。

 

仕事柄、地域や国、世界の諸問題を議論することは多々あります。ただ、日常生活と直結する実質的な利害調整が伴う足元の社会を見つめ、考えること。この実体験は研究等へも生かすことが出来そうです。とても勉強になりました。

 

 

 

 

 

2020/4/5

 

本来は今頃福岡へ出張している予定でしたが、諸般の事情で中止となりました。

 

色々と抱えている事務処理があり、レコードを聴きながら在宅でこなしています。音楽は基本的に配信で聴くことが多いですが、自宅ではレコード。20年ほど前から集めたレコード盤は結構な数があります。「リピート」や「シャッフル」は出来ませんが、暖かい音色だけでなく、時折入る「雑音」も気に入っています。

 

本日はpotshot。単純作業はあまり得意ではありませんが、レコードの音色とpotshotの色褪せない空気感を体に纏いつつ、ペーパーワークをこなしました。

 

 

 

 

 

 

2020/4/3

 

昨日は我がゼミを卒業したメンバーによる大学院ゼミ。以下の学生が集まってくれました。

 

小栗君(広島大学大学院博士課程. D2)、中山君(兵庫教育大学 連合大学院博士課程.D1)、都築さん(岐阜大学修士課程.M2)。他にも早稲田大学修士在学中の学生(M1)も参加予定でしたが、諸般の事情で叶いませんでした。

 

各自、現在進めている研究を発表してもらい、それに対して議論を行いました。博士課程の学生は、皆さん、自分の「居場所」を模索しながら攻撃的に研究を進めておりました。修士課程の学生は、2週間後に迫った研究発表会の悩みを相談しつつ、RQやそれを解き明かす手続きについて先輩方と議論を繰り広げておりました。コーヒーを飲みながらの5時間半に及ぶゼミでしたが、あっという間に過ぎてしまいました。卒業生の成長をとても嬉しく思うことが出来、とても幸せな時間でした。

 

今後も定期的に大学院ゼミを開催したいと思っています。次回を楽しみにしています!

 

 

 

 

 

2020/4/2

 

以下の書籍をご恵送頂きました。

 

豊田光世『p4cの授業デザイン-共に考える探究と対話の時間のつくり方-』明治図書

 

豊田先生(新潟大学)はハワイでp4cを学ばれ、帰国後、佐渡や仙台を中心に様々な実践を積み重ねておられます。個人的にも色々な場面でコラボをさせて頂き、いつも勉強をさせて頂いております。

 

本書は、まず「p4cとはどのような教育か」の中で、基本メソッドや考え方、評価方略を示され、その後「p4cの理解を深める」という形で、探究やコミュニティーを原理的に考えます。最後は「p4cに取り組む学校教育の現場」とし、ハワイや仙台を事例に学校教育が抱える課題と問題を捉え、考える方法を示されています。今後、p4cのカリキュラム作りの必読書になると思います。

 

対話や探究にご関心のある方は、是非ご一読頂けましたら幸いです。

 

 

 

 

2020/4/1

 

桜の季節となりました。

 

現在、コロナウイルスをきっかけとし、社会のあり方が大きく問われています。立場によって、様々な解釈が可能ですが、卒業生の皆さん、是非大学で学んだ知を生かし、社会を考え続けて欲しいと思います。

 

大学は本日も大変綺麗に桜が咲いております。新年度、気を引き締めて参りたいと思います。

 

 

 

 

 

 

2020/3/31

 

この3月で附属から異動される、矢島先生(附属中)、浅野先生(附属小)が遊びに来てくれました。

 

両先生ともに、附属小・中の研究の中核とし、附属社会科を牽引してきた方々です。矢島先生には、音楽社会科、スポーツ社会科、p4cなど、多くの実践を頂きました。浅野先生には、特に政治学習や他県との中継授業などを中心に、各種研修のマネジメントを含めて大変お世話になりました。

 

お二人の異動、大変残念ではございますが、異動後も引き続き絡ませて頂ければと思います。今後とも、よろしくお願いいたします!

 

 

 

 

2020/3/30

 

以下の書籍が刊行されました。

 

日本教科教育学会編『教科とその本質-各教科は何を目指し、どのように構成するのか-』教育出版

 

教科教育とは何なのか。改めて原理的に問い直し、現時点の到達点と課題を示した本です。学会として、出版されました。

 

私は「市民科とはどのような教科か」という項目で執筆をさせて頂きました。私の箇所では、市民科を事例としながら、「固有教科」及び、教科横断のロジックが持つ可能性と限界、また、目標やコンピテンシーベースで教科を考えることのメリットと合わせ、その限界(危険性)とその回避策を検討しました。

 

学会をあげて教科教育を考えた書籍になります。ご関心のある方は是非、ご一読を頂けましたら幸いです。

 

 

 

 

 

2020/3/29

 

25日は岐阜大学の卒業式。本年は諸般の事情により式典は無し。その他、色々な行事がキャンセルとなりましたが、卒業生は皆、無事に大学を羽ばたいていきました。

 

我がゼミの3名は、4月から県内小学校教員、県内中学校(社会科)教員、大学院進学(他大学)となります。各自、大学やゼミでの経験を存分に生かして、活躍して欲しいと思います。

 

我がゼミは卒業後も研究会等で繋がっていきます。また夏にお会いしましょう。卒業、おめでとう!

 

 

 

 

 

2020/3/28

 

先日は仙台へ。色々と調べものがありましたが、宮城教育大学の上廣倫理教育アカデミーへ初めてお邪魔をさせて頂きました。

 

本アカデミーは、p4cを研究するための拠点として2017年に設置された組織です。常勤の教員(元校長)が複数名採用され、公立学校や教育委員会と連携しながら様々な取り組みを行っています。実践も大変魅力的ですが、その「政治」について学ばせて頂きました。

 

「対話」は新指導要領でも大きく取り上げられています。岐阜へも取り入れることが出来そうな「政治」のエッセンスがございましたので、同志と共に考えてまいりたいと思います。

 

 

 

 

 

2020/3/19

 

過日は、ゼミ生と食事会。今年度卒業する4年生と共に、飛騨牛を頂きました。

 

我がゼミではDiscuss Our Societyをはじめ、色々なイベントやプロジェクトを行います。その中でも、今年度はソーラー武道館(音楽フェス)への参戦が初めてのことでした。ゼミ生は常にプロジェクトを主導的に進めてくれ、様々な場面で助けてもらいました。色々な思い出が頭をよぎり、最後の食事となってしまうことをとても寂しく感じました。

 

ただ、美味しいお肉と共に近況報告も聞くことができ、とても楽しい時間でした。食事会の開催、ありがとうございました。

 

 

 

 

2020/3/16

 

過日は、美濃中学校の前田先生、附属中学校の矢島先生と打ち合わせ@珈琲屋らんぷ。今週、他大学の大学教員を含め、4名で英国出張を予定しておりましたが、その相談でした。

 

様々なリスクを検討をした結果、今回は延期といたしました。お会いする予定だったロンドン在住の研究者は、2週間家族でロンドンを離れて過ごすとのこと。英国もロンドンを中心に国内の状況が日々変化している様です。少し落ち着いたのち、仕切り直すことに致しました。様々なところに影響が出ておりますが、まずはできることを進めて参りたいと思います。

 

 

 

 

 

 

2020/3/12

 

岐阜県選挙管理委員会と高める会(名称変更検討中)がコラボした冊子が刊行されました。

 

本冊子は中学校の政治学習での活用を見据え、作成しております。今年は内容の論理を一新し、「選挙後」を考える内容構成としました。

 

今後、岐阜県下の全ての中学生へ配布されます。岐阜県の先生方、是非、授業でご活用頂き、使い勝手をご教示頂けましたら幸いです。以下からダウンロードも可能です。https://www.pref.gifu.lg.jp/kensei/senkyo/senkyo-keihatsu/14301/pamphlet/

 

 

 

 

2020/3/8

 

岐阜高校生がGlobal Academy 主催の高校生国際シンポジウム(ジェンダー・教育部門)で優良賞(全国3位!)入賞を果たしました。

 

テーマは「高校生の政治的関心向上のための原因追究と提案」。全国の大学生、高校生、海外の高校生へ政治的関心に関するアンケート調査を行い、その結果とともに発表をいたしました。発表では、学校教育(主に社会科系の授業)の問題点、既存の出前授業の問題点や課題、また政治家側の意識の問題などを指摘。「若者の政治的無関心」という言説を、多方面から分析しました。

 

当該生徒らは、受賞内容を発展させたプロジェクトを進めており、3月25日に岐阜高校生と政治家が対話するイベントを企画しておりました。ただ、残念ながら諸般の事情により延期となりました。年度が変わりましたら、また実施出来る機会を探りたいと思います。引き続き、社会へ刺激を与えて欲しいと思っています。おめでとうございます!(写真はhttps://www.glocal-academy.or.jp)

 

 

 

 

 

2020/3/3

 

出張でハワイに来ております。本日は、カイルアにある高校との打ち合わせ。学校ではなく、近くのカフェ、Morning Brewで行いました。(この先生が昔アルバイトをしていたお店だそうです)

 

当該の先生とは中継授業を始め、調査研究を色々と進めさせていただいております(詳しくは『社会科教育研究』134号、2018年)。この学校では、一部の生徒が近隣の大学と共にPBL(project based lerning)を進めています。7月には気候変動をトピックに行う予定で、そこに絡ませて頂くことになりました。彼らが 何をプロジェクトとし、どのように進めるのか。今から楽しみです。

 

当該の先生の趣味はサーフィンと自転車。本日も昼過ぎには仕事を終え、サーフィンへ行くとのこと。QOLの面でも勉強になりました。

 

 

 

 

 

 

2020/3/2

 

先日は岐阜高校で歴史の授業を実践。教材はハワイの日系移民。授業者は三浦先生。岐阜大学社会科講座(史学)の辻本先生との共同研究です。今回は、生徒が自身で問いを立てて探究するp4cを行いました。

 

残念ながら出張で参観が出来ませんでしたが、「血と場所が異なる移民はどう分類されるか」「国家の定義とは」「『国民』の意味とは」など、非常に面白い問いが設定され、対話が展開された様です。

 

今回は、アイデンティティーが隠れたテーマ。この重層性は現代的にも大きなイシューですが、特にSNS世代にはとても重要なトピックです。授業の結果から、また学びたいと思います。

 

 

 

 

2020/2/27

 

本日は、諸般の事情によりいろいろと予定していた仕事が流れてしまいました。

 

その中で、岐阜市選挙管理委員会の方との会議は無事実施。色々な隙間時間に話をしていた内容を、今回は2時間、しっかりと打ち合わせが出来ました。

 

いつも新しいアイデアを頂くことが出来ますが、今回も次年度へむけたプロジェクトの相談。色々な境界を超えた動きができる様、綿密に(?)打ち合わせをいたしました。また時期が来ましたらアナウンスをさせて頂きますが、5月頃に大きなプロジェクトを一つ実施する予定です。ワクワクする会議で、パワーを頂くことが出来た時間でした。二人のIさん、ありがとうございました。(時期的に大変貴重な「お土産」も頂き、ありがとうございました!)

 

 

 

 

 

2020/2/24

 

過日行った実践(ハワイ大学との共同研究)が、朝日新聞に掲載されました。プロジェクトの趣旨などをしっかりとまとめてくださっております。

 

「#KuToo 海隔て議論」(朝日新聞 朝刊 2020年2月23日)

 

今回、#KuTooは手段でした。目的は私たちが無意識に持つ思想や文化を暴き出すこと。本記事は、当該の目的を見抜き、丁寧にまとめられております。とても有り難く思います。

 

また、中日新聞にも掲載をいただいておりました。

「ジェンダーや意見表明 討論」(中日新聞 朝刊 2020年2月9日 )

 

 

 引き続き、いろいろと仕掛けをしてまいりたいと思います。関係者の先生方、面白いことをやりましょう!

 

 

 

 

 

 

2020/2/20

 

先日は、東京大学出版会へ。現在執筆・編集を行なっている本の打ち合わせです。

 

編者のみの会議でしたが、皆さんこの時期は出張等が入り、多忙極めておられます。そのような中、奇跡的に1日(半日)のみ予定が合い、集合しました。

 

詳細はまだ明かすことは出来ませんが、教育学、教科教育学、哲学、教育哲学など、様々な分野を横断した書籍の出版を致します。順調に行けば、この夏には刊行予定です。引き続き、進めて参りたいと思います(関係者の先生方、もう少しです。頑張って参りましょう!)

 

 

 

 

2020/2/19

 

暫く体調を崩し、関係者の先生方へご迷惑をおかけいたしました。無事、回復いたしました。

 

さて、卒業論文の概要が届きました。

https://www.nobolta.com/seminar-2019/

 

4月以降、1名は岐阜県内の小学校教員。1名は岐阜県内の中学校(社会科)教員。1名は他大学の大学院へ進学します。皆、研究の成果を各々の場で生かしてほしいと思っています。期待しています!

 

 

 

 

 

2020/2/11

 

本日も朝7時から学校へ。楽しい時間を過ごさせて頂きました。授業を見学、もしくは参加すると、その後はもれなく皆で写真撮影。技術や美術教室など、訪問先すべてで写真を撮られ、2日間で100枚以上(200枚以上?)、撮影されました。被写体として私が適しているかどうかわかりませんが・・・。

 

学校終了後は市内観光へ連れて行ってくださいました。私一人に対し、3名の教員が付き添い、街探検。主に教会を回りましたが、スペイン統治下の話を含め、勉強になりました。

 

その中で、私の希望でマニラのスラム街も散策。私は自身の研究関心から海外ではよく貧困地区を散策します。犬に噛まれぬように歩きながら、今回も土地の雰囲気や空気を感じることが出来ました。

 

興味深かったのは、スラム街も学校の子供たちも、笑顔が多いこと。学校の授業も楽しんで受けておりました。日本社会は「怒り」が多勢を占めるような空気が一部でありますが、その意味でも興味深い調査でした。

 

 

 

 

2020/2/10

 

科研の調査でフィリピンに来ております。マニラ最大の中等学校にて、共同で授業を実践します。昨年度、オーストリアで学会発表をした際に当該学校の方に声をかけて頂き、今回呼んでいただきました。(かなりラフな服装・雰囲気で、気の合う方でした。が、今回初めて彼が学校の副理事だと知りました!)

 

本日は社会科系の授業の見学。例えば、高校2年生の社会学の授業はシンボリック理論でした。詳細は後日発表したいと思いますが、生徒が定義や概念を考え、対話する流れ。とても面白いものでした。

 

様々な教科の授業を見学しましたが、どの教科においてもいわゆる「チョーク&トーク」の授業は皆無(あえて、学校側がそのような授業を選択されたのかもしれませんが)。色々と考えさせられる見学となりました。共にプロジェクトを進めている「チーム岐阜」の仲間と一緒に、また考えたいと思います。

 

 

 

 

 

2020/2/8

 

本日は、岐阜高校とハワイの高校をSKYPEで繋ぎ、p4cを行いました。

 

テーマは#Kutoo。ジェンダーの議論から始まり、社会を取り巻く「空気の支配」の議論へ。その中で、全体の中でindividual(個)をどのように意味付け、考えるべきかという議論へ展開。そこでは、私たちの見方・考え方や視点が、社会(歴史を含めて)や空気により価値づけられている可能性を検討。米国の人種差別などの事例も上がりながら、とても深いレベルの対話へと展開しました。

 

今回の基本言語は英語。岐阜高校の生徒たちがしっかりと英語で議論をしていたことに頼もしく思いました。結局90分を超える議論となりましたが、あっという間でした。

 

朝早い実践でしたが、複数の先生方にもご参観を頂き、嬉しく思っております。是非、ご自身の学校でもチャレンジして頂けまたら有り難く存じます。また、関係の先生方、色々な仕事(特に入試!)が重なる中、ご尽力を賜りましたことに深く感謝申し上げます。引き続き、面白いプロジェクトが出来たらと思っております。今後とも、何卒よろしくお願いいたします!

 

 

 

 

2020/2/6

 

本日は学部生の卒論発表会(審査会)。我がゼミは以下の卒論となりました。

 

・西角綾夏「コミュニティ・スクールの実態から見る学校と社会の関係性-J.デューイの教育理論を用いて-」

・森史花「批判的思考力における「反省性」の基礎を養う社会科授業デザイン-音楽を題材としたp4cを用いて-」

・鳥村悠登「『社会問題』を分析する社会科学習論-社会問題をめぐる複数の言説分析を通して-」

 

西角氏は、岐阜と長野県塩尻にあるコミュニティ・スクールへ長期間フィールドワークを行い、それを元にした質的研究を進めました。

森氏は、新学習指導要領の構造を分析し、音楽(SEKAI NO OWARIの全63曲)を用いて行う社会科の可能性を、p4cと絡めて論じました。

鳥村氏は、科学論・知識論・社会論を踏まえ、斐太高校の「校則問題」を事例に言説分析を行う社会科学習論を作りました。

 

各自、教採や大学院入試を突破しつつ、精力的に頑張ってくれました。嬉しく思っています。是非、今回学んだ研究方法を、それぞれの場で活用して欲しいと思います。ゼミ生の皆さん、ご苦労様でした!(卒論の概要は、後日HPに掲載いたします。)

 

 

 

 

 

 

2020/2/3

 

集中講義で京都に来ております。

 

今回は嵐山に宿泊。朝は美しい渡月橋を見て自身のモチベーションを高めました。(写真は渡月橋から撮影したものです)

 

数日間、学生とともに楽しみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

2020/2/1

 

先日は、東京からレコード会社の方が来てくれました。

 

17時過ぎに突然、「今、車で東京を出発し、岐阜へ向かっています。会えますか」との連絡。どうやら休暇の様で、旅行先に岐阜を選んだとのこと。急な話で驚きつつも、その行動力に感服しました。

 

短い時間ではありましたが、飛騨牛を食べながら、色々な話を伺うことが出来ました。年齢的にも会社の中核におられる方ですが、考え方やその進め方がとてもアグレッシブ。少し心が疲れていた時でしたので、刺激を頂き、心の充電をすることが出来ました。(Yさん、また是非。基本的に暇ですので、いつでもお声がけください。今度は可児へいきましょう。)

 

 

 

 

 

2020/1/30

 

過日、附属小と佐渡の小学校と行ったプロジェクトが新聞に掲載されておりました。

 

「新潟・佐渡の児童とネットを通じ議論」1月25日 朝日新聞 朝刊

 

プロジェクトの趣旨をよくまとめてくださっています。感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/1/29

 

昨日は、複数の企画と大学の講義が重なり、バタバタしておりました。その中でも、朝と夕方は岐阜高校で打ち合わせ。来週(2月8日(土) 8:00-)、岐阜高校とハワイの高校をテレビ会議で繋ぎ、p4cを行います。その中心メンバーとの事前勉強会でした。日本側は岐阜高校、及び附属中学校の生徒も数名参加します。

 

今回のテーマは#Kutoo。日本で起きているムーブメントを取り上げ、ジェンダーなどのイシューを日米で議論します。現在、日米の生徒が問いを考えていますが、本日はジェンダーをスペクトラム(連続体)として捉える必要性が議論されました。

 

今回のプロジェクトの基本言語は英語。異なる文化がどのように交差するのか。今からとても楽しみです。(参観可能ですので、ご希望がございましたら、私へご一報ください)

 

 

 

 

2020/1/26

 

以下の日程で、研究実践を行います。

 

日時:1月28日 10:35-11:20(その後検討会)

場所:岐阜市立長良東小学校

 

岐阜大学社会科講座の学生が中心の「若者の選挙意識を高める会(現在、改名中!)」が、岐阜市選挙管理委員会と共に小学校向けの政治学習教材を作成しています(写真の教材)。それを用いて、「高める会」の学生が授業を行います。

 

なお、今年度初めての取り組みとして、選管と共に指導案も作成しました。教材と共に岐阜市選管のHPで公開しています。ダウンロードも可能です。(https://www.city.gifu.lg.jp/34522.htm) 

ご関心をお持ちの方は、是非お越し頂けましたら幸いです。(お越し頂ける方は、事前に学校か私へご一報ください)

 

 

 

 

2020/1/25

 

先日は、岐阜と佐渡の小学校をテレビ会議で結び、コンパクトシティーを検討しました。両学校ともに子ども達が問いを決めて対話。各学校が設定した問いは以下でした。

 

・コンパクトシティーに賛成か、反対か(岐阜)

・コンパクトシティーをしても、人口が増えなかったらどうなる?(佐渡)

 

岐阜側の問いは、地域の予算や、移動(移住)が迫られる人の負担、移住後の地価上昇など、主に経済的な観点から対話が進みました。佐渡側の問いは、移住がスパイラル的に繰り返される可能性(一旦町へ人を集めても、時間の経過と共にさらに大きな都市へ再移住が起こり、居住地域の限定化・集中化が進む)や、「ふるさと」とは何か、など、コンパクトシティー政策が実施された後の社会を考える対話が進みました。

 

全く異なる文化を持つ子どもたちの対話。互いに初めての価値観や気づきに触れることができ、とても面白い場となりました。両校の先生方を始め、参画頂きました全ての方に心より感謝申し上げます。また実施しましょう!

 

 

 

 

 

 

2020/1/22

 

以下の日程で、附属小学校と佐渡島の小学校をテレビ会議で繋いだ授業を実施いたします。

 

日時:1月24日 8:40-10:20

場所:岐阜大学教育学部附属小学校

  (接続先:新潟県 佐渡市立真野小学校)

学年:小学校6年生

 

テーマは、人口減少とコンパクトシティー。2050年を一つの軸とし、まちづくりを始めとした地域の社会政策は大きく転換をいたします。本テーマは、両地域だけでなく、国内で喫緊の課題となる論題です。今回は、p4cを用いて本論題を深めてまいります。

 

ご関心のある方は、ぜひ遊びにきて頂けましたら幸いです。なお、お越し頂ける方は、私(田中)か附属小学校へ事前にご一報下さい。(写真は佐渡と関係ございません。江ノ島です。)

 

 

 

 

2020/1/21

 

卒業生が来学してくれました。我がゼミ卒業後、他大学の大学院へ進学した学生ですが、近況報告をかねて、遊びに来てくれました。

 

年末、どうやらドイツへ研修(遊び?)に行っていたとのこと。その思い出話と共に、素晴らしいお土産を持ってきてくれました。家族で美味しくいただきました。ありがとうございました!

 

(卒業生の皆様。決してお土産を催促しているわけではございません。手ぶらで気軽に遊びにきてくださいね!)

 

 

 

 

 

 

2020/1/15

 

本日は、総務省主権者教育アドバイザーの仕事で羽島高校へ。「私は、社会に巻き込まれている?」というタイトルで講演をいたしました。

 

今回は、音楽などをとりあげ、私たちが日常的に触れているサブカルチャーの中に政治的なイシューが編み込まれている可能性があること。しかも、それに対して私たちが無意識であること。このような現状をどのように捉え、私たちはどのように向き合うことができるのか。このような内容を、具体的な事例と合わせて話をしました。

 

全校生徒を対象とした場でしたが、生徒の目が徐々に集中してゆく様を見ることは、私にとって大きな刺激になります。生徒の中に、少しでも本日の話(視点・見方・考え方)が残ってもらえたら嬉しく思います。

 

 

 

 

2020/1/13

 

先日は、岐阜県可児市にあるヤイリギター(Manufactures of Guitars, K. Yairi)へ。

 

ヤイリギターは1935年に創業したギター屋です。元々、木製楽器の製作からスタート。第二次世界大戦中は木箱を作るなどで凌ぎ、今や世界で有名なギターブランドとなっています。高品質な天然木を用いたMade in Japanにこだわるギター工房です。

 

特徴的なのは、ヤイリギターは永久品質保証であること。職人の方の話を聞きながら、なぜギターの品質を永久に保証できるのか、そのモノづくりの考え方と方法を学ばせて頂きました。ついでに(?)、ヤイリギター全てのモデルが集まっている展示室で試奏もさせて頂きました。とても有意義な時間でした。

 

 

 

 

 

2020/1/11

 

先日の大学講義。学生が模擬授業を行いましたが、テーマは「化粧」。化粧の特徴、及びその変遷から時代を分析してゆく授業でした。

 

分析対象は、鳥毛立女屏風、武家の男性、浮世絵、鹿鳴館、ツイッギーなど。化粧はその時代の社会・文化と大きく関わっています。私はファッションから社会を読み解く授業をよく実施しますが、多くは公民系で行います。今回はその歴史版。とても面白い授業でした。

 

 

 

 

2020/1/9

 

1月24日、岐阜(附属小学校)と新潟県佐渡島の小学校をSKYPEで結んだ社会科を実施します。

 

本日は附属でその打ち合わせ。今まで、英国、米国、ギリシャと行なってきましたが、今回は国内。人口減少やコンパクトシティーをテーマにp4cを用いて今後の社会のあり方を考えます。

 

すでにメディアでも話題になっている通り、コンパクトシティーに対しては色々な意見があります。岐阜と佐渡の子ども達はどのように考えるのか。今から楽しみです。

 

 

 

 

2020/1/6

 

過日は、附属中学校の矢島先生の講義。例年、社会科教育法の講義の中で、現場で活躍しておられる先生にお越し頂き、自身の社会科論を語ってもらいます。

 

矢島先生は、導入の作り方や基本的な授業デザインの方法に加え、「これからの社会科教育」とし、現在挑戦中の様々な実践(教師主導ではない、生徒の探究を促す授業の考え方)を、具体的な実践例をベースに紹介して下さいました。

 

社会科の授業作りや方法論は一つではありません。学級や場、その空間に応じて変化させてゆく必要があります。その意味でも、様々な方が複数の社会科論を語ることが重要だと考えています。「矢島社会科」、私も学ばせて頂きました。矢島先生、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

2020/1/1

 

2020年、年が明けました。本ブログも7年目(!)がスタート。

 

昨年は、様々な業界の方と繋がり、趣味のような仕事のような、色々な仕事に関わらせて頂きました。とても刺激的な1年でした。共にプロジェクトを作り、進めて頂いております方々に、心から感謝致しております。

 

今年も色々と挑戦をして参りたいと思います。引き続き、変わらぬご指導・ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。